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聖痕使い  作者: 中間
第一章:人間の国
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27話 我が家

異世界36日目


皆で朝食を取っている時に


「そういえばフェリスの位置付けってどうなったのだ?」


レティーシアが聞いてきたので


「料理人兼メイドだな。」


「まあ、メイドはなんとなくわかっていたけどね。あの格好だしね」


俺の隣のフェリスは、メイド服を着ていた。少々幼いが服装は正統派のメイド服だ。ちなみにイリヤも対抗してメイド服を着用している。二人とも可愛い、フェリスは小さなメイドでイリヤはエルフメイドに仕上がっている。


「料理得意なんだ~」


「はい」


「この料理もフェリスが作ったんだぞ」


「え、そうなの。いつもの料理と比べても遜色ないよこれ」

「はい、とってもおいしいです。」

「すごいのね。まだ小さいのに」


「小さいは、余計です。」


そう言いながらフェリスも満更ではないらしい、頬が緩んでいる。


食事も終わった頃に、アッシュが訪ねてきた。


「やあジン、お客さんが来てるよ」


「お久しぶりです。ジンさん」


そこには、ギルド職員のクレアさんがいた。




アッシュにクレアさんを皇国に送るように頼まれ何がなんだかわからないまま城を出ることになった。

道中何をしに行くのか訊くと


「ギルドマスターは基本一国に一人なんです。普通は戦争などで国が潰れたり増えたりした時に揉めるんですけど、今回はうちのマスターがあっさり降りたんです。そしてギルドマスターがいるところが冒険者ギルドの本部になるので、それで皇国のギルドの方といろいろ調整するためにわたしが赴くことになったんです。」


「大変だな。わざわざ皇国を行き来するなんて」


「いえ、そうでもないですよ。もともと皇国には興味がありましたし、それに向こうに住む予定なんです。」


「え、住むの?」


「はい、まだ住む家は決まっていませんけどね。」


「またなんで?」


「毎回報告に戻るのも面倒ですし、それに興味があるんです。英雄様に」


「なぬ」

「む」

「あらあら」

「一名様追加」

「なはは」


女達の反応はそれぞれだな。最近の英雄といえば俺しかいないからな。


「あ~まあよろしく。」


「ええ、よろしくお願いします。」




異世界38日目


皇国の城についた時、俺達は国賓待遇でもてなされた。召し使い達が左右に立って道ができている。


「ジン様、ご無事で」


たくさんのお迎えの中からミリアさんが出てきて迎えてくれる。


「皇帝がお待ちです。こちらにどうぞ。」


クルト皇帝の執務室に案内された。


「ようクルト久しぶりだな。」


「ジンくん、ありがとう。君のおかげで問題がいくつも解決したよ。単純な意味での脅威であったグーロム王国を潰してくれたのをはじめ、グーロム王国内の奴隷推奨派の貴族達の殲滅、ラシード将軍の引き入れに奴隷の解放これらすべて君がいなければなしえなかった。」


「といっても、まだ問題は残っているだろ。一応戦場の貴族と王城の貴族はすべて始末したが残党はいるだろ。ラシードだけにグーロムの軍を任せるわけにはいかないしな。元王国領が落ち着くのはいつ頃になりそうなんだ?」


