第十八怪 真相
投稿です。
徹夜で書いてしまいうっかりと刑事を登場させてしまいました。
──そして私は3、2、1の合図を出して同時に喋る
「田中雅俊、貴方は屋敷の見回りをしてた。と言いましたよね? その証言は明らかに矛盾しています!」
「ぐぅあっ!? 矛盾...ふざけんなっ! 何処が!?」
田中雅俊は酷く焦っていて目の焦点が合ってないような感じがする。
こいつは数々の矛盾、そして1つの残酷な犯行をしてきた。
そして、私が田中雅俊に言う前に葵さんが先に言う。
「田中雅俊、貴方はさっき屋敷を見回りをしていた。そう言いましたね?」
「は、はぁ。あぁ...... それがどうしたんだよ!?」
葵さんは田中雅俊を哀れみな目で見てこう言う。
「おかしいですね、修一郎様は貴方と皐月さんが一緒にいたと言ってます。
それなのに屋敷を見回りをしていた? それに皐月さんは何かをする時は必ずメイドの私達に伝えてくれるはずなのに、見回りの事は聞いてませんよ?」
「そんなの知らねえよ...... 伝え忘れたんじゃないのか?!」
どうやらまだ田中雅俊はしらばっくれているようだ。
往生際の悪いやつだ。
罪を認めれば心が軽くなるのにどうしてしないんだろうか。
「じゃあ、次に行きましょう。貴方はさっき悲鳴が聞こえてなかったから堂々と夕食を取っていた。そう言いましたよね?」
「あ、ああ! 言ったよ、それがどうしたっつてんだよ!?」
田中雅俊は自分が言った証言に矛盾があることに気付いてないのが見える。
きった気付いた時には既に手遅れだと思うけどね。
「前の証言...... 思い出してくださいね。
その時に『悲鳴が聞こえていた』そう言ってましたよね?
何で今の証言では『聞こえなかった』に変わっているのですか?」
「──ッ!?」
田中雅俊の表情が恐怖を感じた猫のような青ざめた表情をする。
どうやら漸く自分の証言に矛盾が生じてる事に気付いたようだ。
「葵さんの言うとおり、田中雅俊。貴方は前の証言で『聞こえていた』と言っていたのにも関わらずに『聞こえなかった』と言ってましたね?」
「そ、それは......」
私が言うと田中雅俊は何か言おうするが、言い淀んでしまう。
矛盾点を突きつけられて反論が出来ないのだろう。
そして私はニッコリとしながら凶悪殺人鬼にこう言う。
「つまり、貴方が皐月さんを殺害した凶悪殺人鬼ですね?」
「あ...... 違う、違います。
......私は、俺は、俺は...... 殺してないっ!!」
──すると突然田中雅俊は落としたナイフを手に取り
私の方へ向けて刺そうとする。
躱そうとするが突然の出来事で躱そうにも動けない。
その直後『グチュ』という生々しい音が私の耳に入る......
「あっ...... ど、どうなっ──」
「ぐはっ......」
目の前で見た光景はあまりにも悲惨だった。
私の目の前に立ち庇った力渡の背中をナイフが貫き、血が大量に溢れ
その血が私の顔へと浴びる。
「あぁっ...... 力渡、嘘でしょ? 嘘と言ってよ......」
いつもの力渡からの返事が返って来ない。
私はパニックになり思わず『いやぁ!』と悲鳴を上げてしまう。
「お、おいっ!! 雅俊! 貴様ぁっ!!」
「ぐふひひひ、捕まってたまるかよ捕まってたまるかよ!!」
修一郎さんが殺人鬼の田中雅俊の胸ぐらを掴む。
そして狂ったように笑う田中雅俊。
私の頭の中ではパニックで理解が出来なかった。
あの力渡が私を庇って死んだ、頭の中ではそう考える事しか出来ない。
「力渡...... あぁ......」
「...か、救急車を呼......早....ろ!」
私はショックのあまりに意識が朦朧としてくる。
遠くからはメイドの葵さん、友香さん、保実さん、名前を聞いてなかったけどもう一人のメイドさんらしき声が聞こえる。
次第に声が聞こえなくなり眠ってしまう。
────────
「あ...... ここは?」
目を覚ますと白い天井が見える。
ここは何処なんだろうか、私は今まで何をしていたのだろう
──すると扉が開く音が聞こえ、男性が視界に入ってくる。
「あぁ、新島空音さん。お目覚めですか?」
「貴方は一体誰ですか? それより力渡は!?」
その男性は白衣を着ていた。
恐らくここは科学室か、病院なんだろうか。
そして力渡は何処にいるのか辺りを見渡す。
「落ち着いて下さい、私はこの警察病院の医師です。力渡さんは別のお部屋にいますよ」
「そ、そうなんですか......」
どうやらここは病院で、この人は医師のようだ。
取り敢えず力渡は生きていそうで良かった。
それにしても警察病院とは何だろうと考えていると、また扉が開く音が聞こえる
「あ、刑事さんよく来てくださりました。新島さんはお目覚めです」
「それは良かった、少しここに用事があったから目を覚まして良かったよ」
どうやら入って来たのは刑事さんのようだ。
私に何か用があると言っているが何だろうか......
