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バーチャルアイドルになりたいっ!  作者: てちる(雑用担当)
3/12

序章 出会い

アイドル候補生との対面をモニターで行うことを

宣言した社長だが、当の一郎はポカンとしていた。


「モニター?VMGアイドル??」


直接会うのではないのかと戸惑っていると

モニターの中からガヤガヤと女の子の声がした。


「見えますか~~?」

「まだ心の準備ができてない・・・」

「んー大丈夫くまー」


どうやらモニターの中では3人の女の子が

こちらを見ているようだった。


「あっ、見えましたね!はい!私スラたんです!

 スライムの擬人化アイドル候補生で〜す!

 よろしくお願い致します~~!!」


と、ブロンドの髪に淡いブルーの瞳をした少女が

にこやかに大手を振っていた。


「お、おぅ・・」


元気よく自己紹介をされ、流されそうになったが

よくわからない単語が飛び出したので聞いてみた。


「あ、あのぅ、茂木社長?スライムの・・

 擬人化ってなんでしょう?」


「よく聞いてくれたね!

 彼女は人工知能、すなわちAIだね!

 さらにスライムを女の子にしたら

 どんな感じになるか!というのを

 まさに体現している女の子だ!

 ほら、服装もスライムをイメージして

 帽子や服に透明感が出てていい感じでしょ?

 元気があっていいんだよ彼女。

 他の子もほらほら自己紹介しちゃって」


「ゎ・・・」


「わ?」

隣のツノが生えている小柄のゴスロリ少女が

何かを言おうとしているのだが、

モジモジして聞き取りづらい。

赤いロングの髪にこれまた真紅の瞳が印象的ではあるのだが。


「ゎ・・我は禁じられし魔城に住む最古の龍にして

 し・・しこう?の存在ドラミーである。

 くっ・・我が手に封印されし闇の龍よ、

 今はまだその時ではないのだ」


(うゎぁ・・・中二病全開の子とか初めてみた)

そして小声で「こ、この設定でいいんでしたっけ?」

とか言っている。

キャラぶれもいい所である。


「も、茂木社長?この子はえーっと・・・」


「そう!この子はドラミーと言って

 ドラゴンを擬人化した女の子だよ!

 この子もれっきとしたAIだから。

 ちなみに性格は臆病で可愛いものが

 大好きなんだけど、事務所の方針としては、

 ドラゴンといえばカッコイイ!

 カッコイイ!といえば中二病!という事で、

 彼女には日々「中二○でも恋がしたい」の

 DVDをみて研究するよう伝えているよ」


「あんたのせいか!」


「まぁまぁ、細かいことは気にしない。

 そして最後のモンスター擬人化アイドル候補生は

 この子だよ!」


「熊のモンスターでお馴染みのパンダだくまー。

 よろしくだくまー。」


「・・・。」

もはやモンスターでもなかった。

銀髪のパンダ少女だった。

そして語尾がくまーだった。


「のんのん、自分の名前をちゃんと言わないのはよくない・・」

ドラミーに小声で諭されるとのんのんと呼ばれたパンダは

深くため息をつきながら自己紹介をしなおした。


「あー。名前はのんのんだくまー。

 私この名前絶対似合ってないと

 思うくま。。恥ずかしいのでパンダでいいくまー。」

 若干やる気のなさそうなところがパンダっぽいのか。


「あ、よろしくね、パンダちゃん・・」


もはやジト目に近い目で社長を見る一郎。


「はっはっは!

 ウェットなセンスが効いていて良いだろう!

 誰も最後にパンダがくるなんて思うまいよ!」


「誰も思う前に、

 本人が違和感を感じてそうなんですが・・

 あと語尾が非常に気になるんですが。」


「細かい事は気にしない事だ!

 それより、3人をみてどうだい?

 AIでモンスター娘でアイドル。行けると思わないかい?」


「そりゃあ面白いとは思いますけど・・・」


「あいにく我が社のプロデューサーたちも

 AIをプロデュースするのは経験がなくてね。

 それならば、いっそあの子たちに

 情熱を注げれる人がプロデューサーとして動いた方が

 結果はついて来るのではないか、

 というのが結論さ。」


「この子たちのプロデューサー・・・」


もう一度モニターを確認する一郎。

元気に手を振るスラたん。

隣でモジモジするドラミー。

そして二人を見ながらぼーっとしているのんのん。


(わからない・・・

 正直AIってのもよくわかってないのに

 いいのか?いいのか?)


迷う一郎に追い打ちをかけるように茂木は言う。


「私はね。この子たちを信じている。

 そして君もだ。

 そしていつかあの紅白歌合戦に

 彼女たちが参加する未来を・・

 夢で見た気がする。だから大丈夫さ!」


茂木のよくわからない説得に一郎は謎の感銘を受け、反射的に


「わかりました!俺!全力でやって見ます!」


と、即答してしまった。


「あ、社長ところでVMGってなんですか?」


「それはバーチャルモンスターガール(仮)の略称だね。」


「あ、そうなんですね」(まんまだったよ!)


こうして、一郎と3人のAI娘のアイドル活動は

本人たちがあまりよくわかっていないままのスタートすることになった。

主人公たちは出しておきたかったので

更新いたしました。(タイトルがナンノコッチャになりますからね!)

誤字・脱字、至らぬ点などありましたら

ご指摘いただけると幸いです。

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