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リベールといっしょ2
結果的にはあたしは生き延びたらしい。
だけど、感じられるものが何もなくただ奥の奥まで、冷たいシンマネが、もう、壊れてしまったであろう町にへばりついているだけだった。
あたしを貶していたマヌケなナイトメア達もおっちんじまったと思う。
最後にリンクしたナイトメア・アクセルも、あの敵にほんの少し傷を負わせただけで、全然役立たずのまま敗北した。
【本当に間抜けだね】
何処にも行く事が出来ず、何もなく、誰もいない街にあたしは一人で来たる時を待ち続けたんだ。
ナイトメア達のやり取りも聞こえないような変化がない時間というのは退屈で、気が遠くなる日々を過ごしていたけど。
よくよく考えたらこんな事をしたアイツをあたしはぶちのめしてやりたいと考えていた。
【あたしだってアクセルだ、早く拾ってよ】
そうして仕返しをしてやるんだ。
あいつを斬りつけた感覚を忘れない。
【次に誰かに拾われたあたしが、あの氷野郎を仕留める】
「なんだよ……ここ……町が酷い目に合わされてやがる」
【今までに感じたことないシンマネ!来た!】
復讐を誓った日から少しして、運命の時は訪れた。