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聖痕使い  作者: 中間
第一章:人間の国
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1話 精霊界から異世界へ


「ねえ、もう行っちゃうの?」


真っ白な髪にさらに真っ白な服を着ている、小さい女の子がジンに聞いてきた。


「ああ、そろそろ異世界に行く。」


「ふぇ」


女の子が泣きそうになった。


「大丈夫。大きくなったらあっちで会えるから。」


抱きしめて頭を撫でてやる。しばらくすると


「わかった。パパ」



そうなんです。私、父になってしまいました。といってもこの子は、精霊なので人間とは違う生まれ方なんですが、精霊の統合を初めてしたときに、生まれてしまった子で水と風と土の属性を持ちます。新しい雪の精霊で名前は小雪。

ちなみに精霊界の修行は大変でしたよ。最後なんて精霊王たちあんま手加減していなかった気がする。


しかし、その成果として精霊王達に認められ、左腕には7つの聖痕が刻まれている。

それぞれ、火、水、風、土、雷、光、闇の精霊王から与えられた。


小雪の遊び相手を務めているとそこに刀神が歩いて来た。

前の世界の神の知り合いらしい、たまに精霊界に来て刀術の稽古をつけてもらっていた。

格好は侍スタイルだが髪は後ろで結んだだけの物だ。


「しっかり鍛錬を怠るなよ」


「最後の言葉まで小言ですか師匠」


「まあ、いいじゃないか君のことが心配なんだよ彼は」


なんか元の世界の神もきた。


その神が始めて真剣な顔になって。


「ありがとう。元の世界を捨てて来てくれて。本当にありがとう」


真剣な顔をして頭を下げる神に、俺は面食らった。


「まあ任せろ今の俺は結構強いぜ」


「うん、パパは強いんだよ~~」


「それに、ほかは勝手にさせてもらうしな」


神様が不思議そうに聞いてくる。


「なにするつもりだい」


「せっかく異世界に行くんだ前の世界でできないことをしたいじゃないか」




「俺はハーレムをつくる」



「「・・・・・」」


「わーい、わたしもパパのハーレムに入る~~」


「ああ、待っているぞ我が娘よ」


娘の頭を撫でてやる。


「こんなんだったっけ?ジンって」


「まあ時間は人を変えるし、その程度の褒美はいいんじゃないか」


と刀神。


「いや、けど娘だよ」


「まあ血のつながりはないし神ではよくあるだろう」


「・・・うん、そうだね・・・だといいなあ」


「それじゃあ行くか世界でも救いに」


「ああジン、これを渡しておくよ」


懐中時計のようなものを渡してきた。


「最初の侵攻が360日後、ゼロになった時に侵攻が始まる、場所は大陸の中央に大きな山があるからそこだよ」


時計の上の部分に360と青く光る数字が浮かんでいた。ほかは反時計回りをしている時計が三つ(時、分、秒だろう)ある。


「じゃあ門を開くね、水の精霊王の懇意の神殿に落とすからその方が何かとやりやすいと思うし、あと例の能力もついでにつけとくから」


「わかった。」


なんかこいつからなにかもらうの初めてだな。


「いってらっしゃーい」


「達者でな」


そこで門が開いた。


「いってきます」


「頼んだよジン」



こうして俺は第二の故郷に別れを告げた。



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