二十五怪 道の駅の怪 0.1
投稿です、因みにTwitter凍結されました(´・ω・`)
──中に入ると木造で出来た施設独特の木の香りが漂っている
木で出来たベンチに、壁には時計が掛かっており時刻は午後6時を指していた
しかし、少しだけ薄暗いが窓から月光が出て見える位だ
「もう午後の6時なんですね、意外と時間が経つのが早いですね」
「あ、この壁時計は壊れているっすから。本当の時間は深夜の3時っすよ」
「え? あ、すみません......」
どうやら勘違いだったようで、時刻は3時だったそうだ
それに時計が壊れている事も知らなくて
心の中では『やっちゃった』という言葉が出てきた
「とりあえず、この辺りを全部調べるぞ。各自何かあれば教えてくれ」
「分かったす。新島さん気をつけて調べてくれっすよ」
「はい、分かりました。気をつけます」
私はそう言うと、気になっていた場所『机』まで行く
机も木で作られているが、触ったところ見た目の割には結構頑丈だった
ツルツルしており手入れもされていた
「この下に何かあったような気が......」
ゆっくりと机の下を覗き、その『何か』があるか見るが
暗くて見えない為手探りで探す事にした
「...あ、何かある」
手に固い感触の物を触れる
それをゆっくりと持ち上げて物の正体を確かめることにした
月光で照らされて見えた物は『マッチ棒』だった
「これってマッチ棒だよね、危ないけどソッと胸ポケットに入れてっと」
ブレザーにある胸ポケットにマッチ棒を仕舞う
そういえば入院している間は一着も着替えてもいない
臭いはしないが、いつかはするはずだから終わったら洗濯しよう
「おーい、大谷。こっちに来い」
「ん? なんすかー?」
篠崎さん達の声が施設内に響き渡る
何か見つけたのだろうか、私は呼ばれていないからそのまま探す事にする
そして私は机にあるパンフレットを手に取り内容を確かめる
内容は『零明山』のことについてが書かれていた
──零明山は標高1250mの山で歴史のある山
昔、武元朋一人で占領をしていた時に山本××が
奪還しようとし軍を牛耳り進軍を始めました
武元朋は動物を操り奪還を阻止しようとしましたが
山本××側の兵が多い為物量の差で勝利しました
戦いの後、捕らえられた武元朋は最後に『お前たちのような汚い奴らには渡さん』と言い、そのまま処刑されて命を絶ちました。
処刑してから数日後に零明山では様々な異変が起きました
霊や妖怪、謎の揺れ(地震)、疫病が流行りました。
事態を重くみた山本××は僧侶を呼び、そして地蔵など建て供養をしたところ
何事も無かったかのように収まりましたが、関与した僧侶は怪死をしたそうです
異変×な×っ×が××××で××お××しね──
「途中から読めなくなった部分があるけど、最後の部分おかしいよ......」
「山の背景が不気味なパンフレットだけど貰っておくね」
私はパンフレットを胸ポケットに入れる大きさまで折って
そのままパンフレットを入れた。
その時少し息が苦しくなったのは一瞬だけだった。
「...っはぁ」
溜め息をついた私は、周りを見渡す。
他に見ていない所は休憩所の受付らしき場所だ
ガラスが張ってあり、外からも見れるようになっている
私は唾を飲み込み、受付へと向かう。
受付に着いた感じ不気味な感じは一切しなかった
だけど、ここも相変わらずの薄暗さで見えにくい。
受付の中へ入れそうな扉がある為、ノックをして入る事にした
扉のキイィという音を立てながら入ってみると
6畳間位の少し狭い部屋──よく見ると広い部屋だ──だった
畳の上には机、クローゼットと言った物や家具が置いてある
「う......細かい場所は、暗くて見えないから探せないかな」
目を凝らして見ると、天井には蛍光灯が設置されている
そこから紐が出ているから引っ張れば点くのかな
「よいしょっ......」
ゆっくりと紐を引っ張ると、常夜灯のようでオレンジ色の光が点く
点ける前より不気味になってるけど探す時は我慢することにしよう。
「あれ? この紙なんだろう、お札?」
クローゼットの右側の側面には難しい文字で書かれた札が貼ってある
手を伸ばして剥がそうとすると、何か不吉な感じがしてくる
「クローゼットの中に何か封印されてるのかな」
そう考えるが、封印するなら正面に貼るはずだよね
一体何が封印されているのか気になるが、違う場所を探そう
受付の外では未だに篠崎さん達が話し合ってる。
「あれ、襖だ。何か入っている......?」
襖を開けようとすると、何かが引っかかって開く気配がしない。
どうやら私の力では開けるには足りなかったかもしれない。
「残るのはタンスか......これも開けれないんだろうなぁ」
そう言って引っ張ると、簡単に開く事が出来た
良かった......けど、中を見るとお面が入ってある
「何これ、能面? この部屋の雰囲気と合いすぎて怖いじゃん......」
──すると、背後から殺気らしき気を感じる
『新島、俺だ、篠崎だ。やっと調査が終わったから帰るぞ』
後ろから声が聞こえる、これは篠崎さんなの?
でも何か違う気がする
振り向こうとしても、金縛りにあったかのように動けない。
『どうした、早くしろ』
「あ...し、しの...きさ...ん」
声を出そうとするが、言葉が上手く言えない
どうにかして金縛りから解放されようとするが、全く解放される気がしない。
『新島、早く行こうよ』
あれ、口調が篠崎さんとは思えない程幼い
もしかしたら篠崎さんではないんじゃ......
いつかキャラ紹介してみたいです(二度目
あと、この作品が良ければ評価お願いします!!
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