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空音の怪奇譚  作者: 如月颯人
第二章:真宮邸 猟奇的 怪奇事件
15/31

第十三怪 怪奇の仕業なのか

またまた夜分遅くに投稿です。

深夜テンションで書いていたので少し変な所がございます。


あと、PV数が1000を越えたのは正直驚きです。

見てくれる方がこんなにもいるんだ... そう思ってます。

その割には評価とブックマークが無いのは笑いましたが...w(・ω・)(真顔)


あ、話がズレましたね... それでは第十三怪とくとご覧ください。


──今まで見てきた死体の中では皐月さんが悲惨だった。

仰向けになってる身体...

切断された右手から血が大量に流れ... 切断面からは骨が見えていた。

下半身の切断面からも腰椎が姿を現していた。


「うぶっ...はぁはぁ...」


私は吐き出しそうになったが何とか止める事が出来た。

その所為か口の中がゲロ臭さがする。


「さ、皐月くん!! おい嘘だろ!」


修一郎さんは切断された皐月さんの上半身を揺すった。

無理もない、だって突然身近な人物が死ぬなんて有り得ないのだから...


「おい、修一郎さん、あまり死体を動かしてはダメだ。これはどうみても殺人事件...あまり触れると指紋が付着して貴方が犯人扱いになる。」


力渡がそう言うと修一郎さんは混乱と涙を流しながらも言った


「ぐぅっ...すいません、まさか死人が出るなんて思わなくて...」

「いや、大丈夫です。皐月さんの死にはお悔やみ申し上げます」


力渡はそう言って手を合わせて黙祷した。私と修一郎さんも同じく黙祷した──瞬間、誰かが部屋に入ってきた。


「申し訳御座いません、遅れました。」


この声は執事の雅俊さんだ...。黙祷している間に証拠隠滅をしたり、その間に殺したりするか怖くて目を開けてしまった。


「おやぁ~? もう黙祷は終わったんですか?」

「い、いきなり入ってきたから驚いて目を開けてしまったんですよ...」


私は半分震えながら雅俊さんに対して答えた。


「おい、雅俊さん。いい加減にしてくれないか? さっきからあんたの行動が怪しすぎるぞ。」


力渡がその場から立ち上がった。


「別に怪しくないですよぉ~? ただ私も黙祷しにきただけっすよ?」


どうやら雅俊さんは黙祷しに来たようだった──え? 黙祷しに来た?

おかしい、何故雅俊さんは皐月さんが死んでる事が分かったのか?

仮に分かってても死体を見て驚かないのもおかしい...。

この雅俊さん、”何か知ってる”...


「あっ? それが黙祷しに来る態度──」

「もう止めてくださいよ...!」


私達は修一郎さんの声を聞いて動きを止めた


「そんな醜い争いをして皐月くんが喜ぶと思うか...?! 無惨に死んでいった皐月くんが報われないじゃないかっ!」


修一郎さんの言うとおり、こんな争いをしていたら皐月さんが報わない。

しかし今は殺人事件なんだ... 身近な人が犯人かもしれない。


「それもそうだな、悪かったな...」

「いえいえ、力渡様。私も少々口が悪くて申し訳御座いません」


二人ともお互い謝罪をしているが力渡の方は不満そうな顔をしていた。

私は力渡に対して『落ち着いて』とアピールした。


──すると力渡から直ぐに『わかってる』というアピールを返された。

本当に分かっているのだろうか...


「ひとまず、現場検証させてもらう。空音以外は全員退出お願いします」


そう言うとみんな『わかりました』と言い、私と力渡以外は全員部屋から出て行った。...そして辺りが深い沈黙が続きシーンという音が聞こえてくる。


「空音、霊気は感じるか?」

「いきなりどうしたの? それに霊気を感じる力なんて無いよ?」


私には霊気は無い。そう答えた... それ以前に霊気って何だろう?

霊感と同じ類なのか...?


「そうか、いや何でもない... 取り敢えず何か証拠を探してくれないか?」

「分かった...何処から調べればいい?」


私がそう聞くと力渡はベッドの方へ指を指した


「あのベッドを調べてくれ。...... 辛いかも知れないが頼む」


指定されたベッドには肉片らしき物が飛び散っている。

思わず吐きそうになる... こういう時にマスクが無いのは不便だ。そう思った


「証拠と言っても指定された範囲が狭いと...」


私はなるべく鼻で息を吸わないようにした。こんなグロテスクなやつ...

もう金輪際二度と見たくない! そう思いながらベッドを調べた。


暫く調べていると手から鋭い痛みを感じた


「──いたっ...!?」


手を見ると人差し指から少量の血が垂れてきた。

大事にならなくて良かった。このまま大量に流れたら間違い無く死ぬかも。


...ふと、上を見ると細長い”線”が頭上に見えていた。


「何だろう...蜘蛛の巣かな?」


きっと何処から蜘蛛が湧いて出てきた。そう思いながら線を触った。


「きゃっ...!? これ、ワイヤーだよね?」


きっと人差し指を怪我したのもこのワイヤーが原因なはず

そして私は力渡にワイヤーの事を話した。


「力渡、ここにワイヤーみたいなやつがあるよ」

「おっ、ワイヤーみたいなやつ? 何処だよ見えないぞ」


どうやら力渡は目が悪いのか、それともワイヤーが細過ぎる所為なのか

私は手招きをして力渡を近くまで呼んだ。


「ここに細いけど、ワイヤーが...」

「んー...? うわっ道理で遠くから見えないわけか。」


力渡は納得した様子なのか『うん』と頷きワイヤーを触る。


「──ッ!? このワイヤー細い割には切れ味良すぎないか?」


どうやらワイヤーを触ったら案の定手を怪我したみたいだ。

私は呆れながらもこう言った


「ワイヤーを触れると切れるに決まってるでしょ。」

「悪い、それもそうだったな...」


そして私はワイヤーが何処まで続いてるか調べていると... 赤い液体が頭上に落ちてきた。恐らくこれは血だ...

皐月さんが死んだ辺りから二歩進んだ先で意外と近かった。


「うえっ、血飲み込んじゃった」


私がそう言うと力渡が私に聞いてきた


「そう言えば、これ怪奇の仕業だと思うか?」

「うーん、どうみても人間がやったとしか思えないよ?」

「だろうな...犯人の目星がついてるが証拠が足りない。」


力渡は怪訝な顔をして考え込んでいた。

私が思うには犯人は”執事の雅俊さん”としか考えられない。

あのニヤニヤとした顔、そしておかしな言動...


「一応だが、犯人が誰なのか答え合わせしてみるぞ」

「え、分かった...」


正直、答え合わせなんて自信はない...。

私が思ってる犯人の名前を答えるしかないかもしれない。


「犯人は...」


来た、タイミングに合わせて私は言った



...




「──雅俊さんだ」


私と力渡は同じタイミング、そして同じ答えを出していた。

良かった... 外れ──犯人という証拠はないけど──ではなかった。....

この話が良ければ評価お願いします!

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