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第16話

本日2話目です。

よろしくお願いします。


 迷宮の外にでた。


 衛兵が私達を見て、


「儲かったか。怪我は無いか。」


と話しかけてきたので、


「それなりにな。怪我はないぞ。」


と返事をした。


 その遣り取りだけだった。



 まだ、午前中だ。

 森に出て、娘達の魔法を練習させることにした。


 門番に話しかけ、


「魔物が良く出る所は、どこか判るか。」


と聞いたら、


「南の森で、オーガが出る様になったらしい。」


との情報を得た。


 門番に御礼を言って、南の森を目指した。



 森に入って、気配感知と敵意感知を使ったところ、強い魔物がいる場所が判った。

 森の中を進んだところ、オーガ5匹を見付けた。


「ウォーターカッターを使ってみなさい。」


と3人に指示した。


 宝玉(未)で設定する際、ウォーターカッターは、


「魔力の供給源はどうしますか?」


の選択肢で、「精霊の魔力を使う」を選ばせた。


 3人とも、魔法出力は高いけど、魔力量が少ないので、あまり強力な魔法は使えない。

 しかし、ウォーターカッターだけは、精霊の助力があるので、高出力の魔法が使える。


 だが、精霊も万能ではない。

 水の精霊なら、自然の水が近くに無いと駄目だ。

 ウォーターの魔法で作った水があっても精霊の力は発揮しない。


 今回は、森の中なので、それなりに水の精霊が居る。

 川辺や湖の近くなら、至る所にいるので、そういう場所で真価を発揮する。

 逆に、砂漠の様な場所では、使い物にならない。


 魔法出力の最大値が、魔力量の最大値を超えるのは、これが理由か。

 謎が一つ、解決した。


 オーガ5匹は、細切れになった。

 なんとか、牙、角、魔石は回収できた。

 まぁ、素材の回収が目的では無いから良い。

 魔法の練習だ。


 私は、宝玉を使って、新しく魔法を作った。


 気配感知、危機感知、魔力感知、敵意感知の結果をマップに落とし込み、例の透明タブレット上に表示させるものだ。


 ランク4の宝玉(未)を使ったらできた。

 早速、使ってみる。


 タブレット上に半径10kmくらいの地図が表示され、そこに赤い点と青い点と緑の点が映し出された。


   赤点は、魔物

   青点は、普通の人

   黄点は、こちらに敵意のある人

   緑点は、大きな動物


と説明文が出た。

 赤い点に触れると、魔物の種類が表示された。

 点の大きさで、強さ等も判るらしい。


 剣の扱い方を教えた。

 といっても、基本的な振り方だけだが。


 私は、これでも剣道初段だ。

 初段なんて大したことないけど。

 中学、高校と剣道部だった。


 3時間ほど、練習したら、それなりに振れる様になった。

 昼食休憩をした後、3人には軽いミスリルの剣を持たせ、魔物を狩らせまくった。


 夕方までの約3時間で、50匹くらい魔物を狩った。


   オーガ

   トレント

   トロール

   バジリスク

   ワイバーン


等が中心だった。

 これだけ強くなれば、大丈夫だろう。


 街に戻り、高級な宿に入った。

 高級な宿は、4人部屋でも1泊、大銀貨5枚だった。

 風呂の有る宿を探したら、高級な宿になったのだ。


 娘達と一緒に風呂に入る。


「気持ちいい。9日ぶりの風呂か。」


 娘達に、頭や体の洗い方を教えてあげる。

 アメリアとアイラはペッタンだったが、オリビアは少し胸が膨らんでいた。


「一緒に入るのは、自主規制だ。これっきりにしよう。」


 そう心に誓った。


 その夜、寝ているとアメリアが、私の布団に入ってきた。


「どうしたの」


と聞いたら、


「一緒に寝ても良い」


と言ってきたので、


「良いよ。」


と言って頭を撫で、腕枕をしてあげて寝た。




 12月11日 月曜日

 いつもどおり目が覚める。

 たぶん、午前5時だろう。


 昨夜は、あまり寝られなかった。

 うちの子と寝るときもそうだが、添い寝をすると、あまり寝れない。

 それでも、子供が一緒に寝ようって言ってくると、可愛くて断れない。


 アメリアに「おはよう」と言って、ほっぺに頬擦りした。


 娘達に着替えるように言って、私は朝風呂に入る。

 風呂から出ると、先日買った服に着替えていた。

 3人とも可愛い。


 3人の髪を櫛で解いであげて、濡れタオルで顔を拭く。

 目ヤニを取ってあげて、髪をリボンで留める。


 さて、朝食を取ったら、冒険者ギルドだ。



 冒険者ギルドに行き、ソフィアを探す。

 ソフィアは、いつもの窓口に居た。


 オリビアとアメリアの登録をお願いした。

 登録用紙を渡されたので、それぞれ魔法師で登録した。

 オリビアとアメリアの登録は、問題なかった。


 アイラについては、再度のランクアップ試験をお願いしたところ、理由を聞かれたので、


「迷宮を踏破した。」

「大量の魔素を吸収して、強くなった。」


と話した。


 迷宮を踏破したと聞いたソフィアが、


「ええー」


