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遺跡探索(後編)

広間にほかに敵がいないか確認した後ジャックとセリアの探索が始まる。


「レスよさっきの死の棘(デスパイク )じゃが」


「どうでした!見よう見まねでやってみましたが」


「本来死の棘(デスパイク )は上から下に突き刺すものじゃが遺跡を壊さない為に下から上に召喚するように出す発想はよいと思うが見た目だけで肝心の中身がまねできてなかったのお」


「中身ですか?」


死の棘(デスパイク )は突き刺した後、中でまたさらに棘が広がっていくのじゃがさっきのはただ突き刺しただけじゃの」


「なるほど、そういう魔法だったのですね……」


「しかしあれも悪くないのであれはあれで新しい魔法として発展させてみてはどうじゃ、ぬしの剣との相性も良さそうじゃし」


広間の探索中は特にやることがないのでやっと本格的な実践ができたこの世界での戦い方についてフィンと話し合う。


「レスト様フィン様こちらに来ていただいてよろしいですか」


セリアから声がかかる。


「この壁にかかれている文字のようなものが例の転移の仕掛けと同じものだと思うのですが」


「確かに同じ文字っぽいの」


「はい、ですがどこに飛ぶかもわからないので私と一緒に一人だけついてきてほしいのです」


「わしの魔法は遺跡内の戦闘に向かないのでレスがよいの」


「わかりました、では俺が先に試すのでその後にセリアさんの順番で」


「よろしくお願いしますレスト様」


文字が書かれている壁に向かって魔力を送ると体が光りだす。


ここは……3階の中庭か。


セリアが続いて飛んでくる。


「元の位置に戻れたようですね」


「そうですね」


「では再び中にはいって他の発見を見てみましょう」


他にも何か発見していたようだ、それもそうか、ただ地下に降りて元の位置に戻るだけの部屋なんて普通作らないか。


再び中にはいって広間に戻る。


「おー、レスよ無事外に出れたのか」


「はい、帰りはあちらの仕掛けを使えば良さそうですね」


「レストさんフィンさん次はこちらへお願いします」


今度はジャックに呼ばれる。


「しばらく調べていましたがこの広間特に隠し通路などなさそうなのです」


つまり行き止まりは確定と。


「そして例の転移の仕掛けは先ほどの壁にしか見当たりませんでした」


いったい何の為の部屋なんだ……。


「しかし、よく観察してみるとこの部屋全体が魔法陣になっているようにも思えます」


魔法陣?この世界では魔法はイメージするだけが定番ではないのか?


「魔法陣ですか?それも遺跡特有の魔法アイテムですか?」


知らないふりして聞いてみる。


「あぁ、魔法陣の説明をしないといけませんね」


遺跡から発掘される物の説明をしてくれた、遺跡には異世界から持ち込んだような不思議な魔法のアイテムとこの世界では使えないような魔法の仕組みが発見される事、その中でも魔法陣はとても希少らしくこの部屋全体の規模となると世紀の大発見かもしれないらしい。


「なるほど、そうなると今発動させるのは問題があるかもしれませんね」


「はい、この規模の発見となると王国の探索隊や宮廷魔術師の同行の元で発動させないと勝手に発動させたのがばれると犯罪者になってしまいますので……」


「ですので今回の探索はいったんここで打ち切りますがこの報告をする為に王都へ向かうので同行をお願いしたいのですが」


王都か場所も知らないしちょうどいい。


「わかりました引き受けましょう、ですが俺達連絡用の端末を持っていないので一度冒険者組合に戻って次の依頼を受ける話を冒険者組合通してもらってよいですか?」


「はい、もちろん冒険者組合を通して正式に依頼させていただきます」


「冒険者なのに端末をお持ちでないのですか?」


「あー、俺達田舎者でして冒険者もなりたてなんです」


「素晴らしい腕前でしたのでベテランの冒険者だと思っておりました」


「では王都までの護衛の報酬に連絡用の端末も追加させてください、ぜひ私達も連絡を取れるようにしておきたいので」


「それは助かりますがお高い物では……」


「探索家は探索で見つけた権利の物に関しては安く手に入るのですよ」


ジャックは連絡が取れる魔法のアイテムを遺跡から発掘した人だった。


転移魔法も今回初めての発見らしい、巨大な魔法陣も珍しい物らしいので良い人と知り合えたものだ。


「ではお言葉に甘えてよろしくお願いします」


王都か、そういえば今の拠点の町の名前すら知らないんだったな、地図があれば地図も手に入れておきたいな。


ジャックが門番に大発見をしたので次の探索チームが入れないように手続きを取って、その後一度町に戻って冒険者組合を通して次の依頼を受けた。


王都というがこの世界にはいくつ国があるのだろうか、知らないことだらけなので楽しみもあるがどこまで田舎者でごまかせるか不安になってきた、すこしは勉強もした方が良さそうだ。


「レスト様フィン様お待たせしました、馬車の手配が終わりましたので行きましょうか」


「レスよぼっとしてどうした、いくぞ」


「あ、はい」


こうして、王都へ向かう事になった。

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