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七章12:魔城と亡霊魔獣軍団と裏世界


「マスター! こっちです!」


 アルトが大きく手を振っていた。

スーと一緒に、他の獣神達のところへ戻ると、

既に戦いは終わっていた。

 キングギネースに操られていたドライ族の人たちは、

次々と起き上がって、キョロキョロと、

周りを不思議そうに見渡している。

 そんな彼らは進軍してきた表世界の、

ギルドメンバーに次々と介抱されてゆく。


「アルト、これは?」

「トラピスト師匠とコエド将軍が進軍してきたんです。どうやら東海岸は押さえたようですよ!」


 そういうアルトの後ろでは、

五体満足なトラピストさんとコエド将軍が指揮を執って、

ドライ族の救援をしていた。

 とりあえずみんなが無事だったことに安堵する俺だった。


「おい、マスター、ボックは一緒じゃねぇのか?」

「あ、えっと、それは……」


 エールが聞いてきて、

俺は一部始終を話した。

 俺とスーを助けてくれたボックさんは、

魔獣大将軍サルスキーと消えてしまったことを。 

 するとエールは眉を潜めた。


「あの野郎、カッコつけた割に迷惑かけやがって……!」


 エールは悪態を付きながら歩き始める。


「待ちなさいよ、この単細胞!」


 ランビックが鋭い声をぶつける。

 エールは立ち止まって、

ランビックをギロリと睨んだ。


「うるせぇ! 相手は帝国の幹部なんだぞ! もしボックの身になんかあった日にゃ……!」

「大丈夫だよ、きっと! だってボック強いもん!」


 エールの言葉に、ピルスが声を重ねた。

 

「エール! ボックを心配してるのは君だけじゃないんですよ!」


 アルトがエールの前へ立ち塞がった。


「エーちゃん! ボックきっと大丈夫! 絶対勝って、一緒なる!」


 スーもエールへ声をぶつける。


「俺もそう思うよ。もしここでエールが飛び出して、君にまで何かあったらこの戦いはどうするの?」


 エールが視線を俺へ傾けてきた。

 鋭い顔つきだけど、やっぱりどこか不安そうに見える。

 きっと不安なのはみんな一緒。


「みんな、信じよう! ボックさんは必ず俺たちに合流してくる! だから俺たちは前進しよう! ここで立ち止まっていたって、戦いは終わらないんだから!」

「でもよ……」


 だけどエールななかなか納得してくれない。

 そんな彼女の肩を、トラピストさんが叩いた。


「ならば、私たちが様子を見て来ましょう。かつて私がイヌ―ギンだった頃、奴と何度も剣を交えたことがあります。万一の時は太刀打ちもできましょう」

「ならばわしも同行するかの。理由はトラピスト殿と一緒じゃわい」


 コエド将軍も声を上げてくれた。


「軍の方は既に各国のモルトやウルフ兄弟、アクアとブルーに任せてある。過の者共なら安心できると保証しよう」


 トラピストさんのよどみない言葉に、

俺は安心感を抱く。


「行こう、エール! 先へ! 大魔獣神を倒しに!」

「……分かったよ、マスター」


 エールはそう云って、

トラピストさんとコエド将軍へ向き直った


「ボックのことを頼む! もしアイツに何かあったら助けてやってくれ」


 エールの言葉聞いて、

トラピストさんとコエド将軍は強く頷き返した。


「よし、行こうみんな!」


 俺たちは前進を再開したのだった。


 街を抜けてまた林の中へ踏み入った俺たち。

相変わらずアルデヒトの森には生き物の気配が無くて、

不気味な静寂に包まれている。

 そんな森の木々の間に、やがて見渡せない位の、

大きな岩山が見え隠れし始める。

 森を抜けて、高原へ出ると、更にその威容が

俺の目に強く焼き付いた。


「あれがアセト山。あの頂上に裏世界へ続く大洞穴があるんです」


 アルトは眉を吊り上げながらそう云う。

 アセト山は見上げる程大きいなんてものじゃなかった。

 いただきは空にも届きそうなところにあって、

山肌には細かい線が過っている。

 きっとあれは人が通る山道なんだろうけど、

それすらもただ山肌に落書きをした線にしかみえない。

 俺は唖然とアセト山を見上げる。


『不安かね、少年?』


 ブレスさんが静かに聞いてきた。


「……正直に云いますと、少し」

『少し、だけなのかね?』

「ええ。少しですよ。本当に……」


――前の俺ならこれをみた瞬間に、弱音を吐いてたと思う。


 この先に敵の本拠地があるのなら、

ここで立ち止まる訳には行かない。

 弱音を吐いている場合じゃない。


『少年、君は本当に強くなったな。最初の頃の君だったら、きっと「うへぇ!? これ昇るんですかぁ!?」などと云っていただろうな』


 ブレスさんはおどけた調子でそう云う。

 そんなブレスさんの心遣いを気取って、

俺の気持ちは格段に軽くなった。


「そうですね。絶対に云ってました。でも、今はもうそんなこと云いませんよ。この戦いに表世界の運命が掛かっているんですからね!」

『うむ! その通りだ! ならばもはや何も言うまい! いざ往かん! 裏世界を目指して、アセト山へ!』

「はい! 行こう、みんな!」


 俺の声に獣神達みんなは真剣な顔で頷きを返して来てくれる。


――絶対に表世界を救う!


