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チートは異世界を救う! 獣神全ては彼のモノ!!  作者: DSSコミカライズ配信中@シトラス=ライス
最終章:チートは異世界を救う! 獣神全ては彼のモノ!!
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最終章3:ハッピーバースデイ & メリークリスマス!(*ご褒美画有り)

 

 今日の空色はどんよりとした灰色。

 だけど世の中は、色んな明かりで照らされていて、

綺麗に彩られている。

 外にいる人たちはみんな楽しそうに笑って歩いてる。

 でも、今日12月25日は、

俺、朝日知人にとって一年で一番嫌な日だ。


 なんてったって今日は俺の誕生日であり、

世の中がお祭り騒ぎをする【クリスマス】

 だから、小さい時から、

その二つが兼ねられてしまうことが、

不満で仕方がなかった。


 大体の人は24日のイブで盛り上がって、

本番の25日はどうでも良いような感じがする。


 だから世の中に合わせて24日のイヴはクリスマスを祝って、

25日は俺の誕生日を、って昔から思ってたんだけど、

お財布事情とか、その辺りの都合なんだろうけど、

やっぱり兼ねられ続けてもうどれぐらいなんだろう……


 特に今年のクリスマスは日曜日に当たったから、

非常に困るというか、残念が増し増しになっていた。


 両親は今日も仕事で居ないし、

特に予定っていう予定は無いし、

無駄に外に出ても寒いし、空しいし、

だから家にいるしかないし……


 ちょっと鬱々とした気持ちで、

俺は部屋でゴロゴロしたり、

スマホをいじったり、

パソコンをパチパチしたりして無為な時間を過ごす。


――獣神達みんなのところへ行こうかなぁ?


