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ルステリアル王国

国王との謁見、俺はついていくだけだが緊張する。


ジャックとセリアは慣れた雰囲気で王宮を歩く。


「国王、ジャック様が到着しました」


案内人を先頭に王座の間に着く。


「ご苦労であった、ジャックよまた新しい発見をしたそうだな、話を聞くのが楽しみで仕事が進まなかったぞ」


国王らしき人物がそう言うと隣に立っている青年が不服そうに言う。


「国王、今朝の仕事をキャンセルしただけでもスケジュールの調整が大変なのに昨日の仕事までさぼって誰が調整すると思っているのですか?」


「ジーンよ、そう怒るな、ジャックが直接話があるというぐらいの発見だ、国の利益の為にも最優先で聞くのもまた仕事だぞ」


「それはわかっておりますが昨日の仕事は関係ありません」


「その話はまた後で聞くとして、ジャックよ後ろの者達を紹介してくれまいか?」


「こちらにおられる方々は私の命の恩人で今回の発見の功労者であります、レストさんフィンさん自己紹介をお願いします」


「レスト・ソーディアスと申します、冒険者をやっています」


「フィン・ドラグネルじゃ、同じく冒険者じゃ」


「国王に向かってなんて口の……」


「まて!!!」


ジーンと呼ばれるものがフィンの態度に注意しようとすると国王が大きな声でそれを遮った。


「ど、どうなされましたか国王」


ジーンが驚いている。


「ソーディアスとドラグネルと申したか?」


「はい、そうですがいかがなされましたでしょうか?」


国王の様子がおかしい。


「ジャックよすぐ戻るからこの方々と少し別室で話をさせてもらってよいか?」


「わかりました、こちらでお待ちしております」


「レストとフィンよ何も聞かずにこちらへついて来てもらいたい」


「国王!!!そちらは!!!」


「ジーン、お前もだついて来い」


「は!はい!」


言われるまま国王についていく。


辿り着いた部屋には老婆がいた。


「おばあ様失礼します」


「おや、クロちゃんどうしたんだい、ジーンちゃんも一緒かい、それにそちらの方々は誰だい?」


「おばあ様から聞いていたソーディアスとドラグネルの名を持つものです」


「なんとまぁ、懐かしい名だねぇ」


偶然同じ名字を持つ者がこの世界にいるのだろうが異世界から来たと言うわけにもいかないので話を最後まで聞こうと思った。


「そちらの少年がソーディアスで、こちらの女性がドラグネルかしら?」


ん?


「カインとラグナの面影があるねぇ」


カイン……カイン・ソーディアス、俺の曽祖父で初代勇者の名前だ。


「ばーさん、ラグナ・ドラグネルを知っているのか?」


フィンも心当たりがあるようだ。


「フィーネシア様になんて口の……」


「ジーン!!!説明をするから黙って聞いておれ」


ジーンが国王に怒られる。


フィーネシア……たしか初代王妃で守りの女神と呼ばれていて王都の名前にもなっている女性だったな。


「クロちゃん怒らないの、まだジーンちゃんに伝えてなかったのでしょ?」


「すみません、成人の儀の時に伝えようと思っていました」


何の話かさっぱりわからないが何故か俺とフィンの血族の事を知っているらしい。


「そうねぇ、何から話そうかしらねぇ」


そういってフィーネシアが語りだした。


今から80年ほど前に後の初代国王アレンとフィーネシアが一緒に冒険していた時にカインとラグナが凄まじい喧嘩をしている所に遭遇。


フィーネシアの守りの力で二人の喧嘩を止めたのが出会いでフィーネシアに負けたと思ったカインとラグナが仲間になると言ってきかなかったので四人で冒険をするようになった。


今から80年ほど前と言えば初代勇者と魔王が相打ちでいなくなった時だな……。


その時にこっちの世界に転生してきて魔法の使い方がわからなかったので適当な喧嘩をしていたのかな……。


しばらくしてこの世界に初めての国、エリアス帝国が誕生する。


エリアス帝国は次々に領地を広げて行き、それに対抗する為にアレンは反帝国軍を結成する。


カインとラグナも反帝国軍に参加したが。


「守るのは性に合わない、アレン、フィーネお前らは国を作って守れ、俺達が帝国ぶっ叩いてくる」


「あ、あと俺ら戦いが終わったらまた冒険者に戻るからアレンお前が英雄って事で、俺達の話は誰にもするな」


と言って姿を消し、それから間もなくして帝国の侵攻が止まったそうだ。


そして、アレンはルステリアル王国を建国。


会った事は無いが話に聞いていた通りの曽祖父らしい行動だ。


「そうか、じーじじは生きていたのか」


フィンがボソッと言う。


「多分まだ生きてるわよ、きっと今もどこかで冒険をしていると思うわ、会いに来てくれないのは寂しかったけど貴方達に会えてよかった」


しばらく話をしてフィーネシアの部屋から外に出る。


「急にすまなかったね、どうしてもおばあ様に合わせたくて」


「ジーンよ、本当は成人の儀で伝えようと思っていたが今のが王族だけに伝わるこの国の建国の本当の英雄の話だ」


「レスト様、フィン様、何も知らなかったとはいえ御無礼申し訳ございませんでした」


「気にせんでよいぞ、わしも会った事はないからの」


「ジャックが待っておるのでそろそろ戻ろう」


「あ、俺達ただの冒険者なので戻ったら普通の冒険者扱いでお願いします」


この世界と元の世界は何らかのつながりがあるのだろうか。


ほかにもこの世界に転生してきている人がいるかもしれない。


転生者はめずらしくないという神の言葉を思い出した。

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