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遅れて申し訳ないです。ちょっとお泊りに行ってました。…どこにって? 職場ですよ、はは…

あの朝まで続いたゴブリンとの戦いの後、そこから2回ソニア様が沈みまた昇ってきた日の朝。僕と彩香は村の戦士たちと共に罠の撤去をしている。



町から来たタルレム守護騎士隊第2中隊所属第4班は、その日の昼には近隣の村の様子を見に行く為に出発していった。そしていろいろな村を経由しつつタルレムの町まで戻るらしい。その出発の際に、今回の戦いで使っていた風除けの矢の性能に感動したようで、出発までに持参した矢にもできるだけ風除けの矢にして欲しいと言ってきた。村長さんに聞いたとの事で、出発までにできた分の報酬はきっちり支払わせてもらうと言って200本の羽根付きの矢を置いていった。…僕はまだ依頼を受けるとも言っていないのだけれど…忙しいのだろう。ちょうど手持ち無沙汰だったし、報酬も出るとの事で騎士隊が戻ってくるまで風除けの矢の製作を製作し続けた。


1刻ほどで200本の矢の魔力付与を終えた。我ながら頑張ったと思うが、ついこの間までの1刻当たりの製作本数と比べると半数にも満たない。原因は簡単だ、追い込まれている状況と余裕のある状況の違いだ。余裕のある状態だと集中力がもたないため、何度も休憩を挟んだ。休憩が疲れを呼び、疲れが休憩を起こさせるという悪循環に襲われながらも何とか終わらせたわけだ。


そしてその後しばらくして騎士隊の人たちが戻ってきて驚いていた。200本の内100本を加工してもらえたら十分に任務に使える、20本でも切り札にはなると考えていたらしいのだが、まさか全部が魔力付与されているとは思わなかったとの事だ。こっちは報酬がもらえるのであれば別にいいのだが、ここまで疲れるとは思っていなかったので、報酬が多いと嬉しいなと考えていた。そして渡された金額にこちらが驚かされる事になった。銀貨が10枚と金貨が1枚渡されたのだ。


こんなに貰ってもよいものなのかと思いもしたが、班長さんから理由を話してもらい納得した。この風除けの矢の他に風属性の矢というものがあるらしいのだが、それの値段が1本銅貨5枚もするらしい。精霊術士が1刻に20本作れれば腕は本物と認められる、そんな指標にもなっているものなのだが、属性威力は上がるものの、風の抵抗を少し弱めるくらいの効果しかなく、1回使うと(外れたとしても)普通の矢に戻ってしまう。そして、何もしなくても2,3日で魔力が霧散してしまうのだ。それが銅貨5枚だ。


対して僕の風除けの矢は、属性威力が上がり、風の抵抗を全く受けない。2,3回繰り返し使えるし、何も使用しなければ20,30日は魔力が持続する。そして今回の報酬の額から考えると、銀貨10枚は色を付けてくれただけなので、金貨1枚を200本で割ると1本当たり銅貨50枚である。風属性の矢の10倍なのだ。




この国のお金に関しては下の方からくず銭、銅貨、銀貨、金貨、白金貨、桃銀貨となっていて、くず銭1000枚で銅貨1枚、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で白金貨1枚、白金貨100枚で桃銀貨1枚となる。僕が自身でわかりやすく理解するのに、くず銭は1円、銅貨は1000円、銀貨は10万円、金貨は1000万円、白金貨は10億円、桃銀貨は1000億円と考えたのだが、物価が違うこの世界でそんな事を考えたら逆に混乱しそうである。


硬貨については同価値の量の金属を使っているようで、いろいろな国でこの方式が採用されているそうだ。ただ、国ごとに模様が違うらしく、何所の国のものかは判るらしい。


この際ついでだからいろいろ説明しておくと、この国では1年=6月=360日となっている。1月=60日で、6の倍数日がお役所のおやすみらしい。1日は朝6刻と夜6刻の12刻、ちなみに刻より小さい時間の単位は無いらしい、凄く不便である。感覚的に1刻は2時間ほどなので1刻は120分と考えていいだろう、彩香との話の中には分を使わないと面倒なときがあるので使ってはいるが。


ちなみにこの国でも10進数なのかは知らないが、おそらくそうだろう。翻訳ソフトが勝手に書き変えているならわからないが…。


そもそも一体誰に説明していたのか、それに何の話だっけ?





まあ、簡単に言えば騎士隊の依頼で風除けの矢を作成して、報酬を貰ったって話しですよ。



それで罠の撤去をしている訳だが、そこには大量のゴブリンの死体が転がっている事を忘れてはいけない。罠に自分たちが掛かるわけにはいかないので、死体の撤去も罠を完全に解除してから次に…と言う感じなので時間がかかってしょうがない。そして討伐したゴブリンの右耳を持っていくと、国が討伐報酬をギルドを通じて出してくれるらしい。だから死体の右耳とその他という風に分けて集めているが、正直に言って気分が悪い。彩香もそうかなと思っていたが、


「何言ってんの? もう慣れたわよ。」


と、一蹴。やっぱり女性って強いわ…。


そして集めた死体は日が沈む前に燃やして灰にしてしまう。何でも死体を放っておくとゾンビやスケルトンになるとの事で、大抵できれば燃やしてしまうそうだ。


そして今日で林前の罠と死体を片付け終えたので、明日からは林の中に入っての作業となる。落下罠は事前に偵察部隊が発動させてあるので撤去自体は楽なのだが、林で死体を燃やすわけにもいかないので、死体運びが大変だろうな…。最も、大半は平地部分で倒せていたので、それほど林の中にはそれほどいないだろう。



そんなわけで次の日、林の中にやって来たが…罠が思ったよりも凶悪だった。確か罠の監修に彩香さんも関わっていたと思うのだが…なんでそんな事まで知っているのかはわからない。これが彩香さんが監修した結果だとは思わないようにして撤去していると、林のいろんなところから観られているような感じがする。気のせいだと思いながらどんどん撤去していく。



罠の撤去が終わったころ、帰ろうと思ったのだが、やっぱりずっと観られている感じがして、どうもむず痒い。別に敵意を感じて怖いとかそう言うのではない。そういうものに敏感って訳でもないが、そんな感じがする。少し林を見てから帰ると一緒に作業をしていた騎士に言って、少し奥に行き目を凝らして辺りを注視していたら見つけてしまった。


「…割といるのか? それとも僕の運がいいだけなのか?」


そんな事を呟きながら、”それ”に近づいていった。


いろいろと設定を考えていたのですが、話すきっかけがなかなかできなかったので、無理やりいれてみました。

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