 なんてふと思うけど、

なんかそれって凄く負けた気がしてならなかった。

 それにあくまで俺の誕生日とクリスマスって、

こっちの世界の話だからビアルには関係ないし、

説明してなにかしてもらうのもなんかちょっと違う気がする。

 こっちでも輝こうって思ったけど、

さすがに今日ぐらいは許して欲しい。


――いいや、寝ちゃおう。


 今日を過ぎれば別に何も考えなくて済む。

 俺はそう思ってふて寝を決め込むことにして、

布団に潜った。



……

……

……



『目覚めよ、少年!』

「ん……んぁ……?」


 目覚めると俺はコーンスターチの獣神殿にある、

自分の部屋で目覚めた。


『ようやく起きたかね? 全く、なかなかこっちへ来なかったから強制転移をさせてもらったぞ』

「おはようございます、ブレスさん。なんかありましたっけ?」


 そう寝ぼけていると扉がノックされた。


「どうぞー」


 そう云うと、いつもより真っ白な衣装に身を包んだ、

従者のアクアさんとブルーさんが扉の向こうに立っていた。


「超獣神チート様、お迎えにあがりました!」


 アクアさんがそう云って、


「用意は済んでおります。こちらへどうぞ」


 ブルーさんに促された。

 よく分かんないけど、

とりあえずアクアさんとブルーさんに続いて部屋を出る。


「あの、ブレスさん、これって何なんですか?」

『まさか、少年、この間話したことを忘れているのかね?』

「この間?」

『先日、皆でドラフトへバカンスへ行った時に確かに伝えた筈だが?」

「んー……?」


 あの時はまたお酒で色々あったから、

その記憶のほうが鮮明だった。


 スーRXの大活躍というか、なんというか、

まるで劇場版「スーRX VS 最凶泥酔者軍団」的な、

てんやわんやがあったというか……


『全く……今日は我が妻、ビアルの先代の神:大獣神の生誕祭がある日なのだぞ? だから今晩は皆でその祝いの宴をしようと決めたではないか』

「こちらです!」


 ブレスさんの声と同時に、アクアさんとブルーさんが

食堂に続く扉を開いた。

 食堂の中は 長テーブルは燭台のろうそくの、

柔らかい光で包まれていた。

 テーブルの上には色彩鮮やかな料理がたくさん並んでいて、

装飾された木もあって、煌びやかな獣神殿がより一層、

輝いているように見える。


 部屋の隅っこではコック服を着たトラピストさんを中心に、

サルスキーさんや、コエド将軍、ウルフ兄弟とか色んな人が、

忙しそうに配膳をしてる真っ最中。

 獣神のみんなも正装姿で既に着席していた。


「おっ? 来た来た!」


 真っ先に俺に気付いた正装のエールが、スーの肩をたたく。

 スーはパタパタと走ってきて、俺の手を取った。


「知人君、今日お祝い! 早く、座る!」

「あっ、えっと……」


 すごいいタイミングというか、

願っていた瞬間が目の前にあって、少し目が潤む。


「どうしました、か?」


 心配そうにスーが聞いてくる。


「あ、いや、すごいタイミングだなんて、うん……」

「にゅ?」

「いや、実はさ俺の世界でも今日は神様のお祝いの日で、俺の誕生日なんだよ。だから、大獣神さんのお祝いだけど、なんかこういうの良いなって……」

『なんと! 少年、何故そのような大切なことを早く言わないのだ!!』


 ブレスさんが声を上げる。

 そしてスーがテイマーブレスが、

嵌っている俺の右腕を掲げた。


『皆の者、よく聞け! 喜ばしい報だ! なんと、超獣神チートと大獣神は同じ生誕日のようだぞ! 今日の宴は大獣神そして超獣神チートの生誕祭へ変更だ! トラピスト殿、メッセージ変更を頼む!』

「心得た!」


 丁度、ケーキのような食べ物に、

綺麗な茶色のソースで文字を書こうしていた、

トラピストさんが素早く文字を刻む。

 ビアルの文字で刻まれた【大獣神】と【チート】っていう名前。

 感動で胸を震わせていると、

獣神達が俺の前へ勢ぞろいして、


「「「「「生誕、おめでとうございます! マスター!」」」」」」


 食堂へ一斉に、俺を祝ってくれる声が響いた。

 アルトの、ボックさんの、

エールの、ピルスの、ランビックの

他のみんなの、そしてスーの笑顔が眩しく映る。


「ありがとう……ホント……」


 スーが一歩前に出た。

俺を見上げて、手を握ってくれて、そして、


挿絵(By みてみん)


「ハッピーバースデイ&メリークリスマス、マスター!!」



【チートは異世界を救う! 獣神全ては彼のもの!! END】


 朝の方おはようございます、昼の方こんにちは、夜の方こんばんは。


著者のシトラス=ライスです。


 ここまでご拝読いただき誠にありがとうございました。


長い本編を拝読頂いた末に、ここまで辿り着いて下さったことに厚く御礼を申し上げます。


 さて本作は御覧の通り平成28年現在、圧倒的な支持を受けている異世界転生ものでした。


しかも世界観はゲーム風のファンタジーで、チートで、ハーレムで。


 チートやハーレムは、まぁ、お約束ですから良いとして、


実のところ、私はゲーム風ファンタジー世界が作品が大の苦手でした。


いや、だけどお父さんとお母さんから私は、


「好き嫌いはいけません! なんでも食べましょう!」っと


教育を受けて来た身! ここはチャレンジをせねば、と一念発起!


ですがそうは問屋が簡単に卸しません。


 幾つか試行錯誤をしましたがパッとせず、というよりも


意欲が出ず……だけど、そうして考えていると頭にぱっと浮かぶ作品がいくつかありました。


「そーいやファンタジー世界のもんでも、【ワタル】とか【グランゾート】とか【ラムネ】とかは好きだったなぁ……」


 そっからは物凄く早かったです。ただロボ物はイラストがないと厳しい。


だったらイメージのしやすいモンスターを、しかも神様に等しい存在を


順次復活させて、ハーレム作って、世界を救うお話しよう!


