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忠犬N 4

作者: シェブロン

散歩はこまめに連れて行きましょう。

適度に運動をさせた方がいいですよ。

僕は犬である。

種類はミニチュアダックスフンドである。

僕は食べることが大好きだ。

ドックフードだけでなく、お兄ちゃん(飼い主 長男)とママ(飼い主 母)のご飯やオヤツ等もよく貰って食べている。

特に乳製品や肉類は最高である。

僕は食べて食べて食べた。


………五年後、お兄ちゃんが言った。

「Nの歩くときの効果音って、[ボテボテ]だよな(笑)」

僕は、太った。

確かに太った。

だが、[ボテボテ]発言は酷いと思う。

僕はそこまで太っていないと言いたい。

僕は確かに食べるのが大好きだ。

最近もテーブルの上に置いてあったお好み焼きを狙った(忠犬N 2参照)。

僕は声を出して「太ってない」と言いたいが僕は犬なので、お兄ちゃんに通じない。

「N、散歩行こうか!」

お兄ちゃんが散歩に連れていってくれるようだ。

僕は大喜びしながらお兄ちゃんと共に外に出た…………が、まさか改めて現実を理解させられてしまうとは思いもしなかった。





ボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテ

「か 身体が重いだと!?」(犬語)

僕は改めて理解した。

よく考えれば、最近動きが鈍いと自分でも感じていた。出会う同族達にも蔑んだ目を向けられていたような気がする。

「バカな!この僕が太るわけ無いんだ!」

だが現実は………ボテボテボテボテ。

「ヤバい!」

僕が焦り悩み考えていると気がついたら、いつもの散歩コースにある公園に着いた。

この公園でいつも遊ぶのだ。

だが、ここでも言われてしまった。

ベンチに座っていたオバチャンに

「すごい太ったわんちゃんだねぇ」

と言われてしまった。

緊急に脂肪を減らさなくてはならない。

僕は走った。

ボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボテボキッボテボテボテボテボテボテボテボテ…………あれ?

何か左手が妙に痛いような?…………。

何か左手から液体の様なものが出てるような?………。

左手が段々痛くなって来て…………。

「痛い!」

僕は左手を怪我してしまった。




獣医さん「指の内部で爪が折れてますね」

僕は動物病院に来ていた。爪が若干伸びていた事が原因らしい。

僕は1週間程安静にした方がいいみたいだ。

「また太ってしまう」

僕は若干落ち込みながら、いつもより過保護になっているお兄ちゃんとママにチーズケーキを貰いながら、絶対痩せるぞと決意していた。

これは事実を若干の脚色をして書いています。


爪と両手足の毛はこまめに切りましょう。

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