第十九怪 北沖警察署
投稿です。
また2日置きに投稿するかもしれないのと「アルファポリス」様のサイトにも
小説を上げる予定です(._.)φ
──刑事課所属か......
「篠崎さん、それで私はどうすればいいんでしょうか?」
「あぁ、今回は俺と一緒に怪奇について調べようと思う」
「それは頼もしいですね、でも私何かでいいのですか?」
篠崎さんは微笑みながらこう言う。
「事件解決まで導いた探偵さんがいるのは心強いだろ?」
「そんな...... そう言われると照れちゃいます。」
私は頬を赤くしながら照れる。
でも事件解決まで導いた探偵がいるのは心強いと言われると
プレッシャーを感じてしまう気がする......
「照れる必要性はない、先ずは北沖警察署まで着いてきてもらう」
「北沖警察署ですか? それは一体どういう場所ですか?」
「特殊な警察組織だ。心霊相手にも対応できる警察ってとこだ」
心霊相手にも対応できる警察、北沖警察署......
篠崎さんみたいな刑事さんが沢山いると言うことだろうか
だとすれば私が知らないだけで凄い組織だと思う。
「心霊相手にも対応できるなんて普通じゃ有り得ませんよね......」
「さっき話した自殺事件が起きる前は普通の警察組織だったがな」
「どうして今の組織が作られたんでしょうか?」
篠崎さんはズボンのポケットから白い紙を見せる。
恐らくこれは資料だろうか?
私は資料らしき物を見ると、ある事が書かれていた。
──我が北沖警察署では摩訶不思議な死体消滅事件が起きてから
大量に無言電話や誰も居ない筈なのにパソコンが動いたりする等の
心霊現象が多発しており、前日では警官1人が行方不明になり非常事態となる
この状況が続いてしまえば市民達の治安が守れなくなり混乱を招く恐れあり。
そして警視総監である東雲緋奈独自の判断により
霊的相手にも対抗出来るような組織を開設され──
「という感じの内容だ」
「ちょっと! まだ読み終えてないです......」
「あぁ、すまない。もう良いだろうと思ってしまってな」
少ししか見れていなかったが警察署内では混乱が起きていたようだ。
勝手にパソコンが起動、そして無言電話。
この心霊現象は少し不気味に思うほど怖い出来事だと思う。
それに警視総監の東雲緋奈とは誰だろうか?
「あの、そう言えば警視総監の東雲緋奈とは誰ですか?」
「北沖警察署と警視庁その他警察関係のトップだ、初の女性の警察で年齢が21歳。俺より年下だが頭脳明晰で考察力は凄まじくエリートなやつだ」
東雲緋奈...... 頭脳明晰でエリート。
若くして警視総監になったということだろうか、どんな人なのだろうか
私が考え込んでいると篠崎さんは言ってくる。
「考えなくてもいい、取り敢えず北沖警察署に行くぞ」
「あ、はいっ!」
「お気をつけて行ってくださいねー」
私は医師に頭を下げて、病室の扉を開き外へと出る。
──病室の外には私からすれば見慣れない光景が目に入った。
「こ、ここって本当に病院なんですか?!」
「そうだが、そんなに驚く必要なんてあるか?」
「あ、ありますよ...... 私が居た村の病院より遥かに大きいです!」
周りには看護士さんや医師、患者さんの人達が沢山居て
右も左もどっちを見ても同じ景色が見える程だ。
「そうか、新島君が住んでる神代村には警察病院は無いからな」
「はいそうなんですよ──って、何で神代村に住んでる事分かったんですか!?」
「ふっ、警察の仕事を侮ってるな? 調べれば直ぐに分かることだ」
最近の警察──警察だけじゃなく村も含めてだけど──は凄い。
こんなに大きい病院を建てれる人がいるなんて見たことがない。
私は周りを見てると篠崎さんが私の肩を叩く。
「もう十分だろう、早く北沖警察署へ行くぞ」
「あっ、すみません! では行きましょうか!」
私達は長い廊下へ渡るが、篠崎さんは不意に鉄の扉らしきところに止まる。
「どうしたんですか? この鉄扉閉まってて入れないそうですけど」
「はぁ、何を言ってるんだ? これはエレベーターだ。このボタンを押すと」