 俺はそう胸へ再度強く刻み込んで一歩を踏み出す。


「クンクン……」


 だけど横のスーは鼻をひくつかせたまま、

歩き出さなかった。


「スー? どうかしたの?」

「何か、来るッ!」

「マスターあれっ!」


 ピルスが茜色の空を指した。

 俺たちの頭上にだけ、黒々とした雲が沸いていた。

 周りには一切そんなの無くて、嫌な予感が胸に沸いた。

 瞬間、稲妻のような轟が空に響いた。


「ッ!?」


 黒雲の中から巨大なガントレットを付けた腕が現れて、

俺たちを一瞬で掴みあげる。

 腕に掴まれた俺たちは暗闇の中で、

グルグルと回る感覚を得る。

 どっちが天で地なのか全くわからない。

 ただ俺たちは成されるがままだった。


 だけど、すぐに視界が開けて、

ガントレットの腕から解放された。

 

 風と空気が冷たく、自然と鳥肌が立った。

 命の雰囲気は全く感じられない不毛な大地に、

俺たちは投げ出されている。

 その空気感に俺は覚えがあった。


「知人くん、大丈夫、ですか!?」


 真っ先にスーが駆け寄ってきて、俺を起こしてくれる。

 他のみんなの無事なようだった。

 だけど立ち上がったみんなは険しい表情で、

目前へ視線を注いでいる。

 俺もそれに習ってそっちの方を見て、

心臓がドキリとなった。


 俺たちから少し離れたところに、

禍々しくて黒い城が建っていた。

 凶悪そうな獣の像がたくさんついたソコは黒雲から延々と

発生している稲光を浴びで、まさに魔城っていうのに

相応しい不気味な威容を晒していた。


『少年、皆! 気を付けるのだ! どうやら我々は一気に裏世界へ転移させられたようだぞ!』

【良くぞ参った! チート、そして表世界の獣神共よ!】


 目前の魔城の上へ、

巨大な幻影が浮かび上がる。

 鉄仮面を付け、緋色のマントを羽織って、

背中に龍の首のような、瘴気を上げている大魔獣神だった。


【ここは我が支配する世界! 魔の力渦巻くビアルの裏世界ぞ!】


 大きな地響きが鳴って、

足元が激しく揺れる。

 そして魔城の前にある岩肌ばかりの荒野に、

幾つも亀裂が走った。


【ギネェェェースゥッ!】


 見上げるほど巨大なギネース兵が次々と姿を現した。

 大魔獣神の幻影はそのギネース兵へ向けて手を翳して、

黒い稲妻を打ち込んでゆく。

 すると、巨大ギネース兵の姿がみるみるうちに変化を始めた。

 その変化に俺たちは言葉を失う。


 目の前にいたある巨大ギネース兵は、

剣魔獣将イヌ―ギンに、

またあるギネース兵は砲魔獣将キジンガ―へ変化する。

 

