表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム風の世界にトリップ  作者: まるねこ
第3章 王族とお城
39/111

拘束具のお披露目と試運転

ユミ達は、身支度を整え騎士が迎えに来るのを待っていた。


お城は、広いためユミ達だけで訓練所に行くことが不可能だからだ。


5分ほど3人で話ながら待っていると一人の騎士が部屋を訊ねてきて訓練所に案内して貰った。


今日は、昨日と同じメンバーとデルガにそっくりな男性が加わっている。


ユミ達は、皆に元気よく挨拶しデルガに尋ねる。


皆は、元気に挨拶を返してくれた。


「デルガ王様。お隣の男性は、ご子息様ですか?」


「よく似てますね。」


カインも頷同意する。


「あぁ…私の息子デルダだ。


こいつにも敬語など使わなくて平気だぞ?」


「私は、デルダ。一応第1王子になるが畏まらなくて良いぞ。


どうせ父上にも敬語など使ってないだろうしな。」


ユミ達も自己紹介し打ち解けたあと昨日作った拘束具をお披露目することにした。



「昨日ね。


素人なりに考えて拘束具を作って見たんだけど良かったら試してみてくれないかな?


人なら問題ないんだけど多種族は、ドワーフ族以外なら問題ないと思うんだ。


ドワーフ族は、パワーがすごいから分からなくて。」


カインがカーストに手渡し使用法を教える。


ユミも近くにいたドワーフ族相手に協力を求めて実験する。


ユミは、新しく手錠型と板型を協力者のサイズに合わせて作りユミは、手首の太さに驚き声をあげる。


「私の手首の何倍!!」


「私達ドワーフ族は、筋肉の塊ですからね。」


ドワーフ族は、笑いながら言う。


「そうじゃないとあのパワーが出ないね。


それじゃ手錠の方付けるね。」


ユミは、手首に嵌める。


「手首にピッタリだね。


問題は、強度なんだけど少しずつ力を加えてくれる。」


ドワーフ族は、頷いた後最初パワーを押さえながら徐々に力を入れていく。


5分ほど試していたら鎖が千切れた。


「今現在の持てる力の5割りで千切れましたね。」


「騎士は、常日頃鍛えてるから罪人は、もう少し力が必要だけど千切られる可能性が高いね。


次に板の拘束具で試して良いかな?」


ドワーフ族は、頷く。


ユミは、試そうとしたが板を持ち上げる事すら出来ずに困り、近くにいたドワーフ族が代わりに行うことになった。


ユミは、使用法を教える。


拘束具を付けられたドワーフ族は、徐々に力を入れていくが壊れる様子もなく。


最後に顔を真っ赤にし思い切り力を入れてみるがビクともしない。


「ドワーフ族相手でも壊れる心配ないね。」


「はい。


その上重いので体力が削られて行きますね。


私達が壊せないと言うことは問題なく使用できます!!」


「これで逃げようとする罪人も問題ないね。」


拘束を外して貰ったドワーフ族の手首には、血が滲んでおり、ユミは、慌てて治療し謝る。


「気にしないで下さい。


これぐらいの怪我など怪我の内に入りませんよ。」


「僕らは、ドワーフ族の罪人を拘束する時に腕などよく折られてしまいますからね…


ドワーフ族は、体が丈夫でも関節等は、そんなに強くないんです。」


二人のドワーフは、苦笑い。


「頑丈な体を支えないといけないもんね…


そうだ!!歌skillを取得すると良いよ。


歌skillは、『眠りの歌』が使用できるから眠らせる事が出来るんだ。


騎士は、ギルドカード持っているからパーティー登録していれば仲間が寝ることもないしね。


ドワーフ族相手じゃなくとも人数が多かったり被害者が危険だった場合役に立つと思うよ。」


ユミの話を聞いて居た騎士達は、早速歌skillを取得した。


新しい拘束具とskillにより安全性が高まった騎士達は、喜び、鉄馬車の組み立てを始めた。


ユミ達は、火属性の魔力を手に纏わせることで鉄を撫でるだけで溶かし溶接が出来る。


まずは、車軸と床板の固定である。


「まずは、車軸に床板を張るために鉄の棒を這わせるよ。


棒は車幅と同じ長さで作ったから後は、溶接するだけ。」


ユミは、カインとギルと一緒に四角い棒を幅に合わせて何本も作った。


皆で一本ずつ隙間なく固定していく。


複数人乗ることになるから強度は大事である。


車軸に綺麗に溶接されその上に床板を固定していく。


「床部分は、完成したけど車軸の負担が酷いから補助輪をつけたいと思う。


一度でひっくり返してくれる?」


ドワーフ族達は、ユミの指示を受け車輪が固定された床板をひっくり返す。


ユミは、その間に二つの補助輪を作り上げた。


補助輪は、大きな柱に幅のある車輪が挟むようにかなり太い車軸で固定されている物である。


ドワーフ族が運びユミとギルが溶接し元の状態に戻す。


その上に10人ほど多種族が乗りユミがそれを押してみる。


最初皆が無理だろうと見ていたがユミは、難なく押し動かして見せた。


その様子を皆がビックリしていた。


