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空音の怪奇譚  作者: 如月颯人
第二章:真宮邸 猟奇的 怪奇事件
12/31

第十怪 異空間世界

実は書き溜めていた物がありました、申し訳ありません。


追記:PV数が400行きました。いつも見て下さりありがとうございます

まだまだ初心者ですがこの小説が良ければ評価お願いします。

続きを読みたい、もしくは後で見たい方はブックマークをしてしおりを挟んでおいた方がいいかも知れません。


「空音立ち上がってどうした?」

「あ、少し見学しようかなって思って!」


違う、私はトイレに行きたかった。

あまりにも尿意が催してきたので漏れそうになってきた


「あ、あの雅俊さん~...トイレ借りてもいいですか?」


私は雅俊さんにトイレを借りてもいいか? と小声で尋ねた


「あ、よろしいですよ。何処にあるかご存知でしょうか?」

「さっき屋敷の中を見渡していたので分かります、大丈夫です。」

「畏まりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ。」


私はそう言うと部屋から出て廊下に出た

早くトイレに行かないと漏れてしまうっ! 私は大急ぎで走ってトイレまでに向かっていたが...が


タッタッタッタッタタッタタッタッタッタッタタタッタタタッと自分の足音が廊下に鳴り響いている。


「──え?」


私は足音が増えている事に気がついた。もしかしたら急ぎすぎていつの間にか変な走り方をしていたのか?──気にしないでおこう。


「ああ.........早くトイレに行きたいのに! 迷子になったよ!」


迷子になってしまった...。屋敷を見渡した時に玄関から右に歩いて

120歩進んだ後に左にトイレがあるはず...


「ええぇーと、トイレトイレ! うぅ.........」


いよいよ私は床に座り込んでしまった。

それにトイレに行けなくて今にも泣きそう──漏らすのが嫌だから──だった。


「座り込んでも進まないよね。真っ直ぐ歩いて行けばトイレに着くよね」


私は我慢しながら立ち上がり真っ直ぐへと歩いて進んだ


──タッタッタタタッタッタッタタタ...いやおかしい?


