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遅れました。
時間になったので、指定された部屋に来た。来たのは僕らのパーティの5人だ。先程のルドルフさんの話の後にグッチオが、
「それでは私はこれで。臨時とは言え、結構な額を稼がせて貰いました。また機会があればご一緒しましょう。」
と去っていこうとしたのだ。が、
「何言っているの? あなたは私たちのパーティの前衛なんだから。別に臨時の雇いじゃ無いわよ?」
「でもまあ、抜けるか居座るかは選んでもいいんじゃないか?」
「そうね。今後もパーティとして残るかどうかは任せるわ。もちろん残ってくれたほうがありがたいけど。」
とこっちのいいたい事を伝えた結果、一緒にいるというわけだ。凄くありがたいです。
なんだかんだだらだら待っているとルドルフさんとクラリーチェさんがやってきた。そして、ビザールバットの件をいろいろと説明されたわけだ。そして、ここからが、今回の呼び出された件だろう。
「さて、ビザールバットの大量発生の元をどうにかしたわけだが、もしかしたらがあってはならぬので、近くの村々を回り被害の確認をした後、巣が複数ある事を見越してもう少し散策をしなければならないが、ここ最近の魔物の動きがおかしい、それはわかって貰えると思う。」
「ええ、恐らくゴブリンとビザールバット、ゴブリンリーダーとクイーンバットって所かしら?」
「その通りです。ゴブリンに関しては多くの場所で同時に動いていたため、そうだとは言いがたいのですが、ゴブリンの大量発生を知らせるときにも、ビザールバットの大量発生を知らせるときにも、あなたたちが関わっているという事実がある。もちろんあなたたちが魔物を操って村々を襲っているなんて事は思っていません。しかし、近く2つの大量発生に関わっている、そうですね?」
「ええ、私たちにとっても予想もしていなかったことだけれどね。」
「しかし、2回連続であったのです。もしかしたら3回目もあるのでは? と思うのは自然な事では無いでしょうか?」
「そうね。私たちが出かけた先で、新しい問題を発見するかもしれないわね。」
「そこまで御理解いただけているのであれば、依頼の内容に移らせて貰っても?」
「ええ、どうぞ。」
…なんだろう。予定調和かのように話が進んでいるが、それは彩香さんとルドルフさんだけで、僕とグッチオ、クラリーチェさんは蚊帳の外だ。…アルマとアレックは最初からあまり期待していない。出された飲み物をたまに飲みながら話を聞いている。…恐らく理解はしていない。しかしそろそろ依頼の話になる。クラリーチェさんはもちろん、僕やグッチオも話に入っていかないとそろそろまずくなってくる。
「依頼の内容というのは、この町の南にあるウラジュの森の調査と、その西にあるヘイゼル湖の調査です。ウラジュの森の近くにはウラジュ村があり、ヘイゼル湖の近くにはヘイゼル村がある。場所は両村とも道が引かれているから間違いは無いだろう。」
「森と湖の調査ね。で、調査内容を詳しく教えてくれるかしら?」
「そうですね、まずは村民への聞き込みと、生活の様子。あと、防衛施設の確認をお願いします。それと森の中に入って見てもらい、何か異常があれば報告してください。湖の場合は無理に船を出してもらう必要はありませんので、見た限りでお願いします。」
「なるほど、それで旅や調査の費用はそっち持ちでいいのかしら? あと報酬はどの程度貰えるのかしら?」
「旅や調査の費用についてはこちらで持ちますが、あまりに高価なものを買いこまれても困りますので、金貨1枚分の費用をこちらで用意します。それをやりくりしてください。超過分は私費を使ってください。…本当に必要な経費が金貨1枚以上になった場合は後でこちらに書類を出していただければ、受理しますので必要な場合はその対応でお願いします。あと報酬についてですが、一人当たり金貨2枚と銀貨30枚でどうかと思います。」
「僕からいいですか? これは本来騎士の仕事ですよね? いいんですか? 村の防衛関係の事まで聞いてしまって。あと、騎士がこの仕事をした場合、どの程度の額が支払われるのでしょう?」
「…防衛に関しては、村民も把握しているので大丈夫でしょう。そして騎士がこの仕事をした場合、凡そ10日として、金貨1枚って所ですかね。皆さんにつけた額はかなり色がついている事は保障します。」
おおよそ倍って所か、かなり奮発して貰っているとは思う。
「わかったわ、それで行きましょう。」
彩香さんも納得してくれたようだ。平穏に終わりそうで何よりである。
「あ、そうそう。私たちが騎士隊から依頼を請けたという証明書と、各村の村長にも一筆書いたものが欲しいのだけれど?」
「もちろん、それもこちらで用意いたしますよ。しかし、依頼に出て貰うまでには少し時間が必要ですので…そうですね、明日の昼頃に書類等をお渡ししますので、出立はその次の日でよろしいですか?」
「ええ、そのように。」
「では、よろしくお願いします。」
そうして握手を交わした後、クラリーチェさんに依頼の手続き関係を頼んだ。




