遺跡探索(中編)
仮眠から目が覚めてしばらくすると遺跡についた。
目が覚めてから遺跡探索の目的を聞いてみたが遺跡の中にはいったら説明すると言われた。
遺跡には門番がいた遺跡の探索は予約制で前のチームが探索中は新しいチームは入れないらしい。
セリアが門番の所で追加メンバーの手続きを行っている。
「レスト様フィン様手続きが終わりました、中へ入りましょう」
「荷物はどれぐらい持って行きますか?」
「食料を2日分ぐらいで4人分お願いします」
4人分?
そう言えば門番の所で書いていたメンバーリストにもう一人名前があった気がする。
気にはなったが遺跡の中で説明すると言っていたので聞きはしなかった。
「ふぅ、何とか間に合いました……」
「すみません詳しい話もせずにこんなところまで来ていただいて、ありがとうございます」
遺跡の中にはいると今回の目的を教えてくれた。
元々父親と一緒に遺跡探索をしていて、新しい発見をしたと思ったら父親が光と共に消えてしまって、連絡用の端末で連絡は取れるがどこにいるかわからない状態らしい。
また、遺跡探索のルールで探索メンバーが遺跡から3日出てこなかった場合、もしくは物資補給などの理由で遺跡から出る事はできるが2日以内に戻ってこなければ次のチームが探索を始めれるらしい。
父親の後を追って新しい発見を調べて自分まで消えてしまうと次のチームに探索権が行きわたり新しい発見の発表権が次のチームに流れてしまう事を避けたかったのですぐに出発できる冒険者を探していたとの事。
「この遺跡は何度も探索されているので新しい発見を見つけた場所までは特に危険な事は何もなく進めますが……父がいる場所はゴーレムのような魔物がいるらしく動けないでいるそうです」
「動かない限り襲ってこないのですか?」
「魔物は特にゴーレムの様な人工的なタイプの物は魔獣と違って自分の意志をもって動いてはいないようです」
「ゴーレムですか、ゴーレムも魔石って落とすんですかね?」
「ゴーレムはそこそこ大きな魔石をもっています」
副収入にもありつけそうだ。
「倒した魔物の魔石はもらってよいのか?」
「それはもちろんです、遺跡の新しい発見の権利は渡せませんが副産物はお持ち帰りください」
「では案内してください」
説明通り道中に魔物や魔獣は一切いなかった。
遺跡3階の外に出たところにある地面の中に1個だけ文字みたいなものが書かれている所にセリアの父が魔力を送ったら光とともに消えたと、転送魔法か?しかし神はこの世界の魔法はイメージする事で発動すると言っていたが……。
「このような仕掛けが他にもあったりするのですか?」
「遺跡から発掘される物の中には魔力を送ると何らかの効果が発動するアイテムがあったりします、連絡用の端末も遺跡から発掘されたものを元に開発されました」
なるほど、そういう物もあるのか。
「レスト様まず先に試してもらってよろしいでしょうか?レスト様が成功したら次に私が、その後にフィン様が」
「わかりました、成功して移動ができた場合注意する事はありますか?」
「無事父の所に飛べたら父から連絡が来ると思います、もし違う場所に飛ぶようなことがあればご自身の生存と脱出を優先してください」
「了解しました、ではお先に」
文字が書かれている地面に向かって魔力を送ってみると体が光りだした、この感覚どこかで体験したことがあるような……。
気がつくと目の前に頭の良さそうな紳士がいた。
「貴方がセリアが連れて来てくれた冒険者様ですかな?」
「あ、はい、レストと申します」
「私はジャック・ルーン、ジャックとお呼びください、セリアに無事こちらに飛んでこれると連絡しますね」
少しするとセリアとフィンが飛んできた。
「お父様お待たせしました」
無事全員揃った。
飛んできた部屋の扉があるほうを見ると確かにゴーレムがいる。
「フィン、遺跡を崩すといけないのでフィンはサポートおねがいします」
「ん?よいがレスよ細かい魔法使えるようになったのか?」
そう、まだ魔法はうまく使えるようになっていない、しかし一つ試してみたかった事があった。
「見てのお楽しみってやつよ」
「魔法剣召喚」
「おぉ、なるほどの、レスにはそういうのが向いてそうじゃな、それにそれならば遺跡を壊すこともあるまい」
「というわけでセリアさんジャックさん、敵がいれば俺とフィンが戦って移動は俺とフィンの間で護衛する感じで行きますね」
「よろしくおねがいしますレスト様フィン様」
まずは目の前のゴーレムを倒す、ゴーレムは倒すと燃やす事なく魔石を残して消え去った。
扉をゆっくり開ける、多くはないが通路にゴーレムがいるので倒しながら進む。
通路は分岐する事なく螺旋階段を下がるような感じで続いていた。
ジャックが周りの様子を確認しながらセリアと話し出す。
「これは地下かな、この建物の地下はまだ発見されていなかったので大発見だ」
「ですねお父様」
「しかし、飛んできた部屋に外に通じるような仕掛けは見当たらなかったのでいったいここは何の為の場所なのだろうか……」
ジャックとセリアが話に夢中になりながら歩き続けていると道の先に広間が見える。
が広間の中に巨大なゴーレムがいる。
「フィン、ジャックさんとセリアさんを頼む」
「手伝わんでよいのか?」
「アレ一体だけかわからないしデカいだけなら問題ない」
「わかったぞ」
ゴーレムは巨大なだけでなくかなり硬い、ゴーレム自体の攻撃はくらってないのでわからないが多分道中に出てきたゴーレムより痛そうだ。
「うーん、このゴーレム相手に遺跡を壊さない程度の力って難しいなー」
ゴーレム自体は問題なく倒せそうだが意外と素早くて、力を入れ過ぎた時に避けられると遺跡を壊してしまいそうで難しい。
あれ試してみるか。
「死の棘」
お、成功した、これで動きが止まったので。
「飛遠撃3連」
「おぉ、やるのう」
巨大なゴーレムを倒すと魔石を残して消え去った。
どうやらこの広間で行き止まりの様だ。




