エピローグ
カインの元に戻ったユミは、皆にもう危機が去ったと告げ。
ユミ自身二回目の宴会が始まった。
ユミとカインは、べろべろになるまで飲みまくったデルガ達に笑い。
次の日頭を抱えて仕事をするデルガ達にまた笑った。
流れ行く月日。
仕事に追われながら過ごすユミとカインは、二人の双子を授かった。
二人の子供達は、カインにそっくりな男の子。
ユミは、仕事に家事と育児と目まぐるしく働き、いつの間にか二人の子供達は、20を越えて立派な成人男性になり、長男が貴族としてユミの伯位を受け継ぎ、次男がカーストの後釜として今現在騎士として頑張っている。
引退したユミとカインは、小さなガラス細工の店をだし。
のんびりと過ごしていた。
息子達の結婚式に参列したり。
デルガやカーストに先立たれ悲しんだりと人生楽しいことと辛いことを繰り返しユミ達は、進んでいく。
そして二人は、病にかかる。
そこまで仲が良いのかと同じタイミングで同じ病気になり。
屋敷で静養をしている。
二人の病気は、胃ガン。
末期の状態まで進行しており、治療の施しようがない。
息子や義嫁、孫に世話になりながら暮らしていた二人は、最後の時を迎える。
「カイン…
そろそろみたい…」
ユミは、震える声で告げる。
「俺より先に逝くのかユミ。」
カインは、悲しげに伝える。
「ごめんね…カイン…
先に待ってるからね…」
ユミは、最後の力を振り絞っカインの口を塞ぐ。
「あぁ…
待っていてくれユミ。
俺も逝くからな。」
「うん。」
ユミは、安らかに眠りに落ちた。
そう永遠の眠りに。
知らせを受けた息子達は、直ぐに駆け付けたがカインとユミは、お互い抱き締め合いながら幸せそうに眠っている。
そうカインもユミの後を追うように息を引き取った。
「親父達は、本当に仲が良いな…」
「あぁ…
俺達も親父達のように仲の良い夫婦を目指さなきゃな。」
「そうじゃないとお袋に怒られる。」
二人は、涙を流しながら笑顔になりユミ達がいつまでも幸せでありますように願った。
ユミとカインの葬式は、城で開かれ二人仲良く一つの遺骨に埋葬された。
その時二人の笑い声が空から聞こえたような気がした。
ユミとカインは、同時に白い空間で目を覚ます。
「カイン…
若くなってるね…」
「ユミもだぞ。」
二人は、自分達の姿に苦笑い。
「二人ともこれから天使としての生活が始まる。」
「頑張れよ。」
ゼウスとゼッダの言葉で天使に生まれ変わり。
仕事に追われながらも二人は、いつも一緒に過ごしていた。
そうずっと幸せに。




