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空音の怪奇譚  作者: 如月颯人
第一章:空音の不思議な出会い
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第五怪 調査中編 力渡編


「ここから出て行く訳にはいかない。」

僕はそう決心した、ここから出て行けば

突然変異した謎も、永遠に究明出来なくなるかもしれないからだ


「取り敢えず、2階へどうやって行くかだな...」

僕は少し考えたが、ある決断を下した

それは、──跳ぶ!


「はっ!」


ダッという音を立てながら


僕は思いっきり跳んで、2階へと着いた

久々に跳んだから足が痛むな...


「ふぅ、まだ力は衰えてないな。」

そう言えば、あの少女にもう一つ

僕の正体を教えていなかったな...この件が終われば話そう。


「ここが二階なわけだが、床が軋むな。」


ギシギシ...と嫌な音が鳴る


今にも床に穴が空きそうだが、多少は大丈夫そうだ。

まぁ、自分が跳んだ所為せいでもあるが


「さて、通路がT字に別れているな」

二階の通路を進んだ先にはT字に別れてる場所がある

何処から行けばいいのかは勘で行くとするか


「じゃあ、右に行くか」

僕は真っ直ぐ歩き、右側へと曲がった

その先には3つの部屋があった。


「さて、どうするか」

部屋が3つあるとすると、探索の時間が掛かるだろう

これも勘で行くしかない。


真ん中の扉の前から見て、左側の扉に手を掛けた


「頼むぞ、探索が楽な部屋であってくれ。」

そうやって僕は扉を開いた。


ギィイイという不快な音を耳にしながら部屋へと入った


「くそっ、外れか...」

部屋を見ると、リビングを一周り狭くしただけで

広さはあまり変わっていなかった。

この部屋もリビングと同じように探索するとなると

時間を費やしてしまうぞ...。


「しょうがない、多少は面倒だが調べるか」

ブツブツ独り言を言い探索を開始することにした。


「机がゴチャゴチャに並んでいて前が見えないな、ここは廃校か何かか?」

机を退けながら進んでいくと

目の前に”紙”が落ちていた


「また紙か、さっきの紙じゃないといいが...」

僕は紙を拾い上げ、読み上げることにした。


──この家はおかしい

何がおかしいかって言うと何かがおかしい!

今、インターホンが鳴ったから、出ても誰もいないんだよ!

イタズラの可能性もあるかもしれねぇが、こんな夜中にするやついるか?

物音が...し、空き巣でもいんのかよ!

やべぇよ、蛇の死骸が落ちて来た...

何なんだよ、あれ、待ってくれよ

誰かの気配をかんじ...


「血がベットリとして汚れていて見れないな...。」

ん...?血...?

おかしい、この血はまだ新しいな

時間が経てば茶色く変化するはずだが...

もしかしたら、ついさっきに付着してたのだろうか?


「だったら、早く調査をして手掛かりを掴まないといけない」

そう、さっき連れ去られたとしたら

生きてる可能性はある、助けられる可能性が高いわけだ。


「待ってろよ、今すぐに助けてやるからな」

僕は紙を握りしめて胸ポケットにいれた

血が着くのは仕方ない事だ。


──しかし突然ガタガタガタ...ガタンッと何かが倒れる音がした


「──ッ??!」

振り返ると、突然本棚が崩れていた

どうやら物語の終盤戦まで来たわけか


「面白いじゃないか、お前を見つけ出して解決してやる。」

──

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