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Nuclear contamination the girl(フェザー)は汚染された世界で銃を撃つ 作者:ぱんだ祭り

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Butterfly love birds2

 渋谷ベースが空になるが仕方ないな。
 大佐がごちゃごちゃ言うかもしれないが、チカちゃんを送って行くか。

 私がなんかの間違いで長生きしたら。
 そして、東京がキレイな土地になったら。
 チカちゃんと結婚してもらわないといけないからな。

 もらった花飾りをカウンターに置くと、ジェットブースターを背負った。
 私はチカちゃんと手をつなぎ、外へと歩きはじめた。

 久々にナイフとか無機物以外の物を握った。
 チカちゃんの小さい手は柔らかくて温かいな。

 がらりとしたビルの谷間をゆっくり歩きながら、チカちゃんの住んでるマンション付近までやってきた。
 特に何にもなく、無事到着って感じだ。

 遠くにチカちゃんの母親がいる。
 何人かでチカちゃんを探しているようだ。

「ほら、いきな」

 私はチカちゃんの手を離すと軽く背中を押した。

「フェザー、またね」

 チカちゃんは私に手を振ると、母親の元に走って行った。

 母親の元にチカちゃんがかけ寄ると、母親はこっちを一瞥しチカちゃんを抱え走り去った。

 ほらな、お母さんが死神を見るように私のことを見ていただろ?
 私と関わっていたらろくなことがないんだよ。

 私はジェットブースターを起動させ、一気に上空に舞い上がった。

 渋谷ベースに帰ると大佐がソファーでくつろいでいた。

「フェザー、どこに行ってた?」

 大佐が私をとがめる様にそう言った。

「大佐、悪い。チカちゃんがここに入ってきたんで、ちょっと送ってきたんだ」

 私はジェットブースターを窓際に置くと大佐に謝った。

「おい、ジェットブースターを使えば往復3分もかからないだろ?」

 大佐にそう問い詰められ、私はちょっと言葉を詰まらせた。

「ああ、ちょっとな。悪かった。気をつけるよ…」

 確かに大佐の言う通りだ。

 私もどこか緩んでいるのか、それとも少し疲れているのか。
 何というか、情けない話だな。
 なんとも言葉にできねえ嫌な気分が、胸に入ってくる。 

 私の気分と違って、空は相変わらず晴れ渡っていた。
 まさかこの後に、惨事がすぐにやってくるとは大佐も私も考えていなかった。
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