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雑音ステップ  作者: 白井 雲
夢追う剣、カランコエ
58/100

シキといっしょ

目が醒めると、涙が止まらなくなっていた。



「あいつ、僕に会いに来てた……どういう訳だか知らないけど、(覚えてない?)って……」



現実世界は、ダンジョンで起きた出来事は記憶に残らない。



つまり、ミハヤの事も覚えていない、知らない人。



「誰だ?ってハッキリ答えたの。傷ついただろうな……」



最後に声と姿を忘れないでって言ってた。



忘れないさ、忘れるものか。



それにしても、何で攫われた次の日に会いに来たんだろうな……






「久しぶりだね」



この声は……聞き覚えがある。




最初に僕らにおそいかかってきた、ロワールとかいう……



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