 ここまで来たら想像は止まりません。


 じゃあメインヒロインが五人だな……五人といえば! そうだスーパー戦隊!


そしたら悪の帝国も出してぇのぉ……的な感じでございました。


結局、某日の出アニメ制作会社様と某東の映画会社様の良いところ取りをしたような、


テンプレなようでテンプレじゃない、ちょっと懐かし雰囲気の作品に仕上がったのです。


 本当はもっと短くまとまるはずだった本作。


だけど短く書くのが苦手なシトラスさん、どうにも長くなっちゃいました。


しかも、キャラが動き出したのか何なのかよくわかりませんが、あらかじめ用意しておいた


プロットから外れること何回も。


軌道修正のために改めてプロット書き直すも、また脱線。


 実はラスボス戦、手探りで書きました。


まるで自分自身がゲームを攻略しているといいますか、


 どー大魔獣神を倒しゃいいんかなぁ~なんて考えながら書いてたことが


記憶に新しいです。ですけどきちんと自分なりに着地させることができました。


めでたしめでたし。


 なんて、結構切羽詰まった作品でした。後半はやっぱり趣味がかなり出ちゃいまして


その点、皆さまがお楽しみ頂けたか不安で仕方がないのですが、


まぁこれも私の【色】だと思ってください。


 あと最終的に嫁を一人に絞るのもまた、私の傾向です。


だって不義理はダメですもん。一人の嫁さんとイチャイチャが良いですもん。


 さて、ビーンズメーカーの時にも書きましたが恒例の一部名称のネタバレ発表!


今回のキャラクターの名前のテーマはずばり!【ビール】


 獣神達はみんなビールの種類なんですよ。


地名は原料や、成分ですね。聞き覚えのある用語もあったかと思います。


 じゃあエヌ帝国は……となるとこれが趣味+いい加減です。


「味方が獣だから敵も獣だよな……いいや、桃太郎で(笑)」


 そこに私の人生のバイブル【メタルダー】の幹部たちを合わせて、今の名前に。


だからサルスキーさんはあんなに活躍したんですよ。元ネタが熱い、ですから。


これがわかる方とはうまい酒が飲めそうです(笑)


えっ? 一軍団足りないですって? モンスター軍団なんてありましたっけ?(笑)


 今まで、こうした作品(ファンタジ―世界的なもの)は途中で嫌になって


書き上げることができなかったのですが、今回はようやくこうしてゴールに


たどり着けました。おかげで少し耐性もできまして、次回からはもっと


ファンタジー色の強い作品が作れそうです。


おかげでドリフターズにもはまっちゃいましたし(笑)


 まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、話の長いおきなは校長先生だけに


しておきたいのでこの辺で。


 ここまでのご支援、ご拝読誠にありがとうございました!



 完結までにブックマークをくださった133名の方ありがとうございました。


 感想を寄せて頂いた2名の方ありがとうございました。


 評価を付けてくださった3名の方ありがとうございました。


 そして日々、ツイッターで本作の宣伝をしてくださった方々ありがとうございました。


 皆様のお支えを受けて、私は今、立てております。


 本当に感謝感激でございます。




  後、最後に私事を自己満足で書かせてください。


 平成28年11月20日 12時45分


 スーのモデルとなった愛犬のミニチュアダックスフントのケンが


 16歳9か月で天国へ旅立ちました。


 彼と、それ以前に亡くなったミニミー(スーの実際のモデルの子です)


 そして頑張って癌を克服したモモ(今も生きている子です)


 彼・彼女らが産まれて、生きて、傍にいてくれたから、


 この作品は生まれました。


 皆様に楽しさを提供できました。


 本当にありがとうございました。




 それではまたお会いしましょう!


 皆様、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!


 次回作が出た際はまたお付き合いいただければ幸いです。



              著者:シトラス=ライス


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