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雑音ステップ  作者: 白井 雲
矜持の剣、ナイトメア
12/100

サン

聞こえる。



僕の心にアイツの声が。



耳を塞いでもちっとも意味がないんだ。



「おい、オレの出番なんじゃねえのかこれ?」



静かにしろ。



「てめぇ……死にてえんだな」



お前に凌げるもんかよ。



「口調が似てきてるぞォ」



うるさい。



「あんなとんでもねえ化け物見てたら溜まっちゃってよぉ。どいてくれよな」



できるのか?



「お前より可能性あると思うけど?運動神経?ってやつならお前の1000倍あるしな」



悔しいけど、その通りなんだよな。



今度教えてくれよ。



「嫌だね」



……たのんだよ。



「あ?」



頼んだよって言ったんだ!!僕はまだやりたいことも沢山あるんだ!星に願いを込めるよりも、もっと沢山の事をしたい!



「そう言われるとなえちまうな」



心の中で、もう一人の彼は目を反らして燦の肩を叩いた。



「だがよ、分かったぜ。クソみてえな場所で俺もお前も死ねねえな?」



これが、彼らの間での交代の合図。







次の瞬間である。



上から来るロワールによる、脳天を狙った剣は空をつく。



それ以上に高く飛んで、回避したのである。



そして、その空中にいながらも。



身体をうねらせ。



「うぉらァ!!!」



「クッ!?」



ロワールの頬に回し蹴りを喰らわせたのである。



これが、燦の身体に巣くう最強の悪魔。



サンである。



「身体は確かにいてぇな」



今までの幼さや柔らかさを備えた彼とは、違う。



「けどよォ」



全身に殺意と狂気、鋭いエネルギーを纏わせているのが分かった。



「それが生きてるって感じなんだよな」







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