と、いつもと違う声を出して驚いていた。


「本当なのよね。証拠の品もあるのよね。」


と、素の口調で言ってきた。


「此処で出そうか」


と言うと、


「ここじゃ目立つので、別室でお願いします。」


と、いつもの口調に戻った。


 4人で奥の別室に行くと、中年男性が居た。


「ああ、またまた定番パターンか。」


と呟くと


「私がギルドマスターのオリバーだ。」


と、思った通りの展開だった。


「ハルトです。」


と、簡単に返事をした。


「アーレンの迷宮を踏破したのは本当か。本当なら、コアを見せてほしい。」


というので、ダンジョンコアをテーブルの上に出し、ついでにオリハルコンの鎧を1つだした。


「オリハルコンの鎧は、何処ででたんだ?」


と聞いてくるので、


「1,000階のトレゾールだったな。」


と答えた。


「本当に踏破したんだ。これで9例目か。ランクアップ試験を認めるよ。」


と言って、許可が出た。


「ハルト君に一つお願いがある。迷宮のトレゾールを何点かギルドに売ってくれないか。」


と言うので、


「全部は無理だが、売れるものは売ろう。」


と売る約束をした。


 3人のランクアップ試験は、魔法の試験なので、簡単なものだった。

 3人とも、的が消し飛んだ。


 ランク試験の結果、3人はBランクになった。

 そして、迷宮を踏破したことで、私はSランクになった。


「マジですか」


 あっという間のカンストだった。


 娘達は、ギルドのレストランバーで、待たせることにした。

 その後、買取窓口に移動した。

 トレントは木の魔物なので、素材が使えると思い手元に残し、それ以外の魔物を出した。


「どれも、丸ごとだな。程度も良いから、全体の買い取り額は高くなるけど、解体手数料は取るぞ。」


と言われたため、預かり証を貰い、査定をお願いした。

 最後にトレゾールの売却のため、売店コーナーに行った。


「どこに出せば良い。」


と聞いたら、


「ここで良いよ。」


というので、500階層までに出た物を出した。

 それなりの量になったので、売店の店員も驚いていたが、在り来たりの物ばかりだろう。

 直ぐに査定額が出た。


「金貨114枚だよ。」


と言われたので、


「これでいい。」


と返事をし、そのままの金額で売った。


 そのまま、ギルドで昼食を取った。

 食事が終わった頃、魔物の査定がでたので、売却金を受け取った。

 そして、街で買物をし、1日が終わった。


 昨日と、同じ宿に泊まった。

 今日は、1人で風呂に入った。

 娘達は、3人で入った。

 3人は、仲良しだ。


 明日は、アーレンを出て、王都に行こうと思う。

 王都に行けば、全寮制の学校があるらしい。

 そこで、基本教養や魔法の勉強ができるらしい。


 娘達を学校に入れ、王都に屋敷を買って、拠点を作る。

 残り12日か。

 12日あれば、王都に着いて学校に入れるくらいは、可能だろう。




 12月12日 火曜日

 目が覚めた。

 左側にオリビアがいる。

 右側にアイラがいる。

 お腹の上にアメリアがいる。


 やっぱり、寂しいのかな。

 親に捨てられた子供と、親を殺された子供か。

 私に捨てられない様に必死なのか。


 アイラとオリビアの頬にキスをして、


「おはよう」


と呟き、アメリアを自分の寝ていた場所に置いて、おでこにキスをした。


「お前たちは、私の娘だ。捨てたりしないよ。」


と呟いて、風呂に入る準備をした。


 風呂から出ると、アイラだけ起きていた。


「アイラ、おはよう。」


と言うと、


「おはようございます。」


と言った。


「アイラ、こっちにおいで。」


と言い、近くに来たアイラの髪を櫛で解いだ。


「本当は、抱きしめて頬擦りしたい。充電したい。」


と思いながらも、グッと我慢する。


 我が子である長女ですら、充電すると怒るのだ。

 一緒に暮らしだして10日程度で、調子に乗ると嫌われそうだ。


 それに奴隷として売られたんだ。

 手を出される前だったかもしれないが、男性に対する恐怖心もあるだろう。


「アイラ、話がある。」


と言い、アイラの瞳を見た。


 私は、アイラに、


「今日、この街を出て、王都に行く。王都に着いたら、3人を学校に入れようと思う。」

「学校に行けば、色々な人がいる。アイラの里の場所を知っている人が居るかもしれない。」

「4人でさ。里を見付けて、お母さんに逢いに行こう。」


と提案した。


「うん。」


とアイラは答えた。

 オリビアとアメリアも起きてきた。


「朝風呂に入ってみるか」


と聞いたら、3人とも「入る」というので、入らせた。

 3人が風呂に入っている間、自分のステータスを見て、思い出した。


「ステータスエディターは、能力を作れたな。」



 稚拙な文章で、申し訳ありません。


 楽しんで戴けたでしょうか。

 よろしければ、「ブックマーク」と下の☆マークを★に変えて戴けたら、幸いです。


 よろしくお願いします。

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