「半年以内には一先ず終わらせたい、他国に集まってもらうのに時間がかかるからな。それまでには終わらせないと魔物の大侵攻に対して動けないかもしれないからね」


半年か、実際に元王国領を立て直すのまだ先になるのだろうな。一先ずというのは、本当に緊急の要件だけを片付けるのだろう。


「まあそれまで俺はゆっくりさせてもらうよ。ここ一ヶ月忙しかったしな。」


「おおそうかゆっくりするのか、そこでだ、どうだねジンくんゆっくりするために自分の屋敷など欲しくはないかね?」


「なんだよ、突然」


「いや、君への報酬を考えていたんだよ。先程言ったとおり君の戦果は計り知れんそれで報酬に関して悩んだ結果、その候補のひとつが屋敷になったんだよ。どうだね?」


「そうだな、ありがたく貰っておこうかな。」


「あれ?意外だな。君はどこかの国に肩入れするのは嫌がると思っていたのだが」


「まあな、でもいつまでもどこかの宿屋に泊まるのも問題だし、それに屋敷は報酬なんだろ。それに帰る所があるっていうのは良いことだからな」


帰る家があるのは、割と重要だと俺は考えている。


「そうかい。それはそれとしてレティーシアについては、考えてくれたかい?」


「俺としては、歓迎なんだが国としてどうなんだ?」


「たしかにすぐに結婚というわけにはいかないな。だから今は一緒の屋敷に住ませてやってくれないか?」


「ち、父上!」


縁談は以前にきいていたが今度は同居の話まで出てきたのだ黙っていられない。まあレティーシアは、怒っているというより恥ずかしがっているようだが。


「俺は構わないが、屋敷は大きいのか?」


「まあまあ大きいよ。それでレティーシアは、どうするんだい?」


「わ、わたしは」


「ジンくんの側には魅力的な女の子がいっぱいいるようだが、このままでは出遅れてしまうぞ」


「う〜〜、・・・・・ジン殿その〜厄介になってもいいのだろうか?」


「もちろん」


「よし決まりだ。それじゃあ、屋敷の場所は、ミリアが知っているミリアに案内してもらってくれ」


「わかった」


そして俺達は、ミリアさん先導のもと俺達の家になるところに向った。




「「「でかい」」」

「「「大きい」」」


「確かにでかいな。」


「どこを見ているんですか!」


ソフィアに怒られてしまった。


「ミリアさんの胸」


「確かに大きいですけど、今はそっちじゃありませんお屋敷のことです」


大きいを連呼されてミリアさんが赤面している。


「皇帝が言ってたじゃん大きいって」


「ですがこれは」


目の前には、豪邸と呼ぶにふさわしい建物だった。軽く迷子になれそうな大きさだ。皇族のレティーシアはともかく、ほかの女達は、萎縮してしまっている。


「それだけの仕事をしたってことだよ。」


「でもそれはほとんどジン様の手柄で」


「なに言ってんだよ。俺はお前達がいるから頑張れるんだ。お前達のおかげで俺は孤独にならずにすんでいるんだからな。俺が住む以上俺の女が住むのになんの問題もないさ。」


「う~ん、わかりました。」


まだ、不服そうだがその内なれるだろう


「それでもこの規模だと掃除が大変だな」


「それなら大丈夫ですよ。私がジン様のお世話をさせていただくことになったので、掃除等はお任せください。」


これには、焦った。


「いやいや、それはさすがに悪いだろ。せっかく皇族付きなんだし、それにいくらミリアさんでもこの規模を一人で管理するのは」


屋敷を見ても慌てなかった俺が、ミリアさんという個人が関わった瞬間焦りだしたのを見て。


「「「あはは」」」


ミリアさんを含めみんなに笑われてしまった。


「主らしいです。」


テツよ、どういう評価なんだそれは。


「ふふっこれは、私から志願したんですよ。レイトという名前を覚えていますか?」


「ああ覚えてる、戦闘奴隷二千を解放したとき一番最初に解放したやつだ」


「レイトは私の弟です。」


そうだったのか、そういえば俺が皇女を助けた時、ミリアはどうしてもグーロム王国との交渉に行きたそうだった。弟が奴隷だったからなのか


「ジン様、弟を助けていただきありがとうございます。このご恩を返すために私は志願したのです。」


言いきった後顔を赤らめて


「あと、その、気になるのでしたら、わ、私の胸を好きにして下さってもいいですよ」


女達は、少し呆れ顔だ。俺としてはうれしい、ミリアさんの胸は、この場では一番大きいのだ。


「それでは夜にでも」


ポカ

ビシッ


フェリスにパンチされレティーシアにチョップをくらった。

その後その二人を何故か周りの女達が諭していた。

内容を聞いてみると内、ジンと一緒にいるなら早くなれなさい、ということらしい。


「でも一人だと大変だろ」


「私も手伝いますよ」

「私も」


ジンのメイドをやっているフェリスとイリアが名乗りを上げる。


「それでも三人だしなあ」


「それも大丈夫です。ジン様が解放された奴隷の方達から志願した人を国で雇って屋敷にいれるので大丈夫ですよ」


至れり尽くせりだな。


「出来れば屋敷内は女の子だけがいいなあ。俺の女をジロジロ見られるのは嫌だし。それはそうと、いろいろありがとう。それじゃあ改めてよろしくミリアさん」


「私はもうあなたの物です。ミリアと及びください」


「わかった。ミリア」


そうして俺は、新しい我が家に入った。



その夜に、ジンの寝室にミリアが訪ねてきた。


「本当に来てくれたんだ」


「来ちゃいました」


「本当にいいのか?恩といっても弟を助けたことだろう」


ミリアははにかみながら


「ふふっ、お忘れですか、レティーシア様を助けに来て頂いた時わたしも助けてもらってるんですよ」


「まあ、そうかもしれないが」


「それとも魅力ないですか?」


そういいながらもミリアは服を脱いでいくそして下着姿になり。胸を強調している。

明らかに体に自信があるし余裕もある。ならば


「いいや、かなり魅力的だよ。」


そう言ってミリアを後ろを向かせて胸を両手で包む。そして気と電気を使って一瞬でミリアを絶頂に導く。

この世界に来てから少しずつ性技を練習していたのだ。ミリアの余裕は一気に消え去った。


「寝かさないからな」


「あ、ちょ、まっ、~~~~~ッ」



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