リベールといっしょ6
【リベールって名前も気に入った】
言っとくけどまだリンクしてるからね。
「マジかよ……名付けた名前まで知ってるとは……」
シンマネが役立たずだという現実を突きつけられても尚も失わない希望も伝わる。
【あんたのシンマネで、最高の武器を作るよ】
今度は優しくその手を握ってやったよ。
そしてあんたには夢がある。
【アンタが今戦ってる相手はヒトで間違いない、今度こそ見つけたんだね】
「ああ、何も言わなくても分かるだろ。あいつに決定だ。でももう少しあいつの力を見ておきたいから、付き合ってくれ」
【あいつの名前、燦っていう名だね】
「いい名前だな」
あっ、この身体ってまさか……
【消えていく……】
「俺のシンマネは、形を作るのも向いてないんだろ?」
【まさか、あんた……】
「リベール、アンタは魂で出来た器。俺の魂も一緒に入って完成する」
【馬鹿じゃないかい?シンマネをこんな所で無駄遣いするんじゃないよ!】
あたしの身体は弱々しい彼のシンマネが造ったもの。
「行こう」
【仕方ないねえ】
消えて行くあたしの身体の両手にシキの両手を合わせる。
虚空を見つめながら二人でお互いの意志を確認しあったのさ。
「俺の夢は……」
【アンタとあたしの夢は】