表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/42

13

今後も土日どっちかにあげていきます。

朝目が覚めると、知らない天井が見えた。梁が直接見える天井を見てすぐに、異世界に来た事を思いだし、


「そうか、ここは異世界だったか。」


そう言ってベッドから起き上がる。少し筋肉痛気味ではあるが、特別問題ない程度ではある。


「昨日は結構な距離歩いたからな…」


伸びをし、少し体操をしながらベッドを見ると既に彩香はいなかった。


「もう起きたのか、早いなー。」


皮袋から替え着を取り出して着替えを始める。今日はシルフたちに精霊の力の使い方を教わる日である。これがわくわくしない訳が無い。ご機嫌で着替えを済ませると、昨日晩御飯を食べたところ(仮に”居間”とする)に向かった。


部屋を出て居間に行くとエイゼさんが朝食を準備していた。


「おはようございます。」


「あら、おはようございます。今朝食を作っていますから、もう少し待ってくださいね。」


「ありがとうございます。ところで彩香を知りませんか? 僕より早く起きているみたいなのですが、何所に行ったのか解らなくて…」


エイゼさんに彩香が何所に行ったのか尋ねた。居間にいるものだと思っていたのだが、当てが外れてしまったからだ。


「彩香さまなら私の夫と、村長と一緒に外に行かれましたよ。何所に行ったのかは解りませんが、すぐに戻られると思いますよ。村長もそう言っていましたので。」


「そうなのですか。それならここで待たせてもらってもよろしいですか?」


「ええ、どうぞ。今お水を持っていきますね。」


エイゼさんに水差しとコップを借りて彩香を待つことにした。





水を飲みながら、エイゼさんと話をしたり料理を運んだりしていると村長と彩香が帰ってきた。帰ってきた彩香の背には矢筒とそれに入る分の矢、両手には籠手がはめられている。そして何より目を引くのは自分の身長を超えるほどの大弓を持っていることだ。いったい何があったのだろうと思っていると、彩香から話を始めてきた。


「慶吾おはよう。突然だけど、私たちこの村で雇われることになったから。」


はい!? と言う感じに口を開けたまま首を傾げる僕を見る事も無くさらに話を続けていく。


「ほら、ゴブリンの話をするって決めてたじゃない? それで林からゴブリンが出て来てこの村を襲う可能性が高いから、一緒に防衛するために雇われたのよ。」 


当然よね! と言わんばかりに言う彩香、いったいどういう考えがどう繋がったのかはさっぱりわからないが、”私たち”と言う事から僕も入っているんだろうな。しかし、防衛の手伝いって言ったって何をすればいいんだ?彩香は…今弓持ってるけど、それで戦うつもりだろうか? 一応弓道も部活の一環でやってたみたいだからある程度使えるのかもしれないが、僕は何をすればいいの? 鍬や鋤を持って戦えばいいのだろうか? 


「直接戦うだけが防衛ではない。見張りをしたり矢を作ったり、情報の伝達や物資の補給のような後方支援だって立派な貢献だよ。そりゃ武器を持って戦うほうが華があっていい様に見えるかもしれんが、後方支援があってこその前衛だからの、そんなに真剣に考えんでもよい。出来る者が出来る事をする、それは褒められることであり、卑下されるものではない。」


僕の考えていた事を察し、村長がいろいろな事を言ってくれた。そっか、前線へ行くわけじゃなくてよかった。そうなると僕の仕事は…


「僕は今日から何をしていけば良いんでしょう?」


「君の仕事は、今日からは一先ず矢の製作にとりかかってもらいたい。矢もいくつかは備蓄しているが、足りないなんて事にはなってはならない。それに矢もずっと保存できるわけではない。朽ちることもあれば、虫にやられることもある。それなりに気を使ってはいるが絶対ではないからの、であるからどれだけ作っても足りぬわけよ。」


「解りました。それは何所ですればよいですか?」


「村の倉庫の前でする予定だ。今偵察部隊を送り込んでゴブリンたちの動きを探らせている状況だ。その部隊に矢に加工しやすそうな枝木の回収も頼んでいる。その者たちが戻るのが”朝の3刻”頃だ、その素材が来たころにもう一度声をかけよう。」


”朝の3刻”ってなんだろうか? しかし、さすがにここまで常識的なことは聞きにくい。少しずつ解っていくしか無いだろう。今はまだ様子見しよう。


「解りました。ところで、今はどのくらいでしょうか? まだ外の様子も見ていないので…」


「今ですか? 今は1刻と半分でしょうかね…もしかしてあなた方のいた地方とは時の数え方が違うのですか?」


しまった! 顔に出ていたかな? もうここは正直にいくべきだろう。 


「残念ながらその通りです。私たちの地域は1日を24に分けたものを使っています。この国ではどうなっているのでしょう?」


「この国では1日を朝と夜の2つに分けて、ソニア様が出ている時間を朝、ネイベル様が出ている時間を夜としています。シーラ様は出ているときもあれば出ていないときもあるので時間を分けるときには使用していません。そしてその分けた2つをさらに6つに分けています。それが先程の”3の刻”のような言い方になるわけです。そしてソニア様が出てきた時を朝の0刻もしくは夜の6刻としています。このような説明でよろしかったですかな?」


ソニアが太陽、ネイベルが月、シーラは…解らないけどそう言うことだろう。


「ええ、ありがとうございます。それではあと1刻と半分くらいに始めるという事でよろしいですか?」


「はい、それでよろしくお願いします。」


「では、朝食にしましょう。グイールもそろそろ畑から帰ってくるだろう。」


そうしてグイール君が帰ってくるのを待って朝食にするのだった。

こんなタグ付けたほうがいいよとか、その他諸々アドバイス・指摘も募集中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