間章 とある騎士達の野望 仕掛けられた罠
グラス達を見送ったあと二人の騎士は、雰囲気ががらりと変わる。
「おい…俺達の野望が叶う時が来たな…」
「あぁ…あいつらは、俺らより若い癖に団長と副団長の席につきやがって…」
「あいつらが地獄の楽園で死んでくれれば俺達が団長と副団長だな!!」
「そうだな!!」
「あいつらの監視を黒牙に任せよう。」
「生きていたとしても黒牙に殺させる事にしよう…」
「黒牙は、金さえ詰めば仕事をこなしてくれる者達だからな…」
「毎回お世話になってるよ!!」
「俺達が犯した罪を被ってくれるからな!!」
「あぁ…バレたらこの世に居ないだろうな!!」
「本当にありがたい存在だよ!!
黒牙様様だな。」
「あぁ…早速依頼に行くか?」
「仕事も終わったからな!!」
二人は、部屋から退出しいつもの依頼場所に向かう。
「お二人ともどちらにお出掛けですか?」
門番が話し掛ける。
「あぁ…二人で飲みにな!!」
「ちょっと嬉しいことがあったからな!!」
「嬉しいことですか?」
二人は、ニヤニヤしながら答える。
「3日間とは、いえ憧れの団長と副団長の代理を勤めることが出来るからな!!
(まぁ…代理じゃなくなるけどな!!)」
「忙しくなる前に呑みに行こうと思ってな!!
(団長と副団長就任の前祝いだけどな…)」
「そうですか…楽しんで来てくださいね!!
(グレス団長に報告しないと!!)」
門番は、二人の後ろ姿を見送ったあとグレスにコールで連絡する。
(団長!!
二人が動き出しました!!
一番隊が跡をつけています。)
(分かりました。
絶対に見失ってはいけないと伝えておいてください!!)
(了解です。)
門番は、一番隊のリーダに知らせる。
そして思った上手くいきますようにと。
グレスside
「門番から知らせを受けましたよ…動き出したと。」
「そうか…これで証拠が掴めるかも知らない。」
「ええ…ガルラ…
騎士の不届き者を捕まえる最後のチャンスです。」
「あぁ…グレスこれで失敗したら疑われるからな。」
「黒牙まろとも根絶やしにしましょう。」
「あぁ…ユミ達に事情を説明したら喜んで協力するそうだ。
コールなのにユミの殺気を感じたよ。」
「ユミさんの義理の父に当たるカーストさんは、テイル国騎士団本部の団長ですからね…
殺気だしても不思議では、ありません。」
「そうだな…おっと報告だ。」
(申し上げます。
二人は、スラム街の中央に位置する一見廃墟とも思われる建物に入っていきます。
憶測ですが…黒牙の本拠地だと思われます。)
(中の様子は…)
(中は、普通の廃墟ですが地下に大きな空間があります。
50人ほどの男女が酒を飲み騎士達は、奥の部屋に入室し入ろうと思いましたが鍵がしてあるため不可能です。)
(分かった戻って来いご苦労だったな。)
(はい!!)
ガルラは、コールを切ったあとにグレスに伝える。
「バカ共がスラム街中央にある廃墟に入ったそこが黒牙の本拠地だろう。
地下に大きな空間があり50人程の男女が酒を飲みバカ共は、鍵の閉まる部屋に入って行ったそうだ。」
「そうですか…罠は、張りました…
後は、ボロを出すのを待つだけです…」
「あぁ…」
二人は、酒の入ったグラスを傾けながら明日からの為に気合いを入れ直す。
そう代理の話は、グレス達が仕掛けた罠である。
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罠であると露知らず楽しげに酒を飲みながら依頼内容を語っていた。
部屋に入室した騎士達を迎えたのは、一見どこにでもいる老人である。
「お二方お久しぶりですね。
今回もご依頼ですか?」
「あぁ…明日から3日間あいつらが地獄の楽園で訓練をしにいく。」
騎士は、出された酒を一気飲みする。
「そこでだ監視をした上であいつらを殺して貰いたい…
テイル国から来た者達もだ。」
グラスに入った氷を回しながらニヤリと笑う。
「ほお…そうですか…とうとう野望が叶いますね。
依頼金は、前払いでお願いします。」
騎士の一人がどっさりと袋に入った金をテーブルの上に置く。
「これは、これは、色をつけて頂けたのですね?」
老人は、金を数えながら言う。
「あぁ…俺達が団長と副団長になればそれぐらいすぐに稼げるからな!!」
「そうだ!!さぁ…前祝いだ沢山飲んで騒ごうぜ!!」
三人は、広い部屋に移り飲んで騒いではしゃぎ女を抱いた。
最後の宴だと知らずに。




