ワタシと私の世界戦争

科学という技術が荒廃し、
魔法という新しい技術が隆盛してから400年ーーーー。

異世界アイディオンに住まう人類(ヒューマン)は、
魔人族と魔物の度重なる侵攻により未曾有の危機を迎えていた。

そんな折、ヒューマンの危機を救うべく神都アルゼラーンにて35人の異世界の戦士達が召喚される。
神託によると35人の戦士の内の、勇者と呼ばれる存在がヒューマンの危機を救うであろうと。

アルゼラーン魔法学校の訳あり苦学生『ロラン・アルディーラ』は、自分の後見人である理事長サーシャ・アルディーラの指示により、アルゼラーン魔法学校に短期入学してきた異世界の戦士達の動向を探るべく、密やかに行動を開始する。

『こんな仕事、俺にとっては朝飯前だ。3日で終わらせてやる』

しかしそんな彼の甘い考えは、2日目で早くも崩れ去ってしまう。

『これって…いったいどういうことなの？』
『そ、それは！あ、あれだよ！オトナの秘密ってやつだよ』
『あなたも私と同い年でしょうが！！』

ひょんなことから異世界の戦士の一人、『小湊桜』に弱みを握られてしまい、
渋々元の世界に戻るための方法を探すため、共に行動することになる。

これは異世界同士の少年と少女が出会ったことで引き起こされる冒険譚ーーーー。