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そんなわけで、ビザールバットが大量発生したという報告があり、依頼として出てきてから早6日。いろいろなパーティがビザールバットを狩りに行き、朝方にボロボロになって帰ってきて報酬に一喜一憂し、飲み交わす。こんな様な人たちが増えて来たにも関わらず、僕らの所にはパーティに入れてくれという話が絶えない。


それも当然で、剣士や拳士、槍使いがここの冒険者には多いのだが、そんな人たちが多くのビザールバットを狩れるかという問題がある。視界に入った瞬間に腰を入れた攻撃を繰り出すことが出来、さらにその後の他のビザールバットの攻撃を回避できる者であれば、多くのビザールバットを狩ることができるだろう。しかしながら、それが出来る冒険者は殆んどいないというのが現状であり、そうなってくると、一晩で頑張っても20匹を狩るのがやっとである。それも剣や槍でボロボロになって、素材を買い取って貰えない物も多くある。


それに比べると僕らのパーティは暗視を持つ仲間が2人、弓を使える人が2人いる。それに僕の精霊の力も一役買っている。木霊の生命力活性の魔力で少しくらいなら怪我も治せるし、疲労も取れる。シルフの風操作の魔力で風除けの矢の作成も大きな力となっている。対夜間、対飛行に対して大きなアドバンテージが僕らのパーティにはある。


僕らのパーティが一晩に稼ぐ額は凡そ金貨2枚と少しなのだが、他のパーティの平均は銀貨30枚なのだ。5倍以上の差がついているし、パーティによっては人数が多いところもあるから、10人で銀貨20枚なんてパーティもある。そういう事で僕たちのパーティに入れてくれと言ってくる人が多いのだ。ちなみに初日から毎日討伐に行っているのも僕らのパーティだけなのだが…。


もっとも、現状僕らの他にもビザールバットを結構なペースで狩っているパーティも2つある。ただ2つとも結構上のランクのパーティで、固定のメンバーでずっと組んでいるらしく、今更ランクの低い者たちが入れてくれとはなかなか言えない状況なのだとか。


それに比べ、僕たちのパーティは全員がランク2の駆け出し。大きくなる前の今の内に中に入っておきたい、又は繋がりが欲しいといったところか。毎回五月蝿いほどに言い寄られている訳だが、大体は彩香さんが一蹴している。理由は前回と同じ、邪魔だからだ。ただ、盾のスキルと威力系・回復系の魔法スキルを持った人、もしくはクラスメートが来たら受け入れるという事は決まっているので、彩香が面倒臭くなってくると僕の方が断りの話をするという事になっている。…中には彩香さんに断られることに快感を覚えた馬鹿がいるのだが、そっとして置こうと僕は密かに思っていたりする。


しかしまあ、こうも毎回断っていると同じ奴等ばかりが頼んできているってのがわかってくる。毎回同じ事を伝えているんだから解って欲しいのだが…毎回違う言い回しにて入れて貰おうとする根性は大したものだと思うところはある。だがそれでメンバーを不用意に増やしたものならお叱りを受けるのは僕な訳で。そういう事もあるので結局の所は今のまま4人でやっている。たまに、初めて見る人から入れて欲しいとの話もあるが、なかなかいいスキルを持った人が来ない。いいスキルを持っている人は普通に固定パーティに入ってるんだろうな。その辺は気長に待つのがいいんじゃないかな?




10日ほど経った。まだまだビザールバットの数は減っていない。こちらとしては稼げるときに稼いで起きたいというのが強い。しかし、毎日行かなくても良いんでは無いだろうか? 完全に夜型の生活を送っているが、僕は元気です。しかし、今回はパーティメンバーが増えたため、大分楽になった。


仲間になったのは人間のグッチオ、男で31歳だ。盾の適正を持ち、さらに自己回復のスキルも持っている。前衛としては十分に有用なスキルだった。


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