共和国へ配達(1日目) ~アレンの町~
今回の依頼の最終目標はルステリアル王国から西へ行くとあるモニカ共和国のバルバルという町に荷物を届ける事。
今日は王国から一番近いアレンという町を目指す。
アレンは初代国王アレン・ルステリアルの出身地で建国時にアレンに改名されたそうで昔の名前はドードと言うらしい。
「レスよ、ぬしは空を飛ぶ魔法試してみたか?」
「あー、全然飛べる気しないですね」
「ぬしもか、わしも飛べそうにないぞ」
「足の裏に魔力を集中させてギュインとやると一瞬早く動く事はできるんですけどね」
「ギュインか、わしはブワーっという感じをイメージしてみたが体の周りに風の壁ができるぐらいじゃったわ」
「魔力の形をイメージで作る事はできても体はイメージでは動かないので体を浮かす為には体を浮かす為の形がわからないと無理そうですねー」
「体を浮かすか、鳥かの」
「魔族には翼をもっている者もいたんじゃないんですか?」
「いるにはいるがわしは城から出たことが無いからなー、ほとんど見た事ないぞ」
「飛んで行ければ馬車よりも早くつくとは思ったのですが飛べるのはまだまだ先になりそうですね」
「そうじゃのー、そもそも魔力があれば簡単に飛べるのであれば普段から飛んでる人がおるわな」
「この世界に来てから飛んでる人なんて一度も見た事ありませんね」
「最初に出会った神ですらわしらを村に案内するのに徒歩じゃったからな」
「神かー、てっきりついてきて何処からか見張られるのかなと思ってましたがそれらしき気配は無いですね」
「そうじゃのー、一応神の中では大人だと言っておったし神を名乗るぐらいだから色々忙しいのではないかの」
雑談をしながら道なりに数時間歩く。
王国内の登録されている町は村に続く道はすべて整備がされているらしく迷子になる事は無さそうだ。
「これだけ道が整っておれば迷うことは無いがせっかくじゃ魔法の地図を使ってみるかの」
フィンが地図を広げて魔力を込める。
「おー、でたぞもうすぐ町に着くようじゃな」
地図で確認してから数十分後町に辿り着く。
初代国王にして英雄アレンの名がつく町にしては質素な町である。
もともとここが王都になる予定だったがアレンが故郷ののどかな雰囲気は変えたくないと言って王都を東にずらして建国したらしい。
アレンの願い通り特に何もないのどかで良い町だ。
特に何もない町だし明日は早朝から出発するので今日は早めに寝る事にした。