「私の力でも動かせるから馬なら問題ないね。」


疑問に思ったデルダが質問する。


「何故ユミの力で押せるんだ!?」


周りも乗っている者達も疑問に思う。


「車軸と車輪に歪みがないからスムーズに車輪が回って最初力を入れるけどその後は、車輪の回転する力も加わわるから少しの力で押せるんだよ。」


皆が納得し仕上げていく。


扉以外の枠組みは、綺麗にはまり天井の重みの負担を軽減するため内側の壁にも四角い棒を這わせる。


天井の板には、天窓が取り付けられ明かり取りと空気の確保をし馬車と馬を固定する棒をとり付ける。


最後に普通は横に取り付けるドアを後ろに付けることで入り口を大きく取れる。


罪人達が座るための椅子を立ての横向きで3つ付けられ完成した。


中に入り試しにドアを閉めて貰うと天窓だけの光だと殆ど光が入らず罪人の様子が分からない。


急遽、光ダケを設置出来る台を取り付け対応し呼吸は、大丈夫かと確認してから馬に取り付け試運転を始めた。


ユミ達は、乗れるだけ乗り込み動くのを待つ。


中々動かなかったが後ろを押して上げることでゆっくりと進みだし徐々に加速し普通の箱馬車と代わらないスピードで走り出す。


試運転が終わりユミ達は、降りて操作していた者に尋ねる。


「馬は、疲れた様子無かったかな?」


「はい!!


木製の馬車より疲れた様子もなく順調でした!!」


「良かった。


後停まる時、停まり辛いとかない?」


「問題ないですね。」


「一度人が乗ってない状態で試してみて。」


ユミの指示を受け試運転を始めた。


先程よりスムーズに動きだし少しスピードが上がったようだが問題なく停まれるようで確認したユミ達は、皆で完成を喜んだ。


その後試作品とは、いえ出来が良いのでそのまま使用することになりユミが点検での注意点を説明する。


「鉄の箱馬車の注意点は、車輪の減り具合と回転のスムーズさをよく確認してね。


軸が曲がったり車輪が歪んでると動かなくなるから注意だね。


もしそのような時は、すぐさま取り替える為に車輪と車軸の予備を多めに作り置きしておいた方が良いかな。」


「あの重量を動かすためにも良く見ておかないとな。」


「そしてもうひとつ鉄馬車を作ろう。」


皆が興味深々である。


「もうひとつの鉄馬車は、王族様達が使う馬車だよ。


ドワーフ族で壊せないと言うことは、守りにも使用できるからね。」


「木馬車より安全性が高いな。」


「外観も内装も色を塗って華やかにしクッション性のある椅子を取り付ければお尻も痛くならないよ。


鉄馬車は、揺れ等の緩和は、出来ないから。」


「木より揺れるか。」


「そうだよ。

衝撃を緩和出来るサスペンションと呼ばれる部品があるけど構造まで分からないしね。


だから椅子で対応するしかないんだ。」


「ユミでも無理か。」


「見たことがないからね。


サスペンションは、目えない位置に付いてるしバネと呼ばれる物が使われてると言うことぐらいしか分からないんだ。」


皆が納得する。


「そうか。


椅子で対応しよう!!」


「明日作り始めよう!!


箱馬車と王族専用馬車を作ろうか。


箱馬車のは、もう一台あった方が良いしね。」


皆は、明日の為に材料の準備に入りユミ達は、ギルドに戻った。




デルガside


デルガは、すぐさま家具屋を呼びつけユミのアドバイス通りに注文する。


中の棉を通常より多めにいれそれでいても柔らかさが損なわないようにして貰いたいと。


最初家具屋もどうしようかと悩み頭を抱える。


その様子を見たデルガが助言する。


「提案者が言っていたが。


難しいのなら下になる面は、綿の密度を高めその上に通常量の綿を入れれば言いとな。


断面図から見て二層構造になると言っていた。


層を増やしたらもっとより良い物が出来るともアドバイスしてくれての。」


家具屋は、頭を抱え悩んで居たがデルガの助言により解決策が見付けられたのか元気よく頑張りますと返事をし部屋を後にしていった。


デルガは、家具屋を見送り


「馬車の完成品が楽しみだの。」


と呟いた。


その様子は、遠足を楽しみにする子供の様で明日も時間を空けないければと書類をすごいスピードで片付けて行く。


いつも中々進まない事に側近達は、悩んでいたが今日は、順調に仕事が進むことを喜びデルガは、2日分の仕事をその日で終わらせてしまった。


側近達は、溜め息を吐きいつもこれぐらいなら良いのになと執務室から退出していくデルガを眺めた。



_______________



所変わってギルドに戻って来たユミ達は、食堂でのんびりしながら昨日と今日の出来事を皆に話、明日も城に行くと報告しておいた。


ユミとカインは、先に部屋に戻り風呂に入りのんびりしていたが久々にカインに襲われ、事が済んだ後、始末して夕飯までイチャイチャし、食べ終わった後いつもの時間に眠りに落ちた。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