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書ける時に書いておかないと何時まで経っても終わりませんからね!
ただでさえ1回の投稿が短いのだし、書けるときは土曜日で無くともあげていこうと思っています。
「罠…ねえ…」
反応はあまりよろしくない。それでも一応続ける。
「最悪相手側の足を遅くすればいいと思っています。そのうちに弓で攻撃すればある程度は効果があると思います。」
「ふむ…確かに時間をかけさせれば、その分弓を射る時間も増えるだろう。しかし数が数だ。罠だけではこの膨れ上がった数をどうにか出来るとは思えんが…」
「やらぬよりかはましだろうな。どんな罠を―というのは後にして、他に何か良い策は無いか?」
一先ず意見は通ったようだ。しかし、提案したは良いがどんな罠がいいだろうか?罠なんてあんまり知らないんだけど、大丈夫だろうか?
「タルレムの町に応援を要請してはどうか?」
「タルレムの町にはどんなに頑張っても往復で6日はかかる、それも装備を持ったものたちを寄越すならばもっと時間が必要だ。馬で来たとしてもそれでも最短で8日とみておいた方がいいだろう。そうなれば既にここは落とされているぞ。」
「落とされているかはともかくどっちにしてもタルレムの町には行ったほうがいいだろう。勝てたとしても、負傷した者たちの手当てや死者の埋葬、近隣の村への警戒それにゴブリンの死体の処理もある。それらを生き残った者たちでやるのには手が足りん。負けたとすれば、他の村や町に被害が出る前にゴブリンたちを倒してもらう必要がある。」
「ふむ…町への要請は今すぐの方がいいな。グイール、お前がタルレムの町に行き、今のソダ村の状況を伝えよ。そして逸早く戻ってくるのだ。」
「はい! わかりました。」
決定と同時にグイール君が部屋に戻っていったと思うとすぐに出てきて、走って家を出て行った。
「他に策はあるか?」
1刻の半分ほどの時間を使った案の出し合いでいろいろなものが出たが、採用されたのは町への報告、罠の設置、火矢の使用、そしてグイール君が帰ってきて以降の激突は援軍を期待しての籠城戦とするという風になった。そして、罠に関してだが、村から林までは直線で約100m程度なのだが、林から50mくらいまでは林に比べたら疎らだが多少の木が生えている。そこからの50mは殆ど障害物が無い状態だ。なので林から50mのところに木を利用した落下系の罠を、村に近い方の50mには穴系の罠を仕掛ける事になった。
ところで今何をしているかというと、鏃にするために動物や、魔物の骨を削っている。ゴブリンの動向を探っている偵察部隊、盾壁を設置したり罠を作っている騎士隊と弓兵隊の半分、弓の精度をあげるために訓練している弓兵隊の半分、そしてそれ以外の人々は矢を作っている。矢を作っている人の殆どは非戦闘員で、騎士や弓兵の家族である、一部衛生兵なんかもいるが。それで、その中でも役割分担をして鏃、棒の部分、それらの接合と3班作られている。
その内の鏃班にまわされている訳だ。鏃班は先端を尖らせるように削り、接合部をある程度細く削って接合班が削る量をなるべく少なくするのが仕事だ。削るのは難しくない、ナイフで鉛筆を削るようにするだけだ。無心で削り続けて、今日はもういいよと言われたのは、辺りが暗くなり始めてネイベル様が昇ってきたころだった。そのときに接合班から2,3本矢を拝借しておいた。
今日もまた村長さんの家で食事を食べて、部屋に戻る。そうすると寝巻きが洗われて干されていた。
「あー、それエイゼさんが洗ってくれるって言ってくれたからお願いしたの。」
これから忙しくなるでしょー? って言って自分たちのと一緒に洗ってくれたらしい。大変ありがたい話である。
さて、本日最後のお仕事、矢への風の影響を受けない効果を付与出来るかどうかの実験だ。早速シルキーたちを呼んで教えてもらう。
「矢にくるくるーってすればいいんだよ!」
「矢に取り出した細い糸状の魔力を巻いていけばそれで大丈夫です。たくさん巻けばより強い効果を発揮するようになります。」
ルフェイの言うとおりに魔力を取り出し矢に巻いていく。不本意だが、それほど難しくも無く1分も経たないうちに1本巻き終わった。
「こんなもんか。」
「早すぎるの…」
「これで何で風をどばぁーっと出すのは出来ないんだろう?」
シルキーさん、その原因は昼前にルフェイさんが説明してくれましたよね? 精霊神様の有り難いお言葉の中に理由がありましたよね? ま、いいんだけど。
もう2本もささっと終わらせて、彩香に渡した。
「はい、頼まれていた風の影響を受けない矢だよ。風除けの矢って事でいいかな?」
「あらできたのね。ちょっと試し撃ちしてくるわ。」
そういって道具一式を持って外に出ていった。
ただし、余裕の無いときには週1でお願いします。