 気が付くと俺たちの目前は沢山の、

イヌ―ギンとキジンガ―で埋め尽くされた。


【これぞ復活した我の力! さぁ、行け亡霊魔獣イヌ―ギン、キジンガ―! 我に盾突たてつく表世界の獣神を滅ぼすのだ!】


 大魔獣神の指示を受けて、

亡霊魔獣イヌ―ギンとキジンガ―の軍団が一斉に動き始めた。 

 俺は素早くテイマーカードを取り出す。


「ニド・ホドホ・ハケ・サオォー! 復活だ、獣神達みんな!」


 五色の輝きがテイマーブレスからあふれ出て、

獣神達を次々と神の獣へ戻してゆく。


【グガオォォォン!】

【キュアコォーン!】


 灼熱の獣神レッドドラゴンと、

疾風の獣神ローズフェニックスは、

同時に空を滑空して幽霊魔獣キジンガ―へ向かった。


 キジンガ―軍団は全身の砲門から一斉射撃を始める。

 その激しい砲撃に、

二体の空の獣神は避けるのが精いっぱいな様子だった。


【キュアコォーン!】


 その時、ローズフェニックスが加速して先行した。

 一気に高度を上げて、キジンガ―軍団を目下に収める。

 そして翼を薙いで、激しいつむじ風を起こした。


【グガオォォォン!】


 レッドドラゴンが火球を吐く。

 タイミングよくつむじ風と火球がぶつかり合った。

 風を受けた火球は激しく燃え上って、

キジンガ―軍団の一部を飲み込んで炎上させる。

 だけど、それはほんの一部分でしかなかった。


 次々と沸いて出てくるキジンガ―軍団。

レッドドラゴンとローズフェニックスは、それでも

果敢に挑み続ける。


【ルゥーン!】

【グオォォー!】


 トライデント持った大海の獣神ブルーマーメイドは、

雷鳴の獣神ブライトケイロンにまたがって、

剣を構えた巨大イヌ―ギン軍団の中へ突っ込んだ。

 巨大イヌ―ギンから幾つもの剣戟が、

騎乗したブルーマーメイドへ向けられる。


 剣技:地獄番犬ケルベロスを使って、巨大イヌ―ギン軍団は

色んな角度に現れては、斬撃を騎乗したブルーマーメイドへ向けた。

 ブルーマーメイドはトライデントで斬撃を受け流し、

ブライトケイロンは鮮やかなステップを踏んで回避を続けている。

容赦ないイヌ―ギンの猛攻に、二体の獣神は翻弄され続けていた。


【グオォォォ!】


 ブライトケイロンが咆哮を上げて、

角から電磁力のバリアを展開した。

 発生したバリアは、

次々とイヌ―ギン軍団の剣を受け止める。


【ルゥーン!】


 その隙にブルーマーメイドがトライデントを振り回して、

バリアにまとわりついていたイヌ―ギンを切り裂いた。

 切り裂かれた巨大イヌ―ギンは黒い結晶になって消えた。

でも巨大イヌ―ギンはまだまだいる。

 ブルーマーメイドとブライトケイロンは、

勇ましく裏世界の不毛の大地を蹴って、更に奥へと突き進んだ。


「ナイトオブファイヤー!」

【ギャオォォォン!】


 俺の叫びとダークロンの咆哮が重なって、

同時に紫の炎が噴き出した。

炎は生き物みたいに蠢めきながら、突き進み

幽霊魔獣の軍団を飲み込んで、黒い結晶へと変える。

 俺はダークロンの背中に乗って、

幽霊魔獣軍団へ立ち向かっていた。


『少年、上だ!』


 ブレスさんの声を聞いて、咄嗟に上を仰ぎ見る。

 そこには翼のたくさんの砲門をこっちへ向けているキジンガ―軍団の姿が。


【ギャオォォォン!】

「わわっ!?」


 突然、ダークロンが激しく蠢き始めた。

 瞬間、上のキジンガ―軍団から一斉砲撃が始まる。

 だけどダークロンは激しく身体をくねらせながら上昇して、

その弾丸の間を器用にすり抜けていった。

 身体を鞭のように振って、キジンガ―軍団を弾き飛ばす。

 なぎ倒されたキジンガ―軍団は連鎖爆発を起こして、

空の藻屑へと消えた。

 それでも一部でしかない。

 また空の向こうから新しいキジンガ―軍団はこっちへ飛来してくるのがみえた。


能力は確かに原型オリジナルのイヌ―ギンとキジンガ―には

劣ってるし、耐久力も無い。

 それでもギネース兵や、

これまで倒した魔獣よりも遥かに強いのは明らかだった。


――大獣神にさえ合体できれば!


 だけどボックさんがいない今、

この状態でここを切り抜けるしかない。

 俺も、みんなも必死に亡霊魔獣軍団に向かっているけど、

敵の数は全然減らないし、前にも進めない。


――どうしよう……


 不意に心の中へ弱音が沸いて出た。

 圧倒的な敵の力の前に、

心がくじけそうな俺が顔を出す。

 このまま先へ進めないんじゃないか、

ここで終わりなんじゃないかと、

怖い言葉を内側の自分が語り掛けて来る。


――ダメだ、負けちゃダメだ!


 そう心に強く念じて、気持ちを立て直す。

 

『少年!』


 ブレスさんの声で俺は現実に変える。

 黒々とした大きな影が俺へ落ちている。

 目の前には剣を大きく振りかぶって、

黒い影を俺へ落としている巨大イヌ―ギンの姿が。

 気づいたときにはもう、

巨大イヌ―ギンの腕は俺を真っ二つにしようと、

大きな剣を振り落していた。


――ここで負けちゃいけない! 俺は、俺たちは先へ進むんだ! そして大魔獣神を倒すんだ!