「あ、あの...... 刑事さんが私に何か用ですか?」
「ああ、新島君。実は先週起きた真宮邸殺人事件の事を言いたくてな」
真宮邸殺人事件...... あれは確か被害者の皐月さんが切断されて
亡くなった衝撃が強い事件だ。
今でもあのグロテスクな光景は脳裏に焼き付いている。
その事で刑事さんが言いたい事があるとは、どんな話だろうか?
「真宮邸殺人事件、皐月さんのことですか?」
「ああ、そうだ。
話を聞く限り隣の病室で寝ている少年と新島君で解決したらしいな
だが不運にも加害者である田中雅俊にナイフで刺されるとはな」
そうだ、田中雅俊...... あいつだけは絶対に許してはいけない存在だ。
メイドの皐月さんを殺害してから、力渡と私を殺そうとした野郎だ。
あの時私が動いていれば力渡は怪我なんて負わずに済んだのに。と悔やまれる
「そ、そうだ...... 田中雅俊は? 犯人はどうなったんですか?」
「田中雅俊は今は豚箱にいる。まったく、入れるまでは不気味に笑っていて気味が悪かったな」
溜め息をつく刑事さんに対して『そうですか』と答える。
私は嬉しかった。良かった。
田中雅俊は捕まったのか、これで皐月さんも喜ぶだろう。
それにしても田中雅俊が犯行を行った動機はなんだろうか
私の考えでは『金目当て』で殺害したとしか思えない。
「刑事さん、田中雅俊の犯行を行った動機は何だったのですか?」
「ああ、奴のズボンのポケットにメモらしき物があってな。
どうやら動機は『保険金目当て』ってな。」
私の考えている事は合っている。
どうやら保険金目当てであの残酷な殺害方をしたらしい。
取り敢えず捕まって良かった。と思う。
「それで力渡に会いたいのですが......」
「あぁ、悪いが面会は禁じられてるそうだ。そうだろ?」
「はい、まだ容態が良く無いのでまだ面会は無理ですね」
「そんな、どうしてもお願いします! まだ怪奇──」
「おい、待て。」
私が怪奇の事を言おうとした時、刑事さんの表情が険しくなる。
「怪奇と言ったな? すまないが詳しく聞かせてくれ」
「別にいいですけど、急にどうしたんですか?」
「俺は最近よく起きる神奈川県の事件について調べていてな。
その事件が怪奇に関係してると言われているんだよ」
神奈川”けん”とはなんだろうか?
「その前に怪奇が関係してることを教えてくれませんか?」
「ん? あぁ、いいぞこの事件は不可解でな」
............
──神奈川県のある街で起きた事件だ
ある中年男性が酔っ払いながら裏路地へ歩いていると
突然”死体が降って”来たらしい、男性は驚いて情けない声を上げながらも周りを見ても飛び降り自殺が出来る場所なんてなかったらしくてな。
もちろん男性は警察に通報をするわけだが。
数分でパトカーが到着して現場検証している時にそれは起きた。
『死体』がその場から透けるようにゆっくりと消えたんだよ。
それを見た警官達は腰を抜かして立ち上がれなかったやつもいた。
.............
「死体が透けるように消えたんですか......?」
「あぁ、その後の警官達の間では『怪異』『怪奇』『幽霊』だとか
噂が広まっている。」
「そんな事があるなんて不気味ですね......」
「そう、だから死体が消えた真相とかを調べてるんだ」
突然が死体が消えるという非現実的な現象
それは恐らく幽霊か怪奇の仕業としか考えられないだろう
そして私は話に出てきた怪異とは何か聞く。
「怪奇とか幽霊は分かりますが、怪異とは何ですか?」
「愚問だな、情報では怪奇は『モンスター』幽霊は『亡者、死んだ者』怪異は『都市伝説、妖怪、怨霊』といった感じだ」
「”としでんせつ”...... 妖怪、怨霊ですか......」
刑事さんは腕を組みながら頷く。
妖怪と怨霊、”としでんせつ”の中で”としでんせつ”は聞いたことがない
恐らくは噂などで知られてる話か何かだと推測する。
「それで、忘れていましたが刑事さんの名前は何ですか?」
「ああ、すまない。俺の名前は篠崎悟だ。
刑事課所属だ。」
──刑事さんは私に警察手帳を見せる
どうやら名前は篠崎悟という名前だそうだ。
刑事課所属というのは本当らしい。




