共和国へ配達(6日目) ~神の使い~
森の神に案内させて森を抜ける事にしたが森を抜けるのに後1日近くかかると言うので神の住み家で泊まる事にする。
ちょうど神には聞きたい事があったのでよい機会ができた。
神の家は魔法で人が近寄らないようにしてた割には特に何も無さそうな質素な家だった。
「何もない家ですね」
「何でこんなとこに住んでおるんじゃ?」
「それよりも貴方達は何処の神の使いですか?」
「神の使い?」
「神に呼び出された転生者じゃないのですか?」
「神に会った事はあるし転生者ではあるがその神が言うには天然というものらしい」
「て、天然!!! どうりで桁外れな魔力を持っているわけですね」
「そうそう、最初に会った神にあまり話を聞く事が出来なかったので色々教えてもらえると助かるのですが」
「その神ってもしかして小さな男の子の格好していましたか?」
「そうですね」
「なるほど……おそらくその神は空の神ですね」
「空?」
「神はそれぞれ象徴となる力を持っています、先ほど何故こんな所に住んでいるのかと聞きましたね?」
「おう」
「私が森に住んでいるのではなく私がいる場所を中心に森が広がるのです」
「なんじゃその迷惑な力は……」
「森は生物が生きていくために必要な環境を生み出しているのですよ!」
「そうなのか」
「ここの森もかなり成長してきたのでもうすぐ違う場所に森を作りに行きたいところなのですが人間が切り開くので困ってるんですよね……」
「で、空の神はどんな力を持っとるんじゃ?」
「自由です」
「自由……」
「神の中でも嫌われ者です、何にも縛られない自由の神です」
「確かに自由奔放な感じがしてましたね」
「先ほど言っとった神の使いとは何じゃ?」
「神々の戦いと関係があるのですか?」
「神々の戦いの話も聞いていたのですね」
「代理戦争をしているという話だけですが」
「神の使いは呼び出した神と直接会った事がある転生者です」
「ほほう」
「戦力目的だけで呼び出した転生者は神の使いがスカウトしに行きます」
「なんかややこしいの」
「戦力目的で強い力を求めて転生させても強い力を持っている者達はあまり話を聞いてくれませんからね、人同士のコミュニケーションで仲間にするんですよ」
「ふむう」
「で、その神の使いがぬしに何か用があるのか?」
「来るとすれば仲間になってくれという交渉でしょうね」
「ぬしは弱そうじゃが」
「確かに貴方達から見れば私は弱いように見えるかもしれませんが私の専門は防御なので、それに私は神なので直接参戦するわけじゃありませんよ、私の使いに協力して欲しいという話でしょうね」
「もしかしてフィーネシアか」
「す、するどいですね……」
「直接会って昔話を聞いたのですが俺達の親族の喧嘩を止めて仲間にしたと」
「あれは転生者をスカウトしてたって事ですね」
「え?貴方達の親族がフィーネシアの仲間?もしかして……カインとラグナ?」
「わしはフィン・ドラグネルじゃ」
「俺はレスト・ソーディアスです」
「懐かしいわねー、あの二人の親族じゃ神に対する無礼さも納得できる」
「貴方もあったことがあるのですか?」
「直接会った事は無いですけどね、天然の転生者を仲間にしたってフィーネシアから聞いていたわ、向こうは会いたがっていたそうだけど『神?強いのか?戦わせろ』って言っていたらしく私が会いたくないって断ったわ」
「なんじゃフィーネシアにはわしらは転生者だってばれておったのか」
「アレンも転生者だったのですか?」
「アレンはこの世界に元からいる住人よフィーネシアが惚れただけの普通の人ですね」
この後神々の戦い等についても教えてもらった。
帝国、王国、共和国は炎の神、森の神、地の神の使いによって生まれた国であると。
無法の地にも神の使いがまとめている地域が存在するなど。
一通り聞きたい事は聞いて休憩した後に森を案内してもらって無事共和国側に到着。
「空の神の時もそうだったのですが神も基本歩きなんですね?」
「基本というかみんな歩いて移動しますよ」
「空を飛んだり転移魔法を使ったりはしないのか?」
「この世界に空を飛ぶ魔法は無いと思いますね、空の神が歩いてたのなら尚更……」
「たしかに……」
「転移魔法の原理は私にはわかりません……、遺跡等で見つかる魔法アイテムは私達は古代魔法と呼んでいてこの世界の通常の魔法の原理とは異なる存在なので、もしかしたらその中には空を飛ぶ魔法も存在するかもしれませんね」
「古代魔法と呼んでいるって事は神よりも古い存在って事ですか?」
「そういう事ですね」
「なるほど、色々ありがとうございました」
もうすぐ夜なので近くの村で一泊してから最終目的の町に行く事に。




