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すこし体調を崩したので、短め


部屋に通されて椅子に座らされる。机の上には水が置かれていて計5つある。おそらくは僕たちの分と講師の分だろう。まだ来ていないが、その内来るのだろう。


水を飲みながら少しの間待っていると、講師の女性が入ってきた。


「お待たせしました。それでは、始めますね。」


こうして座学が始まった。



座学では冒険者になるための基礎知識や犯罪行為等の禁止事項、冒険者を辞める又は資格の剥奪などなど、思っていた以上に多くの事について説明を受けた。街の中での生活に関する事や、一般常識なんかも説明されたが…冒険者って浮浪者の代名詞なのかと思うほどである。ま、僕と彩香は出身地不明者だし、アレックとアルマはコボルトだ。常識が無いと思われても仕様の無い事だとは思うが、それにしても長いので早く終わってほしい。もうかれこれ半刻ほど説明を受けているのではないだろうか?


そう思っていると扉からさっきの受付のお姉さんが入ってきた。


「冒険者証明書のカードが出来ましたのでお持ちしました。」


そういってカードを机の上に置いてくれた。


「それではこのカードの説明に入りますね。」


そうやってにっこりと微笑むお姉さん。嗚呼、まだ続くんですか…。内心そんな事を思いながら、続く説明を聞いていた。



1刻になろうかという長い説明が漸く終えた。正直なところ、何でこんなに長い説明をされなくてはならないのかと訴えたいところではある。が、そんな気力も無くなるほど長く苦しいものだった。何故なら最後に、


「つまりは、タルレム出身の冒険者として一般常識を持って行動しなさい。難しい依頼を受けるのは自由だが、死んだら自己責任。貴族の個人的な頼み事を引き受けない、依頼所を通すように伝える。犯罪を犯したら1年間の免許停止。主要な内容としてはこのあたりかしら。」


「はい、その通りです。理解が早くて助かります。」


と、彩香さんが要約しそれを目の前のお姉さんが肯定する。1分程度で終わったんじゃないかと脱力してしまったのは、過去を含めて僕だけじゃないはずだろう。


ただ、冒険者証明書 ――通称:冒険者カード―― の説明はしっかり聞いたつもりだ。要点としては、


1、表面には名前・ランク・管理番号が、裏面はに所属している街の名前が入っている

2、王都や街、村でも身分証明書として使える。

3、他国に渡る際は最寄の依頼所にて紹介状を書いて貰う必要がある。

4、無くしたら再発行に銀貨1枚と1ランクダウンのペナルティがある。


という感じだ。1、2、4はいいとして、3の別の国に渡るのが面倒そうである。これはいった事がある国でも、何度も手続きをしないといけない。例えば隣の国に行く際には行くときはもちろん、帰るときも向こうで手続きしないと行けないのだ。



説明が全て終わり、昼過ぎのいい感じの時間帯である。簡単な依頼があるならそれを受けてお昼にしようと彩香に提案すると、あっさりOKを貰い受付のお姉さんにどの仕事がいいのかを教えて貰った。


「最初の仕事の定番としては、薬草の採取ですね。採取が苦手な方は薪割りをしていますが、薬草採取の方が報酬がいいのでそっちを選ぶ方が多いですよ。」


そう言われたので薬草採取の依頼を見てみる。


「依頼:薬草採取。水辺に生えている薬草を籠いっぱいに採ってくる。期間なし、人数無制限。報酬1籠銅貨10枚。」


羊皮紙に書かれたものが掲示板に張られている。ちなみに薪割りは1山銅貨4枚だった。


薬草採取の依頼を受け、1回の酒場で昼食を摂る。酒はさすがに飲まないが…。パンとスープを頼み、さくっと食事を終わらせた僕たちは早速薬草採取の依頼にとりかかるのだった。


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