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さて、今日もお仕事を頑張りましょう。現在僕は矢製作の接合班の隣を拠点として風除けの矢を作っている。あの後、村長といろいろやりとりがあった時に言われたのが今回の襲撃を抑えるために是非風除けの矢をたくさん作って欲しいと言われたのだ。数回の使用で効果が消えるし、放置しても魔力が霧散するため長く保存は出来ないことを伝えたが、今回の襲撃が乗り越えられる可能性が上がるだけで十分だと言われた。


保管している矢も今回製作した矢もどんどん目の前に運ばれてくる。それらを僕一人で一生懸命魔力を矢に付与していく。そしてその矢の一部は弓兵隊の訓練に使用され、魔力が切れた矢はまた僕の前に置かれ魔力を付与しての繰り返しである。魔力は精霊の魔力を使用しているだけなので僕自身の魔力は殆ど減っていない。ただ、単調で減らない仕事を淡々と行うのには精神的な苦痛を生じる。何も考えずただひたすらに魔力付与をしていく。昼を挟んで朝の1刻から6刻まで日が沈むまでひたすらに作業した。


そして、晩御飯を食べ、体を拭いて寝る。これだけで1日が終わった。途中ルフェイが適度に手伝ってくれたり、話相手になってくれていた。シルキー? あの子は村の中を探検してただけですよ? お昼の時間だけは知らせてくれていましたけどね。




そんな生活を7日続け、矢の備蓄もかなりの量になってきた。そして8日目の朝の1刻半に、1日目に町に行ったグイール君が戻ってきた。今日は皆を集めて話があると偵察部隊から通達があり村長のところにいたので、1番良い時期に帰ってきたと思う。


「ただいま戻りました。」


「おお、グイールか! よく戻った。して、どうであった?」


「はい。騎士が3名、弓兵が7名来てくれるそうです。」


「…ずいぶん少ないが、いったいどうしたのだ?」


「…私が着いたと同時期に、他の村からの要請が何件かあったとの事です。そちらにも戦力を割くのと、また他の村から要請があるとまずいため1つの村に割く兵数が少なくなってしまっているようです。到着は明日の朝の2刻頃になると思われます。」


「わかった。ご苦労だった。」


今回の襲撃がどのような例なのか分からないが、今の村長の反応を見る限り複数の村が襲われるという事は無かったんだろう。しかし何はともあれ、明日には援軍が来てくれるんだ。頑張ってゴブリンどもを撃退しようじゃないか。


「グイール、もう少しで偵察部隊からの報告がある。お前もここにいて聞いておきなさい。」


そういって村長がグイール君を適当な席に座らせ、偵察部隊が報告に来るのを待った。




それほど待つこと無く偵察部隊の1人が居間に入ってきた。


「報告します。ゴブリンの群れに動き有り。数が110前後、内ゴブリンリーダーが1、ゴブリンエリート2。今日の夜の5刻程にこの村に到着するだろうとの事。また、先走った個体があった場合夜の4刻には村に来るはずです。」


「わかった。至急戦闘準備だ! 松明を用意し灯りの確保が出来るように! 決して罠が判る様に松明をたてるなよ? それが終わり次第交代で睡眠をとる。矢製作班は作業を昼の3刻までとし、そこから睡眠をとるように。以上だ!」


村長の声が終わると同時に各々動き出す。村長は偵察兵に何か言っていたが、おそらく偵察隊を戻すのだろう。村の防衛戦がついに始まってしまうのか…


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