旅立ち?
初コメントを頂けて感動で手が震えました。
やっぱり励みになりますね!
「わ、わるいんだけど、俺はこの城の外に旅に出ようと思うんだ…」
「………ぇ?」
「このままだと、これ以上は俺は強くなれないみたいなんだ。けど、まだ俺は強くならなければいけない。なんでかはわからないけど、とても大切なことなんだ…とおもう」
いきなりの言葉に驚きで口をぱくぱくさせているサチ。彼女なりの色々な葛藤があるのだろう。言い出そうか、言わないか迷っているときのサチの癖だ。
「俺は、一人でも行こうと決めている」
「そ、そんな!絶対に行かなければいけないの…?」
「あぁ、これは決定事項だ。…そこで、だよ。あの、えーと、サチが良ければなんだけどさ、一緒に…俺と一緒に旅にいってくれないか?」
エイトは珍しく歯切れが悪く下を向き気味にいったのだが、サチはそれに即答していた。
「あたりまえじゃないか。ふふっ」
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「~~~~っ!!!ぃ、ぃぃのですか…?」
消え入りそうな声を俺の耳は聞き逃さなかった。
-----もちろん俺はイイ声でいってやるさ。
『あたりまえじゃないか』
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それは、俺とサチが出会った時の問答がそのまま反対になったような懐かしくも、温かい感じがして、俺は頬を伝わってくる温かい水跡強引にぬぐって誤魔化すように笑った。
*****
「では、行って来るよ。エギュルも元気でな!って、またすぐ会えると思うけど…」
「エギュルさん、急にっ出て行くことをお許しください…また、またいつか会いましょう!次は…うっ…次は私とも勝負してくださいねっ!」
いつも通り挨拶する俺と一生の別れのように挨拶するサチ。まぁこれもいつも通りか。
「くわっはっはっは!!そうだな、いつかは出て行くであろうと思っていたが…まだまだエイトもサチも未熟だ。慢心せず修行をせよ!そして、再び剣をかわそうじゃあないか!元気でな」
そういうと、くるりと踵を返して城へ戻っていくのであった。しかし、彼の背中はどことなく寂しげであった。ここで、彼を見送ってしまったら次は会えなくなるのではないだろうかという不安がいきなり襲ってきて、ガラにもないことを言ってしまった。
「師匠!!ここまで俺達を育ててくれて本当にありがとうございました!!この恩は必ず…かえし…ます」
最後が尻すぼみになったため聞こえているかは不安が残るが、エギュルは片腕を挙げて手を振ってくれているので伝わったと思いたい。
そして俺とサチは泣きながら外へ繋がる門をくぐったのだった。
*****
「これから…だよね。私達の旅は」
「そうだ。これからだ。この先なにがあるかまったくわからない。こんな危険な旅にサチを巻き込んで申し訳ないって思ってるよ」
「ん~ん。そんなことはどうでもいいの…ただ、エイトがもしも…もしもの事があったら私どうしていいかわからない」
「…っ」
俺は、その言葉を聞いても、何も気のきいたセリフを言ってあげることは出来なかった。
旅ははっきりいって今までの修行に明け暮れていた生活よりもスパイスといえるいつもと違うことがたくさんあり、楽しい生活であった。
例えば、1m級の大きな魚がうようよ居る湖。しかもこいつら、人を見ると襲い掛かってくるのだ。やたら歯が成長していて、1年に数人がこいつらの歯にやられているそうだ。しかし、ここの村では「釣り」なるものが流行っていて、初めてやる釣りは俺とサチは大いに熱中してしまったものだ。
どちらが大きい、どちらが強い魚を釣り上げたなど言い争って少し喧嘩にまでなりかけたくらいだ…。
例えば、とてつも長い洞窟。しかも、人間が通る用の道のくせに、通路が狭いのなんのって。人間側の通路はこれ以上削ると崩落の可能性があるとかでハイハイの状態で通らなければいけない箇所とかがあって大変だった。
後から聞いたのだが、食品や、物を運ぶためのトロッコがあるらしく、人間より簡単に移動しているのだとか。まぁ結局人間はのれないらしいけど…。
*****
そんなこんなで、色々な難関を通り抜けてきた。
「あと少しで海を渡らなければいけないらしいなぁ」
「海…かぁ~。どんなところなんだろうね!海って、キレイって聞く人ほとんどが言ってたけど…」
「さてなあ、まぁ行ってみたらわかるだろ」
るんるん気分で楽しみにしているサチのとなりで、前世の海なら楽しい場所なのだが、この世界の海はどうしても信用できずにルンルン気分にはなりきれないエイトなのであった。
すみません。旅立ちが結構雑なダイジェストになってしまいました。
次回は水着回?海ですものね。。。




