領主達の言い訳 デルダが婚約!! 領主達の末路
ユミ達は、時間5分前になったのでデルダと合流し領主達が集まっている部屋に向かった。
部屋に入ると5人の領主がお茶を飲みユミが真ん中に座りデルダとパレルが横の椅子着席する。
ドア付近に置かれた椅子に座りカーストが様子を見る。
デルダが居るとは、思わなかった領主達は、慌て出す。
ユミが話を切り出した。
「君達を呼び出したのには、訳があってね。
単刀直入に聞くけど横領してないか?」
ユミの言葉に反応した領主達は、すぐさま否定する。
「我々は、そのような事をしていません。」
そうだそうだと他の者が騒いでいる。
「静かに!!
なら騒ぐな!!
私達が書類を確認したら用途が分からない上に税収が3%とあるが…
何に使われたか今言えるよな。
先月分で良い。」
領主達は、しどろもどろになりながらもなんとか言い訳を考え出す。
「そっそう!!道を整備しました。」
「他もか…」
うんうんと必要以上に頷いている。
「嘘を付くな!!
私が確認したが道を古く作り替えたとでも言うのか!!
それに誤差をどう説明する!!
平均して今まで千を越えるほど計算を間違えるなど無いよな…」
それは…と俯き考えようとしたが思い付かない。
「道の整備に使ったと言うならこちらも調べさせて貰おうか。
しっかり整備したと言うなら居るよな…
請け負った業者が!!」
とうとう領主達は、黙り込んでしまった。
「カースト…こいつらを連行しろ!!
余罪を全て吐かせろ!!」
何時ものユミならお義父さんと呼ぶが貴族として見せているので呼び捨てである。
ユミの指示にカーストは、呼び寄せておいた騎士と共に領主を拘束して連行して行った。
「あそこまで胡散臭い言い訳すると思わなかったよ…」
「ユミは、調べて居たのか領地を。」
「定時後にモンスターを狩っていると言っていたが…」
ユミ達は、執務室に戻りながら話をする。
「そうだよ。
飛行で飛んで怪しい領土を調べていたんだ。
モンスターを狩っていたのも確かだけどね。
酷いよ本当。
ボロボロな道や建物。
孤児なども保護して回ったけど領土として復活するには、時間が掛かる。」
「そんなにか…」
デルダとパレルは、黙り込む。
「テイル都のスラム街より酷いね。
早く領主を立てないとダメだよ。」
「すぐさま準備に取りかかる。」
デルダは、自分の執務室に戻って行った。
「私達は、続きと行こうか。」
「そうだな…」
ユミ達は、その後執務室に戻り仕事を再開した。
「ここの領主もダメだ…
明日呼び出して。」
「了解しました。」
「こちらもだ…」
「私が視察したが町自体は、そこまで酷くは、無かった。
最低限領主として仕事をしていたと思うよ。」
「領主として給料を貰っていると言うのに…」
「それでも目の前の大金に目が眩むんだよ。
自分の思い通りに操れるから。」
「そうだな…
新しい制度に反対していた者達だな。」
「そりゃそうさ。
今までの贅沢が出来なくなるんだ反対するよ。
賛成の者は、後ろめたい気持ちが無いからね。」
「逆に仕事をしやすいと喜んで居たな。
早速領収書を書いてもらって居るらしい。」
「後で計算するのが楽だからね。」
「誤差も減る可能性が高い。」
「確認する立場としては、ありがたいよ。」
シオンがお茶と茶請けを用意して休憩を進める。
「一度休憩した方がよろしいですよ?」
「もう4時かありがとう。」
皆は、休憩に入り一服しているとルークが執務室に来た。
「名物と祭りの案が通ったよ。
鍋と漬物は、早速食事処に協力を要請してオリジナルを作ると張り切っていた。」
ルークは、算盤ん持参し空いてる椅子に腰掛ける。
「それは、良かったよ。」
「あぁ…一人の店主がキムチ鍋を作ると張り切って居たぞ。
あと市民の声として子供達が遊べる場所を作って欲しいそうだ。」
「キムチ鍋か…旨そうだな!!」
ユミも同意する。
「遊ぶ場所は、元貴族の敷地を使い大きな公園を作れば良い。
色んな遊具を並べて見せ物小屋を作り楽しいイベントそうだな…
躍りに歌・劇などを日によって催し物を開けば良い。
広場のイベント等をしっかりと作り上げた舞台で披露してもらえば問題ないでしょ。」
「なるほど!!」
「ユミも歌えばどうだ?」
「私が!?」
「ユミの歌は、金が取れるぞ?」
ユミは、悩む。
「分かった!!
