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スケボーでヒャッホー!

タイトルから察してくださいとしか言えません



 

「やぁ皆、俺は今流行りの異世界転生者の稲田 圭だ」


「俺はあることがきっかけでこの異世界に飛ばされることになったんだが少し聞いて貰おうか…

 あまりにも残念過ぎて笑えもしない無様な死に方をね…」





 ◇


 日が沈みかけオレンジ色の夕日が差し込む放課後の教室に一人の男が寝息を立てながら机に突っ伏していた。


「おい稲田起きろよ!もう授業終わったぞ」


「なんだよ…もう授業終わったのかよ?」


 圭はまだ学生なので高校に通っているが、特にやる気を見せている様子は感じられないと、周りから評価を受けていた。

 そんな圭を心配してくれる唯一の友人が親切なことに起こしに来てくれたのだった。


「お前のこと先生が呆れてたぞ?一番前の席のくせにグースか気持ちよさそうに寝てたからな」


「仕方ないだろ、俺は勉強が大っ嫌いなんだよ」


「よく言うぜ…俺より頭いい癖によ」


「お前が頭悪すぎるだけだ…俺も大して頭良くないからな?下から数えた方が早い」


「だってよ~!俺は授業中に起きているのにお前より頭悪いのっておかしくないか?」


「お前は起きててもいつもなんか弄ってるだろ?この前はプラモデル作ってたじゃんか」


「起きてればいいんだよ」


 悪びれも無くそんなことを言ってくる友人にどんな反応をすればいいのか迷った挙句、相手にするだけ時間の無駄だと判断したのか黙って後ろのロッカーからカバンを取りに席を立った。


「今日はどこで何をするんだ?」


「今日はな…スケボー持ってきたから技の練習しようぜ!」


「プロテクターとかは持ってきてないのか?」


「そんなもの持ってきたら荷物が増えるだろ?それにプロテクターなんて無くても死にはしねぇよ」


「それもそうだな。第一そんなことで死んだら世界の笑いものだな!」


「「アハハ~!」」


 よほど面白かったのか二人は声を抑えることもなく大きな声で笑っていた。

 この後に起きる悲劇を知ったら笑えもしないだろうがね…




 圭と友人の二人は人通りの全く少ない裏路地に来ていた。

 壁の所々に誰が描いたのか分からないがスプレー缶で描かれた謎の落書きが描かれていた。

 そんな、スケートボードをするには丁度いい場所で今から練習をするのだ。


「ここら辺でするか!まずは俺からな~」


「おう、無様に転ぶ姿を見届けてやるよ」


 スィー…となんのふらつきも見せずに見事にスケートボードを乗りこなしていた。

 その乗りこなしを見せつけられた圭はなぜか無性に悔しくなってしまった…


「お前が上手いとなんかムカつくな…貸してみろ!俺が空中三回転捻りを見せてやる!」


「それってスケボーの技なのか?」


「知らん!とにかくお前だけには負けないからな!」


 勢いをつけるために少し離れた場所に坂があるので、そこから滑り一気に加速をして空中三回転捻りをするつもりなのか坂を上り始めた。

 圭にはこれが笑えない事故に繋がるきっかけとは知る由も無かった…


「行くぞ!俺の雄姿をしかと見届けよ!」


 坂から一気に下り加速をさせる、スケートボードはバランスを上手く保てていないのかガガガガ…とタイヤ摩擦で擦られているような音が響いた。

 だが、圭にはこの時止まると言う考えは無かった…なぜならば友人に勝ちたいと心の底で思っていたからだ。

 そして、半ば無理矢理に空中に踊りだした。


「いくぞー!俺の空中三回転捻りを見やがれ~!」


 地面から大きく飛翔し、空中に投げ出された圭とスケートボードは一回転、二回転、そして三回転に突入する直前に電柱にぶつかった。

 勢いをつけていたために激しく体が電柱に打ち付けられてしまった…

 しかも、運の悪いことに頭からぶつかってしまい、首の骨が折れて即死だった。

 何の言葉も言い残せずに圭はこの世を静かに去ったのだった…


これが稲田 圭の笑えない死に方だった…

そして、これが全ての始まりであったのだ!




なんだかカオスな設定ですが呼んでくれた方ありがとうございます

誤字や脱字があったら教えてくれると助かります

異世界ものは書いていて楽しいので好きですね

これからも頑張るのでどうかよろしくお願いします

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