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魔法の世界

「ゆーうーしゃー、おーい」


誰かがよんでいる……すごく良い匂いもする……。


「おーきーろー」


それにすごく柔らかい、枕……いや……枕ではないぞこれは……。


目が覚めて飛び起きる。


「お、おきたかー」


見知らぬ美女がいる、しかしどこかで会ったような気がする。


「わしが誰かわからぬか?」


わし???


この気配……。


「ま、魔王???」


「おー、わかったか、やはりわしも見た目が変わっておるか」


「も?という事は俺の見た目も変わっているのか?」


「かなり幼くなっとるぞ」


「勇者だとわかっていてとどめを刺さなかったのか?」


「必要はないと思ってな、どうやらわしらは異世界へ飛んできたようじゃ」


異世界……何を言ってるんだ……と言いたいが確かに違和感はある。


「なぜここが異世界だとわかるんだ?」


「魔法が使えんのじゃよ、あとぬしとわしの見た目が変わってるという点じゃな」


「魔法が使えない?魔力は感じるぞ?」


「だからじゃ、魔力はあるのに魔法が使えん所など異世界しか思いつかんのじゃ」


「ふむふむ、魔法が使えないと」


突然謎の少年が現れた、しかし見た目は少年だが感じる魔力は魔王以上である。


「やぁやぁ、すごい新人さんが現れたと思って見に来てみたが中々これは」


「新人?君は何か知ってるのか?」


「ぼうや……ではなさじゃな……」


「僕はこの世界の神のひとりだよ」


「神様ですか」


「お?信じてくれるのかい?」


「少なくとも魔王以上の魔力を感じる少年に村人ですと言われるよりは神様の方が信じやすい」


「なかなか物分かりが良さそうで助かるよ」


「で、新人とは何のことですか?」


「この世界では転生者は珍しくはなくてね、転生したばっかりの者を新人と呼んでるのだよ」


「転生者が珍しくない?俺の世界では一人も見た事ないぞ」


「まー、神がいない世界もあるからねー、この世界は神がいっぱいいてね、神がいろんな世界から優秀な人材を呼び出すから転生者はそこら辺にいるねー」


「つまり俺らも誰かに呼び出されたと?」


「いやー、君達は天然だね、よほど強い力が無ければ飛んでくることは無いんだけど、天然で飛んでこれるのはある意味神に匹敵する力を持っているからね、様子を見に来たんだ」


「神とやら、この世界では魔法は使えないのか?」


「あー、さっきもそんな話してたね、この世界は誰でも魔法が使える魔法の世界、ただ君達がいた世界と魔法の概念が違うんだろうね」


「魔法の概念?」


「そそ、君達は魔法を使う時どうやって使うんだい?」


「対象に向かって呪文を唱えるだけじゃが」


「あー、そのタイプか、それは使えないよ」


「どうすれば使えるようになるんじゃ?」


「イメージするだけだよ、この世界の魔法は魔力を使ってイメージすれば発動する、そうだねー試しにあそこの木を燃やすイメージで魔力を使って見てよ」


「燃やすイメージじゃな……燃えろ燃えろ燃えろ……」


何も起きない……と思ったらいきなり木が燃えた。


「そうそうそんな感じだよ、少し時間がかかったけど慣れればイメージした魔法をすぐ使えるようになるよ」


「イメージするだけでいいとはずいぶん便利なんだな」


「勇者よそれは違うぞ、この魔法かなり疲れる、それに木は動いていないが動いてる対象にこれを発動するのはなかなか難しそうじゃ」


「お、すごいねー、たった一回使っただけでそこまでわかったんだ」


「イメージするだけって事は俺でも魔法が使えるって事かな……」


「そういえば勇者は魔法を全然使わないようだったがそれほどの魔力を持っていて何で使わなかったのじゃ?」


「魔法を使う時に自分が自分の魔力でダメージを受けないようにする為の身にまとう魔法がうまく使えなかったんだ」


「なるほどの、それであのような危ない魔法を使ってきたのか」


「普段は魔剣を使って魔力を魔剣に吸わせて戦ってたが魔剣はこっちには来てくれなかったようで俺でも魔法が使えるなら助かる」


「僕も君が魔法使うの見てみたいので試してみなよ」


イメージするだけ……イメージ……。


「お?」


「ん?」


「できたかも」


「なんじゃ、何をイメージしたんじゃ?」


「あそこの木を斬ってみた」


「木を斬る???」


「元々斬る戦いがメインだったのでイメージしやすかったんだ、魔力の消費を感じたから多分出来てる気がする」


(斬る魔法とはなかなか面白い新人だな)


「神様、元の世界に戻る方法はあるのか?」


「うーん、元の世界がどこにあるのかわかればもしかすれば可能かもしれないけど、できたとしても元の肉体に戻る事はないかなー」


「なんじゃ、勇者は元の世界に戻りたいのか?」


「え?魔王は戻りたくないのか?」


「わしは好きで魔王やってたわけじゃないからの、こっちの世界の方が楽しそうじゃ」


「あ、話し合いで終わらしても良いって本気だったんだな……」


「まぁ戻る戻らないは可能になったら考えればよい、そんな事よりわしも神に聞きたいことがあるのじゃが」


「はいはい、なんでしょうか?」


「飯と宿と生活用品の確保の仕方を教えてくれまいか?」


確かにまずは最低限の生活を確保した方が良さそうだ。


「生活は君達なら冒険者をすれば困る事はないだろうね、傭兵になって神々の戦いに参加するってのもあるがおすすめはしないかな」


「神々の戦い?」


「神ってね力があるだけで中身は子供っぽいんだよね」


(確かに子供っぽい……)


「あ、今お前もだろって思った?」


「い、いや……」


「僕はこれでも神々の中では大人だからね、神々の戦いには参加してないよ」


「神が直接戦うと世界が滅んじゃうからね、代理を建てて戦争をしてるんだ、それが神々の戦い、そして皆負けず嫌いだから優秀な人材を確保する為に転生者を呼ぶからね、だから転生者は珍しくないんだよ」


(自分勝手な神ばっかだな……)


「そんなんだから神々の戦いに参加するのはお勧めしないので冒険者をとりあえずやってみるといいよ、町まで案内しよう」


こうして神に町まで送ってもらうことになった。


魔法か何かで連れて行ってくれるのかなと思ったが徒歩だった。

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