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雑音ステップ  作者: 白井 雲
矜持の剣、ナイトメア
14/100

サン

「このッ!!!」



体勢も整わないまま、ロワールは立ち向かう。



激しいエネルギーの分散が周囲を照らす。



互いのつばぜり合いが戦いを宿命付ける。



しかし、ロワールの剣はエネルギー体で作られているようで、欠けた粗末な剣は亀裂が入る。



「落ちろ!」



砕け散る。



ものすごいスピードで脳天に迫る剣だが。



「いつの間にか、マジになっちゃってるんじゃね?」



それさえタイミングをよみ後方に下がり、砕けた剣を拾い上げ再びぶつけてくる。



「スカした面がムカつくんだよなぁ!?」



それを受け止める。



またも砕かれる。



さらにぶつけてくる。



「おおおおおおおおっ!!!!」



何度も何度も何度も何度も。



「なんなんだコイツは……」



何度も何度も何度も何度も。



「一体ッ!?」



やがて全ての剣が砕けてしまう。



様々な方法でロワールを翻弄し、サンに掴める武器はもうなくなってしまった。



「……追い詰めたよ」



エネルギー体の剣をサンに突き立てる。



「おお、う……」



「お前は誰だ。いや、そうじゃない。お前たちは一体なんなんだ」



「オレはオレだぜ。それによ……」



サンの左手に集まっていく光。



粒子が鳴り響くきらびやかな音が、どんどん強く。



「なんとなくだが、分かってたんだぜ。その使い方」



一太刀。



自分と同じ、そっくりの光の剣。



頬に傷がつく。



口元が思わず綻ぶ。



それは、サンの潜在能力の高さを垣間見た故か。



僕の想定の上を行くのか……そうか。



「そうか」



違う。



光の剣が突発的に現れ、向かってくる。



横腹を掠めた。



抜けていった剣は光の粒子になり、霧散していった。



空中で発生させ、それをコントロールしているのか……







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