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遺跡探索(前編)

そういえばまともなところで寝るのはいつぶりだろうか。


とてもフカフカでムニムニしていて……ムニムニ???


そうだ、フィンと同じベットで寝ていたんだった。


目が覚めて起きようとしたがフィンに抱きつかれていて動けなかった。


「フィン、起きてくださいフィン」


「ん、もう朝か」


「え?裸……」


いつの間にかフィンが服を脱いでいた、というか俺も脱がされていた。


「あー、服が一着しか無いからの脱がしておいたぞ」


確かに一着しか無い服をずっと着っぱなしってのは気持ち悪いがフィンは恥ずかしくないのか。


「宿と食事が安定したら服が欲しいの、あと水浴びもしたいぞ」


確かに昨日は宿と食事にありつけて満足していたが足りない物はいっぱいある、しっかり稼がねば。


「そうですね、遠くへ旅に出る為にも連絡用の端末とかいうのも欲しいですし仕事頑張らないといけませんね」


「では早速仕事をもらいに行くかの」


町の様子も見てみたいが今はお金がないのでまっすぐ冒険者組合に向かう。


「おはようございますー」


挨拶は大事だ、挨拶をちゃんとするだけで良い印象を持ってもらえる事が多い。


「あ、レスト様フィン様お待ちしておりました、ちょうど良い依頼がきてまして」


「おー、ありがたいの、してどんな内容じゃ」


「遺跡探索の護衛ですぐに出発できる人を探しているとかで」


「おー、面白そうじゃの」


「遺跡って勝手に入ってよいのですか?」


「遺跡は国が管理していますが依頼主はちゃんとした許可書を持っている方なので大丈夫です」


この世界のルールや常識はまだわかっていないのでこういった確認は大事である。


「わかりましたお話を聞きましょう」


「では依頼主の所に案内します」


昨日は建物の入り口で依頼を受けたが今日は建物の奥へ案内される。


「そういえば建物の案内がまだでしたね、簡単に説明しますね」


冒険者組合の一階は受付と一般客用の応接室、二階は常連客用の応接室と地元で活動するギルドの交流所、三階は資料室、四階はVIP客の応接室で各階層に移動する為には許可書か職員の案内が必要と教えてもらう。


今回案内されたのは二階の常連客用の応接室、つまり身元はしっかり保証されてる相手と考えていいだろう。


「お待たせしましたセリア様、依頼を受けてくれる冒険者様をお連れしました」


案内された部屋にはショートヘアのイケメンな女性が待っていた。


「レストと申しますよろしくお願いします」


「フィンじゃよろしくの」


「セリア・ルーンです、セリアと呼んでください」


「早速ですがレスト様フィン様、お二人は遺跡探索の経験はありますか?」


「俺はそこそこ経験あるかな」


(魔王の城へ向かう途中に色々立ち寄ったからな)


「わしはないぞ」


「経験者がいるなら心強いですね、遺跡の中では先頭をレスト様、後方をフィン様にお願いしたいと思います」


「報酬ですが前金で50金、かかった日数1日あたり20金、経費は全額こちら持ちという内容でよろしいでしょうか?」


「了解しました」


言い方からすると相場よりは安い感じがするがしばらくの生活には困らなさそうなので問題ないだろう。


「あ、もし遺跡探索で一週間以上戻ってこれなかった場合は連絡の例の条件はどうなりますか?」


「その件につきましてはこちらで受けてもらった仕事中であれば定期連絡が取れなくても問題ありません」


「なら大丈夫ですね」


「では契約成立という事でこちら前金になります」


護衛で前金が貰える仕事という事は依頼主が途中で死ぬかもしれないぐらいの難易度と考えておいた方が良さそうだ。


「早速買い出しの付き合いからお願いします」


現地までは馬車で移動して現地の入り口に荷物を保管できる場所があるらしく結構な量の買い物をする。


遺跡に到着するまで半日はかかるらしいので交代で順番に仮眠をとる。


そういえば何が目的の遺跡探索か聞くの忘れてたな……後で聞くとしてとりあえず仮眠しよう。


「フィン仮眠するのであとは任せますね」


「おう、ゆっくり休め」


こんなゆったりとした冒険も悪くない、遺跡探索も楽しみだな。

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