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無ければ作ればよい

ヨドゥン遺跡関連の報酬でまとまったお金が手に入ったので買い物に出かける。


「フィンは何か欲しい物ありますかー?」


「あれがほしいぞ、セリアが使っていた魔法の地図」


「あー、確かにあれは便利そうでしたね」


「しかしどこで売っているかわからないぞ」


「急ぐ用事はありませんし色々見まわって今後欲しくなりそうなものの値段も調べましょうか」


「そうじゃな、ってぬしは元の世界に戻りたかったのではないのか?」


「最初はそうでしたが戻れても元の生活には戻れないでしょうし……」


「そうじゃな、今も記憶はあるが肉体は元の肉体じゃない感じじゃからな」


「そういえばフィンは魔王城であった時はかなり体格がよく見えたのですが」


「あー、あれは幻術じゃわしの見た目はそれほど変わっとらんぞ、ただ人族になってしまっとるようじゃがの」


「俺は生まれてから勇者になる為に育てられたのであまり考えたことが無かったけど人と魔族って何が違うんですか?」


「大きな違いは寿命位かの?その寿命も1,5倍程度で大差はないぞ」


「俺が言っていいのかわからないけどなんで人と魔族って争ってたんだろ……」


「わしは城から出してもらえんかったから外の状況は詳しく知らんが最初は食料になる野生の動物の奪い合いから始まったとか聞いていたぞ」


「そんなことで……」


「ぬしも大変だったようじゃの」


「フィンこそ城から出してもらえなかったって……すぐ近くにある海も見た事なかったんですよね……」


「なんじゃ海は珍しい物では無かったのか」


「こっちでは珍しいみたいなので話を合わせていましたが元の世界ではそこら中にありましたね」


「そうか、海はまた見てみたいのー」


「特にやりたい事が無いのであれば海を目指して旅をするのも悪くないかもしれませんね」


「それもよいな」


「とりあえずは資金を貯めつつこの世界の事に慣れる必要がありそうですが」


「昨日もらった金が多いのか少ないのかもよくわからんからの」


「買ってもらった端末はその十倍の値段ですからね……」


「魔法の地図もきっと高いんじゃろうな」


話をしながら都の中を歩いているとそれらしい店に辿り着いた。


「すみません、魔法の地図の値段を知りたいのですが」


「はいよ、いらっしゃい、王都地図10金、王国地図100金、世界地図1000金だよ」


「1000金か買えなくともないが……どうしますフィン」


「ここらの宿代を考えると1000金はちょっと買えないの」


「あー、じょーちゃんぼっちゃんもしかして冒険者かい?」


「はい、まだ稼ぎに余裕がないので今回は諦めておきます」


「冒険者なら冒険に使う物は組合通して買えば半額位で買えるよ、組合で聞いてみな」


そう言えばまだ組合のシステム完全に説明してもらってなかったがそんなのもあるのか。


「ありがとうございます、仕事貰いに行く時に聞いてみます」


半額か、500金なら買ってもいい気がするな。


「どうするフィン、今から組合行って買う?」


「いや、今日は色々見て回りたいのお」


「おっけー、次何か欲しい物あります?」


「わしは特にないがぬしは武器はいらないのか?」


「うーん、こっちには物理的な武器の文化がないようですし、剣は魔法で作れるようになりましたし」


「魔法の剣を維持するのは疲れるじゃろ」


「そうですね、組合で鍛冶師に依頼できないか相談してみます」


「それもよいが刃物屋にどんな刃物があるかを見に行ってみるのもよいんじゃ、武器として使われてないだけで使えるものがあるかもしれんぞ」


「確かにそれもそうですね」


「使えるものが無ければその時は作ればよい」


「刃物屋探してみましょうか」


「うむ」

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