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空音の怪奇譚  作者: 如月颯人
第一章:空音の不思議な出会い
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第四怪 調査 力渡編

調査編です、グダグダです。すみません...

家の中はシーンとして気味が悪い


「やけに静かだな、外は虫の声でいっぱいだったんだが...」

僕は古びていて塵が被ってる床を触った


「うん、この家はしばらく放置されていて掃除もされてないな。」

周りを見渡す限り、住んでいる様子も無く

カビ臭い匂いだけが鼻に来る。


「右には二階へ続く階段があり、目の前はリビング、左側に恐らくトイレか」

階段はところどころ破損しており、とても上れそうにない

残るのはリビングとトイレか、どっちを選ぶのかは簡単だ。

僕はトイレのドアノブに手を掛けた


「先ずは探索が簡単そうなトイレを調べるか。リビングはその後だ」

僕はドアを開き、中を見た時異様な臭いが鼻をついた

これはトイレの排水溝の臭いではない。


「臭いは何処から来てるんだ?」

僕は臭いの原因を探した

トイレは人が1人がやっと入れるような狭い場所で

上に換気扇らしき物があり、前には便器だ。


「くそ、臭いな...何処から臭いが来てるんだ?」

吐き気を催す程の臭いを堪えつつ探した。

ものの1分でやっと見つけた、ここから臭いが来てるな。


「これは酷いな、動物の死骸じゃないか。」

臭いの正体はどうやら、大型犬のゴールデンレトリバーの死体だった

酷い、酷すぎる。その姿はまるで無数の針で刺されたかのような姿だ。

黙祷をしていると後ろから気配を感じた


「誰だ!!」

後ろを向いた先には、あの死体のゴールデンレトリバーが居た

ゴールデンレトリバーは悲しそうな鳴き声を発した。


「ワン!ワン!キャウン...」

「大丈夫だよ、君を殺した犯人は捕まえてやるから」

するとゴールデンレトリバーは自分の身体へと入って

消えて行った。恐らくは憑依...か。


「さて、リビングに行くか」

僕は”彼”と一緒にリビングへと向かった。

憑依のせいか、身体が重く感じたが気にはしない。


「なるほどな、ここがリビングか。あのトイレより遥かに広いな。」

あの狭いトイレに比べて、リビングは広かった

斜め右上には旧式のテレビ、つまりブラウン管のやつだ

真ん中にはテーブルクロスがあり、その上には埃の付いた

皿の上にカビの生えた食べ物があり、その横に冷めたコーヒーがある。


「この様子からすると、ここの住民は出て行った可能性は低いな。」

「恐らく、何者かに連れ去られた...か?」

僕は住民が抵抗した痕跡を探した

何者かに連れ去られたのであれば、抵抗してる痕跡があるはずだ。


...


「くそっ、痕跡なんて一つもないじゃないか」

僕は地面を拳で叩いた。

ここに住んでいた人は、連れ去られたのではなく

ただ単に出て行ったのか?

深く考えながら天井を見ると...


血痕けっこん”らしき物が付着していた。


「ふっ、なるほどな、やっぱり出て行ったのではなく『連れ去られた』んだな」

僕はうっすらと笑みを浮かべ、その天井を調べた

どうやら考えてた事は合っていたようだった。

天井に血痕が付着している以上、出て行った可能性は低いはずだ。


「ん?おい...どういうことだ?」

後ろを見ると、さっきまで無かったメモが落ちていた

僕はそれを拾い上げ読み上げた。


──ココカラ出テ行ケ


「出て行けか...それは出来ないな。これを解決しない限りな。」

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