「.........」


これは私が変な走り方をしてるわけじゃない。そう、それは──


「きゃああああ! 助けて!? 嫌だ嫌あ──」


二階から甲高い女性の叫び声──もしくは悲鳴だけど──が聞こえてきた

私は驚きすぎて尿意が止まってしまった。


「な、何っ!? 見に行かなきゃ!」


私はドクドクと鼓動が高鳴る心臓を抑えながら

二階への階段を探しに行くことにした。


しかし、どんなに探しても二階の階段が見つからなかった

まるで同じ道をグルグルと歩き回っているようで気味が悪かった。


「う、嘘でしょっ!? ここ、何回も通ったはずだよ?」


私は背筋がゾクッとなる感じがしてしまった

ただ真っ直ぐに歩いてるだけなのに同じところを回っている。


──つまり、当たり前だけどこの屋敷の構造上は

曲がり角を曲がって行かないと同じ所には行けないということ

だけど私は真っ直ぐ直進してるはずが繰り返している。


明るい廊下の中私だけが異空間に取り残された状態だった

不気味で、どうしても震えて骨がカタカタと鳴る


「ど、どうしよう。ここから一生に抜け出す事できないの?」


私は震えながらも独り言を呟いていた

何か話さないと怖くて精神が圧迫しそうだから。


「取り敢えず抜け道がないか探さないと...」


怖いけど動かない限り一生変な空間にこのままいることになる

早く抜け出して力渡と雅俊さんに報告しないといけない。


今更気付いたけどブオォンというサイレンのような音が何処からか聞こえる


──そして私は前から何かがこっちに来る異様な気配を感じていた


「な、何かが来るっ! 早く逃げなきゃ!!」


私は後ろを振り返りバタバタという足音を鳴らしながら走った

異様に足音が不快に感じる。さっきから鳴ってるサイレンが原因なのか。


そして私は転びながらも無我夢中に走り続けた。


「はぁ、はぁ...あの気配は無くなったのかな?」


どんなに走っても走っても、同じ光景ばかり映っている

怖くて胸が張り裂けそうだった。ふと、右を見ると壁に

赤いドレスを着て目が真っ黒の不気味な絵画がこちらを見てる気がする。


「うぐぅ...嫌だ怖いよ... あのサイレ──あれ?」


気がつけばサイレンの音はとっくに消えており、異様な気配も消えていた

私はそっと胸に手を当てて、深呼吸を始めた。

だけど安心してはいけない。またいつ屋敷中いくうかんに鳴り響くか分からない。


「こういう時はコンパスを使ってみる...かな」


私は胸ポケットから偶然持って来てたコンパスを出して方位を確かめた


「ここは東のようね、そこから──はっ!?」


私はコンパスの針がけたたましく動いてる光景を見てしまった。

北、南、東、西、南南東、南南西。ダメだ壊れていた。


「うん、分かってたよ...こんな異空間じゃ使えないよね」


私は溜め息をつき、壁に腰を掛けた。

そこには何か違和感を感じた


「ん...。何かおかしいな、この壁...」


振り返り壁をよく観察して確かめると他の壁と違って

色が薄くなっていた。


「そういえば果物ナイフ...持ってたんだっけ」


屋敷にお邪魔して果物をご馳走させてくれると思っていた私は

果物ナイフを胸ポケットに入れていた。


「後で直すから...ごめんなさい!!」


そう言って私は果物ナイフを壁に向かって裂いた。

切り裂いた壁の中からは空洞音が鳴り風が吹いていた。


「これは通路...? でも何故こんなところにあるの?」


微かにカビ臭さがするが拒絶する段階ではなかった

そして、唾を飲み込んだ後に私は狭い壁の中へ入った


「うーんっ、よいしょっ! 狭いなぁ。」


そう独り言を呟きながら少しずつ進んでいくと

通路の先には眩い程の”光”が見えた


「あっ! 出口だ! これで異空間から抜け出せる!」


そう言って私は速度を上げて出口へと向かって行った

そして漸く出口から抜け出したが...そこには




──屋敷の中が白黒の世界へと永遠に続いていた。


「──え、うそ...? 出口じゃなかったの? そんな...」


私は疲労のあまりに床へと俯けに倒れこんだ

もう嫌だ。この異空間はいつまで続くの? と涙目になりながらも思っていた。

「でも、私は諦めないと決めたんだ。何としてでも抜け出してみせる。」


私は心の奥深くに決意した気持ちを力へと変えていった

このまま諦めれば怪奇の正体が分からなくなる。

それに犬死にしてみんなに迷惑を掛けたくない。


すくっと立ち上がり辺りを確認した


「どこを見ても白黒の世界が続いてる...。私だけがカラーなんて不思議だ」


目が可笑しくなる。早く本当の出口を探して抜け出さなければ。



──しかし、何処からかあの忌々しい音がなる


「また、あのサイレンだ...。次は後ろから?」


後ろからは先ほどの異様な気配を感じている

恐らく同じ奴──顔を見てないけど──かもしれない。


「気配の正体を知らないといけないよね...」


少し躊躇ったが意を決して私は後ろの方向へ歩き出した

そして大体20歩歩いた先には気配の正体がいた。


「な、なにこいつ...怪奇?」


見た先には、ヘルメットを被って顔の半分がぐちゃぐちゃにされて

両目が真っ黒になっており人間だったら死んでいる状態だった。


服装は学ランで片手には緑色のパイナップルを持っていた。


「うぶっ...気持ち悪い。」


私は容姿の気持ち悪さで吐きそうになった


「でも正体が分かったから早く逃げなきゃ...」


私は逆方向に足を走らせ元の道を辿って行った


「はぁ、はぁ、あの怪物は一体何者だったの?」


学ランを着て片手──厳密には右手だけど──には緑色のパイナップル。

ヘルメットを被ってるのは工事関係の怪奇なのかもしれない


「工事関係の怪奇かな...ふふっ」


私は恐怖で狂ったのか笑ってしまう。

本当であれば泣き出したいは──



すると私の後ろから爆発音と思われる轟音が鳴り響いた。


「え?今の爆発音だよね、何が起きたの...?」


後ろを振り返るとそこには先ほどの怪奇が立っていた

わずか距離8mといったところ、少し距離が近い。


「きゃっ!?」


私は驚きすぎて後退る。


「あ”ああぁ...お前はあいつの仲間か?」


すると突然怪奇が喋り出した。あいつの仲間? 何の事なのか分からない


「あっあ...」


しかし私は答えようとしても怖くて口に出せない

少しずつ怪奇が近づいて来る。


「く、来るなあぁっ!」


私は来るなと叫びながら走って逃げた。

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