「おお!? 扉が開きました...... 最近の村は凄いんですね」
扉の名前はエレベーターらしい、最近の村は発展している。
──すると篠崎さんが呆れた表情でこちらを見てくる。
何か私は可笑しな事をしてしまったのだろうか
「ここは村じゃないぞ、”街”だ」
「えっと街? 村ではないんですか?」
「当たり前だ、ここが村だったら警察病院なんてないだろ」
「た、確かにおっしゃる通りです......」
どうやら私の勘違いのようで、村ではなく街だったようだ。
それにしても街というのは凄い場所だ。
患者さんと看護士さん医師を含めれば、村の人口を越えそうなほどだ。
周りに見とれていると篠崎さんがエレベーターの個室から手招きをする。
待たせるのはマズいと思い早く個室へと入る。
「新島君、見とれすぎだ。」
「すみません...... というかこの個室で何をするんですか?」
「あぁ、もう1階のフロアのボタンを押したからもう直ぐ降りるぞ」
1階のフロアのボタン、もう直ぐ降りるってなんだろうか
街の事だからどういう意味なのか私には当分理解出来ないだろう。
すると個室内からチーンという鈴みたいな音が鳴り響く。
「ほら、着いたから行くぞ」
「ま、待ってくださ──え?」
篠崎さんの背中で見えなかったが景色が明らかに変わっている。
エレベーターで降りる前にいた場所からもっと広い場所に出た。
レベルが違い過ぎる、技術力が高すぎると感じる。一体どんな技術を持っていればそんな事が出来るのかが気になる。
「どうした? 出口はこっちだぞ。もたもたすると置いて行くぞ」
「は、はい! 今行きますので!」
チラッと横を見ると『受付』という看板があった。
ここで病院にやって来た患者さんの受付とかするのだろう。
──そして私は急いで篠崎さんがいる出口まで向かって行く。
「よし、来たな。早くパトカーに乗るぞ」
「はい、分かりました。」
周りの景色は村にある民家とは全く違った。
民家より大きな建物が聳え建っており土の色は黒色で灰色の感じだ
車はその道を堂々と走行して行く。
そして私は10秒も経たないうちにパトカーの近くまで来た。
「そのパトカーって白黒のやつですか?」
「そうだな、それがどうかしたか?」
「あ、いや...... 何でもありません」
そして篠崎さんはパトカーの扉を開けて運転席へと入る
私はすかさず後部座席の扉を開けて入り、座席へともたれかかるように座る
「パトカーの中ってこんな感じなんですね、少し意外です」
「一般人にはお目にかからないからな、今のうちに堪能しておけよ」
篠崎さんはそう言うとエンジンを掛ける。
パトカーの中は思ってたより綺麗で、運転席には無線らしき物がある。
小さい頃パトカーについて教えてもらった記憶がある為そこそこの知識はある。
それに街並みが綺麗だ、まるでSFに出てきそうな未来都市寄りの感じで。様々なビルが建っている。これが俗に言うオフィス街というのだろうか。
「綺麗な街並みですね......」
「夜中だからそう見えるからな、昼間は人がうじゃうじゃいて気持ち悪いぞ」
「うじゃうじゃって、どれくらいの人数なんですか?」
「1万人位だな。」
私は聞いて驚愕してしまう。昼間だと1万人の人が歩いてるってことだろう
想像しているだけで気持ち悪くなってくる。
でもそれほど人が住みやすいのと生活しやすいと考える。
「何だか眠くなって来ました......」
私は街の景色を見て驚きすぎた為、精神的に疲労を感じる。
力渡の容態も気になるけど、急いで怪奇の真相を突き止めるには置いて行くしか方法は無いと感じる。
「寝てもいいぞ、警察署に着いたら起こしてやる」
「は、はい...... ありがとうございます......」
相変わらず篠崎さんは運転をしている。
私は車の揺れの気持ちよさを感じながら目を閉じる。
──そして次第に眠りに落ちてしまった。
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