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雑音ステップ  作者: 白井 雲
矜持の剣、ナイトメア
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紅雪のアーゼス

「うっ……くっ、ああ……」



なんて馬鹿力をしているのだ……



即座に攻撃に回す分のシンマネを氷襲(こおりがさね)に切り替えなかったらこの首が吹っ飛んでいた。



頭が揺れて、立つことができない……



夜半の氷刃(よわのひょうじん)と氷襲はあの方が教えてくれた私の力だ。



夜半の氷刃はシンマネを氷に変化させて反撃に転じる攻撃用の能力。



あらゆる刃のカタチを模らせ武器として扱える。



周囲にシンマネを適量展開、そのシンマネを固形化させて武器にするという使い方だが。



これはあまりシンマネを消費しなくて済む。



氷襲は鎧の役割を果たしている。



皮膚からシンマネを展開し、そのエネルギーで身体を包む。



役割を果たしたらすぐに夜半の氷刃に切り替えてカウンターができる。



しかしこの力は瞬時に己の身を守る為に極大のシンマネを消費する。



氷が厚くなければ、身を守る事はできないからだ。



リスクは大きいが、今迄戦ったナイトメア・アクセル共に攻撃された時にやむなく使ったり時、ダメージはなかった。



絶大の信頼を持って使う能力だったのに。



防ぎきれなかった、だと。



俺はここに至る迄、沢山のナイトメア・アクセルと戦ったが、そのどれもがこの能力に敗れた。



ナイトメア狩りにおいては、俺の右に出る者はいない。



あいつは別格だ。



いったい、なんなんだあの女……



……そうか、あの蒼髪の男が何かしたのか?



彼女の力を補助する系統の能力……とか。



ならどうするか。



決まっている。



夜半の氷刃の攻撃回数を増やし、あの女を確実に仕留めるしかない。



無理もできないが、正直あの女にだけは、負けたくない。



遠くから見ているあの男にもだ。

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