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中学生時代に書いた設定集(黒歴史)を元に、ある程度改変しつつ投稿して行く予定です。
僕は今、草原に座っている。見渡す限りの広大な草原だ。その僕の隣には女の子が一人、項垂れて立っている。
「結局、残ったのはあんた”だけ”か・・・」
諦めたような口調でそう話す女の子、静かに風だけが流れている。なぜこうなっているのかだが・・・
――少し前――
「・・・・・・・・・・ら、どうしてこうなっているのか考えましょうよ!」
「うるせーよ委員長。―――行こうぜ、何か面白い物があるかもしれねーし。」
「けっ、いちいち仕切るなよ、めんどくせぇ」
いつもの教室での遣り取りを思わせる喧騒の中、ゆっくりと目を覚ます。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。何もわからないのに勝手に動くのは危険だわ!」
そしていつも通り殆どの奴が聞いてない様子である。そして、
「まー委員長、いいんじゃないか?いつもの事だし。放っておけよ。」
と、寝ぼけた目を擦りいつも通りの事を言う、様式美って感じになったこの遣り取りだが、なぜだか今日は腹の虫の居所が悪かったようだ。
「今回はそういう訳にはいかないでしょう!だいたいあんたはいつもいつも――――――――・・・・・・」
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っと説教を受ける事約10分、気付いたら2人きりだということだ。現状を把握するための時間としては不十分だが、何かが起こったということはわかった。そして、それを整理するとこんな感じである。
1、寝て起きたら、どこかわからない場所にクラス全員が1ヶ所に集められていた。
2、服装が変わっている。
3、委員長が纏まって行動しようと呼びかけたが、仲の良いグループに分かれて行ってしまい、結果として僕たち2人しか残らなかった。
4、オタクどもはRPGの世界へと2次元入りを果たし、勇者としての能力が開眼したなどと騒いでいた。
5、クラスの奴等36名を除いた他の人はいなかった。
と、こんなところだ。正直に言おう、訳がわからん。特に4なんか現実を見ろよって言いたくなる位馬鹿馬鹿しい事なのだが、現状証拠だけを見ればあながち間違っていないのではないのだろうかと思えるほどである、勇者はしらんけど。しかし、そんなことは今はどうでもいい、とりあえずは・・・
「っと、とりあえず歩きながら考えよう。でないと、今晩草原の真ん中で寝る事になってしまう。」
立ちながら委員長に声をかける。その声に反応して「はぁ・・・そうね・・・」と簡単に返ってきただけだった。




