表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/42

37

ビザールバットが大量発生してから20日が経った。相変わらずのフィーバータイムを満喫している僕たちのパーティ5人。グッチオも慣れた(あきらめた)らしく、すっかり今の報酬や生活を楽しめているようだ。…ま、相変わらずパーティへの加入申請が来ているが、ことごとく断っている。これはビザールバットの大量発生が終わってからも続くんだろうか? 続くのであれば非常に面倒臭いのだが…。


そんな中、何時ものように酒場で遅めの朝食を皆で食べていると、


「おいおい、そろそろ6の月になるぜ? そんなので大丈夫か?」


「毎年こんな感じだ、大丈夫だろ。ただ、宿には薄い布団しか無いからな。それだけは買いたさねえと、寒くて寝られねえ。それにしてもそろそろだったか?薪割りの報酬が倍になるのは。」


「ああ、お前は宿組みだったか。だったら自分家の薪割りは大丈夫か。他人家の薪割りはするんだろうが」


「笑うなよ! ったくー、だが今年の薪割りは高くなるらしいぜ?」


「なんだ? 今年はそんなに寒いのか?」


「ふっふっふ、今年はビザールバットの大量発生があった性もあって今の分ですら足りていないらしいぞ。だからそろそろ値が跳ね上がるはずさ。」


「あー、そっちに人が多く流れてたからなー。」


と、そんな感じの会話が聞こえてきた。


仕事はあるが安い為に、皆がビザールバット狩りに出てしまったのだろう。そうして6の月、冬越しの準備が整っていないために、急いで準備を整える必要があり、かつビザールバット狩りにも大きすぎる影響が出ないようにする必要がある。それが薪割りの値上げな訳だ。


僕らのパーティみたいにビザールバットで稼げているところはいいが、稼げていないパーティだってあるのだ。何時もは薪割りをやっていた連中だって、一攫千金を狙ってビザールバット狩りに出ている始末。そしてやってくる冬。人手も仕事もない所に大口の仕事が来たのだ。騎士たちが見回りに来る回数も凄く減ったと言っていたし、門番も減らされてクイーンバット捜索の手伝いをしていると、馴染みの門番さんも言っていた。


かといって、労働力に当てもなし。このあたりのバランス感覚は優れた執政者でも大変に難しい事なのだ。


ま、そんな難しい事は難しい人にまかせれば問題ないだろう。労働者はただ、自分のできる仕事を高待遇で受けられる様に仕事を見ているだけである。…もうしばらくは、ビザールバットを狩り続ける事になるだろうが。




ふと、思うことがある。この町に来て30日はいると思う。だけど、まだクラスメートの誰とも会わないのだ。同じ地点に放り出され、同じだけこの世界に滞在している。そして僕らは放り出された地点から1,2番目に近い町に来ている。それなのに誰とも会わないのは何故なんだろうか? そろそろ誰か、どこかのグループと合流したっておかしく無いはずだ。…それとも、考えたくは無いが…もしかして…。


いや、それにしたって全員が…何て事は無いはずだし、もしかしたらまだ村々を回っている最中、もしくは別の町に向かった可能性もある。もしかしたら亜人の集落の方へ行った者もいるだろう。しかし、何とかして他のグループに会いたいものだな…。


そう思ってから、夜の刻に行くビザールバット討伐に影響が出ない程度に、町の中を歩き回るようにすることとした。

仕事が忙しくなってきたため、また短くなったりすることがあると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