他国にも情報を流してね?」
「任せて。」
休憩を終えた3人は、仕事を再開していた。
ユミは、仕事をしながら相談する。
「そういえば…ドレスは、作った方が良いかな。」
「あった方が良いな…」
「他国のパーティーに出席する場合は、必要だよ。」
「だよね…
シオン仕立て屋に連絡しておいてくれる?」
「3日後でよろしいですか?」
「うん。
あと家具屋もね。」
「分かりました。
時間をづらし調整しておきます。」
シオンは、手配に向かった。
「ユミの屋敷も順調に建築してるらしいな。」
「完成までには、時間が掛かるけど揃いの家具を注文したいしね。」
「早めに発注しておけば完成と同時に住めるしな。」
「うん。
城の自室も良いけど持ち家が一番でしょ。」
「寛げるからな…
完成したらカイン君と住むのか。」
「婚約者だからね。
結婚したらカインに引き継ぐんだよね。」
「いや。
婿養子になるだろうから違うな。」
「ユミが当主のままだよ。」
「なんか婿養子って想像出来ない。
女が嫁ぐのが当たり前と思ってるからかな…」
「ユミは、元々貴族じゃ無いからね。」
「貴族の間では、婿養子等良くあることだ。」
ユミ達は、書類の調査を進めながら話す。
目を見ず話をすることは、失礼だと分かっているが気にする者などここには、いない。
「そうなんだ…
まぁ…私達の結婚は、デルダ殿下が嫁を貰った後だよ。」
「早く良き女性に嫁いで貰いたいものだ。」
「今から子供達の誕生が待ち遠しい。」
そこにデルダが書類を持ち訪ねて来た。
ユミ達は、爆笑しながら噂をすれば影だねと笑いあい。
いきなり人を見て笑い出すユミ達に困惑。
事情を説明した。
「俺の嫁の話は、後だ!!」
「それでも早く嫁を貰って貰わないとな。」
「40越えたら無理矢理お見合い開くからね♪」
それが良いとユミの意見に賛成するパレル達にデルダは、投げ遣りに宣言する。
「分かったよ!!
嫁の事を真剣に考えるよ!!」
デルダは、少し顔を赤くしている。
ユミは、これは、いけると考えた。
「デルダ殿下のお嫁さんは、すぐに迎えられるかもね♪」
パレルが質問する。
「どうしてだ?」
とうとうデルダは、顔を真っ赤にしてしまった。
「うーん。
殿下目の前にお義父さんが居るんだから挨拶しなよ?」
周りは、疑問に思い首を捻って居るがデルダは、ユミの後押しで決意を決める。
「パレル!!私に娘のリルをください。」
「私の娘!?」
「パレルさんは、気付いて無かったみたいだけど。
殿下とパレルさんの娘リルさんは、付き合っていたんだよ?」
パレルとルークは、固まってしまった。
「硬直が解けるまで待つとしてだ…
何故ユミは、知ってるんだ!!」
ユミは、書類から顔をあげしれっと答える。
「えーそれは、たまたま城の庭で二人が…」
デルダは、急いで口を塞ぐ。
「分かったもう言うな!!」
硬直から復帰したパレルは、すぐさま娘を呼ぶように伝えてリルが到着した後デルダと共に別室に移動していった。
「急展開だな…」
ルークは、書類を確認しながらユミにとう。
「私は、リルさんとのことを知ってたからね。
パレルさんも目の前に居るから調度良いと思って。」
「これで結ばれれば万々歳だな。」
そうだねとユミが同意し正式にデルダとリルの婚約が発表されユミ達は、喜んだ。
その後パレル達は、戻って来なかったが修業時間になりルークと別れた後もユミは、カインが帰って来るまで仕事を続け帰って来た後は、夕飯を食べ寝る準備をしバカな領主のことをカインから聞いていた。
「あいつらは、あの後素直に認めて今は、地獄谷でギルド員に見張られながら貴族と共に涙を流して働いている。」
「そっか…
家族達は、どうなった?」
「家族も使用人も今尋問されている。
家宅捜索の結果証拠がわんさか出たらしい。」
「だろうね…
そろそろ寝ようか?」
「あぁ…そうだな。」
ユミとカインは、ベッドに潜り眠りに落ちた。




