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空音の怪奇譚  作者: 如月颯人
第一章:空音の不思議な出会い
3/31

第1怪 村長の話

やっと書き終わりました...

小説って結構大変ですよね、更新が遅い人を見ると何だか理解します

今回は微グロが混じっています

そんな対した事がありませんが、是非見てください

──村長の家


「お? あんた、何者じゃ」

「村長さん、おはようございます。昨日振りですね」

この方は村長さんです、身長は169cmで髪の毛がありません

弱々しいように見えますが、結構頼れるんですよ!


「おお、ワシを助けた人じゃな?昨日はありがとうな...」

「いえ、たまたま通り掛かった時に偶然見つけて助けただけですよ」

あの時はビックリしましたよ...まさか、人が倒れていましたから。

もう二度と綱渡りなんてしないでほしいです。


「ほーほー、そうか! まぁ、立ち話も何だから上がりなさいな」

「あ、ありがとうございます」

私は靴を脱ぎ、そのままお邪魔することにしました

周りを見る限り、結構古い家なんですね。ボロボロになっており、茶色シミが見えて、畳からは糸みたいなのが見えます。でも、こんなふるい家なのに障子が無いなんて本当に珍しいです。それに考える限り築60年は建ってそうです


「お茶を持ってくるから待ってなされ」

「あ、結構です。変な薬が入ってると困りますので」

だって怖いじゃないですか!いくら村長でも

私は女の子ですから、厄介事になるのは嫌ですし...


「...」

「...」


「そ、そうじゃ!あんたの名前は何じゃったけな?」

空音そらねです」

この村長さん、私の名前を知らなかったんですかね?!

何年前か住んでたはずなんですが...お年寄りですから忘れたんですね!


「そらねん」

「そらねんって何ですか?! 馴れ馴れしすぎますよ...?」

少し鳥肌立ちましたし、村長さんニヤニヤしてません?!

やっぱり怖い!


「言い間違えじゃ、空音よ。この村の怖い話を聞くか?」

「怖い話ですか? いいですけど、手短にお願いしますね」

怖い話、それは私が大の苦手なやつです

小さい頃お母さんに聞かされてから、トイレにも行けなかった程ですから...


「あれは、まだこの村が発展する前の話じゃ」


昔、この村にとある人間がおってな

その人間は心優しくて、紳士的で皆から頼れる存在じゃった...

子供達から人気でな、よく遊んでやってたんじゃよ


しかし、そんな彼がある日

「グァアアアッアッ!」

そう、夜中になると突然奇声を上げ暴れまくってな

村の住民達が抑えようとしても、力が強くて

突き飛ばされてしまうのじゃ


終いには一人の少年の腸を引っ張り出して

少年は一瞬の事じゃったから、驚いてな...

そして、数秒で激痛が直ぐに来てしまって、少年は聞いたことのない

悲痛な叫び声を上げながら

「あああぁぁっ!痛い...痛いよぉ!お腹から変な液体がぁああっ!」

そう、もがき苦しみ叫びながら、息絶えてしまったのじゃ...


因みに変な液体というのは恐らくじゃが、血だと思うのじゃ

それしか考えられないと思うが...

その後人間は、別人のように狂気に満ちた人間になってしまった

口が左右の頬まで切り裂かれたような感じになっておった

その後人間は、村から逃げ出して姿を見せなくなったのじゃった...


「という話じゃ、怖いじゃろ?」

「その人間が腸を引っ張り出して...というのが少し怖いですね」

そんなに怖くなかったけど、村長さんの語り方からして全く怖くないんですよ...... それに気になる事があるんですよね...

その人間はどこにいるのか......それが気になるんですよ

取り敢えず私は村長さんに問いました


「その人間は今、どこにいるんですか?」

「さぁな...何せ話は前の村長に聞いたからのう...」

「そうですか...ありがとうございます」

話に出てきた人間は行方不明でいいのかな...

夜に出掛ける時があるから怖くて出れないですよぉ...

もう帰らないと行けないので私はビクビクしながら立ち上がりました。


「取り敢えず、私は家に戻りますね」

「お、もうこんな時間帯かの?」

「もう夕方の5時頃ですからね、役所の仕事は夕方4時までですし」

こんな長く話してましたっけ。という疑問を抱きましたが、そんなの気にせず

上司に連絡して帰りますか...。


「村長さん、電話借りますよ!」

「いいぞ、壊したら承知はしないぞ」

私は壊さないよ!と心の中で思いながら

電話をお借りして上司へと、遅くなったことを連絡しました


「もしもし、空音です。」

「空音か?今日の仕事は終わりだが、どうした?」

「村長さんとの話が長引いたので謝ろうかと...」

「別に謝らなくてもいいんだが...また明日からいつも通りに来いよ」

「はい、分かりました!」

私はガチャンと受話器を置いて電話を切りました


あー、怖かったです...何たって厳つい上司ですから

電話で説教されるんじゃないかな?と思ってましたよ...

でも、実際に説教されなくて良かったです! 私は内心喜びながら村長さんのところへ戻りました。


「どうじゃったか?」

「もう大丈夫です、村長さん今日はありがとうございました!」

「そうか、またいつでも来なされよ」

私は内心、また怖い話を聞かされるんじゃないか?

とビクビクしながら思いつつ帰路へとつきました


カラスがカァーカァーカァーと鳴いていおり、そのお陰か空気が清々しくなりました


「カラスが沢山鳴いてますね...」

私は空を見上げながら、ほっこりしました

綺麗なオレンジ色のような夕陽がこの地を照らしています

村の人達はカラスが嫌いそうですが、私はそうじゃありませんよ


「あ、やばいですね...早く帰らないと!」

秋のせいか、暗くなるのが早くなってきました

『もうこんなに暗くなったんですね』と思いながら、急いで私は家まで走りました。


私は家に帰ってサーッと障子を開けました

「ただいまー、お母さん!」

「あら、帰ってきてたの?悪いけど、少しお願いがあるの...」

お母さんはこの世の終わりだ。みたいな顔して困ってるようですが

何かあったんでしょうか?


「何ですか、お願いがあるのというのは?」

「それはね、この不思議な箱をT村の村長まで届けてほしいのよ」

T村、あの凄く大きくて周りが水に囲まれてる

村ですよね?!


「え、えーと...一応届けますけど...」

「ありがとうね! 帰ってきたらご飯を多くしてあげるから!」

それなら仕方ありません、夜になってきましたが

行くしかないようです。私は荷物を受け取り届けに行こうと思いました。



「うん、それじゃあ届けて来るね」

「分かったわ、行ってらっしゃいー」

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