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ヨドゥン遺跡の魔法陣(後編)

小さな扉の方を進むと左右に扉がいくつも並んでいる。


扉を開けて部屋を確認していくと何処も机と棚とよくわからない道具が散乱している部屋ばかりだった。


「ジャックさんこれらの部屋は何の為にあるかわかりますか?」


「私もこのような道具は見た事ありませんが残っている図面を見た感じおそらくはゴーレム等の魔物を作る為の研究をする為の部屋だと思います」


なるほど、小さな部屋がいくつもあるのはそれぞれが違う研究をする為に別れていたのかな。


「こちらの図面には魔獣の絵も描かれていますね、魔獣の研究もされていたようですね」


「ただ……文字がよめませんね……」


「古代文字なのかそれとも異種族の文字なのか、転移魔法に使われていた書体に似ている気がしますが専門家に見てもらわないと何ともわかりませんね」


いくつもの小部屋を見回ったが大体中は同じ感じの部屋だった。


「居住区らしき所は見当たりませんね」


小部屋を見終わりつきあたりの扉までつく。


「では扉を開けますが警戒怠らないように」


一声かけてから扉を開ける。


扉の向こうから光が差す。


扉の向こうは外だった。


何もない……周り一面海である……孤島か……。


「これはまさか……」


ジャックが驚いている。


「お父様これは……海ですか……」


この世界では海が珍しいのか……。


「ジャック殿!これが海なのですか!!!」


ジーンも驚いている。


「海とはなんだ」


あ、フィンも知らないのか……。


ここは話を合わせておこう。


「海とはいったい何なのですか?」


「私も話にしか聞いたことが無いのですが王国、帝国、共和国の周りには広大な無法の地が広がっていて、その果てに水が永遠に続く世界があると、それを海と呼ぶと聞いております」


「お父様いちおう魔法の地図で場所を確認してみますね」


「魔法の地図ですか?」


「はい、これを開いて魔力を注ぐと自分のいる位置がわかるのですが……」


「3国とその近隣の分しか地図には載ってないので表示されないかもしれないですし、もしかしたら方角だけでもわかるかなと……」


「思ったのですが駄目ですね、反応してくれません」


「あの巨大な魔法陣は長距離用の転移魔法だったという事ですか」


「しかし、なぜわざわざあの場所からこんな場所まで移動して研究する為だけの建物を作ったのだろうか……」


「それは多分ですがこの海が関係しているのかと思います」


「海がですか?」


「先ほど中で図面を見た時に水らしき物がかかれていたのですがあれはきっと海の水なのかと」


ジャックが言うにはゴーレム等の魔物を作る為に海が必要だった可能性があると。


「細かい事は専門の調査チームを組んで調べてみないと何とも言えませんが世紀の大発見となるのは間違いないでしょう」


「しかし気になる事がありまして……」


「もしかしてヨドゥン遺跡と隠し部屋が別々に作られた事ですか?」


「流石レストさん気づいてましたか」


「ずっと何か違和感があったのですがこっちの建物を見てわかりました」


「お気づきの通り、こちらの建物と隠し部屋は同一の建て方でヨドゥン遺跡は別の建て方で作られてまして」


「隠していた、もしくは封印されていたかもしれないという事ですね?」


「はい、何か危険な物を生み出してしまって封印していた可能性もあります」


「ゴーレム以上のって事ですか?」


「おそらくはゴーレム以上の魔物も作ろうとしていたと思います」


「私が一人で考えてもどうする事も出来ないので国王に報告と相談をしに戻りましょう」


再び広間に戻り広間の魔法陣を発動させると無事ヨドゥン遺跡に戻る事が出来た。


王国まではついていく事にしたが調査に付き合っても俺らじゃ何もできる事はないので王国で別れる事にした。


重なった依頼の報酬をまとめて受け取ると2000金近くもらえた。


今日はそのまま寝て明日はじっくり王都で買い物をする事にした。

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