「……?」


 記憶にある匂いが俺の鼻を掠めた。

 森の木のような、心地の良い香り。

 その刹那。


獅子正拳レオパンチ! せぇいっ!」


 気合の籠った声と一緒に緑の閃光が目の前を過った。

 閃光は巨大なイヌ―ギンを弾き飛ばして、

地面へ叩き落とす。

 緑の閃光は俺の目の前へ綺麗に着地した。


「お待たせしました、チートさん!」

「ボックさん!!」


 ボックさんの服は色んなところが解れていて、

自慢の翡翠のプロテクターにも幾つもの罅が浮かんでいた。

 ボックさん自身も少し煤けてている。

 だけど彼女の翡翠の瞳は、

いつもみたいに綺麗な輝きを放っていた。


「さぁ、マスター! この状況を変えてください! あなたの力で!」

「はいッ!」


 俺は腰のバックルから白銀に輝くテイマーカードを取り出して、

テイマーブレスへ通した。


「ニド・ホドホ・ハケ・サオォー! 降臨せよ、大獣神ッ!」


 ボックさん、空と陸に居た獣神達が五色の輝きになって

飛び上がった。

 五色の輝きは渦を巻いて一つになり、暗いビアルの裏世界を

荘厳な輝きで照らし出す。


【ゴオォォォン!】


 顕現した大獣神は大地へ降り立った。

 俺はテイマーブレスを掲げる。


「大獣神! ショット・ラン・スターだッ!」

【ゴオォッ!】 


 指示を受けた大獣神は十本の指を亡霊魔獣軍団へ向けた。

 指先から撃ちだされた風の弾丸は次々と、魔獣軍団を撃ちぬいて、

黒い結晶へ変える。

 すると、空間転移をして、沢山の巨大イヌ―ギンが現れた。

 何本もの剣が、色んな方向から大獣神を狙う。

 だけど、大獣神の体から生じたバリアはイヌ―ギン軍団の剣戟を弾く。

 殆どのイヌ―ギンは弾かれたけど、それでもその内の一体は

諦めずに再び剣を大獣神へ振り落した。


【ゴオォッ!】


 大獣神は翡翠のプロテクターが輝く手で、

イヌ―ギンの剣を掴んだ。

 大獣神が手に力を込めて、

鋼の剣を飴細工みたいにあっさりと握りつぶす。

 瞬間、大獣神はファルシオンを抜いて、

イヌ―ギンを切り裂いて、黒い結晶へ変えた。


 大獣神の進撃は止まらない。

 並み居る亡霊魔獣軍団は、

いくら数で勝っていても大獣神の敵じゃない。


「俺たちも行こう! ダークロン!」

【ギャオォォォン!】


 俺もまたダークロンの背中に乗って、大獣神へ続く。


「マイキングイズユーッ!」


 ダークロンと俺の放った紫の光球は、

キジンガ―を飲み込み藻屑もくずに変える。

 大獣神もファルシオンでイヌ―ギン軍団を切り裂いて道を開く。

 形成は逆転した。

 帝国の魔城の前に展開されていた亡霊魔獣軍団は、

まるでギネース兵のように、

あっさりと大獣神に切り崩されて姿を消す。


 そして最後のイヌ―ギンを倒して、

裏世界に一時の静寂が訪れた。

 大獣神が光の粒子になって溶けてゆく。

 その横に俺と変身を解いたスーは降り立った。

 

 大獣神から五色の閃光が飛び出して、

獣神達は元の姿に戻る。

 途端、背中を向けているボックさんへ、

エールがいきなり殴りかかった。


「ちょっと、エール!?」


 俺が声を上げた時にはもう、エールの拳はボックさんへ

ぶつかろうとしている。

 だけど素早く踵を返したボックさんは、

エールの一撃をあっさりと受け止めた。


「いきなり殴りかかってくるだなんて、相変わらず単細胞ですね?」


ボックさんがさらりとそう云うと、


「へっ! 減らず口は相変わらずか!」

「えっ!?」


 拳を引いたエールは、

思いっきりボックさんのことを抱きしめた。


「あんまり心配させんな。お前はいっつも一人でカッコつけすぎだ」

「エール……ご心配をおかけして申し訳ございませんでした」

「まぁ、今回は無事に帰ってきたから許してやる。だけど、次また同じようなことしたらマジで承知しねぇからな!」

「かしこましました!」

「ボック―!」


 アルトを先頭にピルスとランビックも、

ボックさんへ駆け寄ってゆく。

 俺は微笑ましいと思って、

暫く獣神達みんなの様子を眺め続ける。

 そしてまた気持ちを引き締めて、視線を上げた。


 目の間の威容を晒すエヌ帝国の魔城。


――ついにここまで来た。


 この中に帝王エヌが、大魔獣神が居る。


――まっていろ、大魔獣神。お前を倒して表世界に平和を取り戻して見せる!


 俺は魔城を見上げて、そう強く思うのだった。

 

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