14話 三人の思い
稚拙な文章ですが、よろしくお願いします。
戻った俺達を迎えたのは、温かい目線で俺とリリスを見る二人の姿だった。
「どうしたんだ、二人とも?」
「いえ、やっぱりこうなりましたか。」
「ジン様が助けに行ったのです。リリスが惚れても仕方ありません。」
そのことか、まあ俺は、前から俺の女発言しているしな。
リリスを見ると。
俺の背中に隠れて顔を真っ赤にしてもじもじしていた。なにこれかわいい。
「今日は、譲りましょう」
「今日だけですよ、リリス」
リリスが小さく返事をした。
「うん」
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今このテントには俺とリリスが向き合って座っている。
リリスが髪と同じくらい真っ赤な顔で一生懸命に
「あの、ジンお願い、抱いて」
俺は無言でリリスの手を持って引き寄せ、キスをする。俺は、長いキスの後リリスのすべてを征服していった。
リリスは、冒険者なだけあって体力がありすべての行為を受け入れてくれた。
異世界7日目
横で裸のリリスが寝ている。起こさないようにその場を出る
今日で依頼二日目か、と思いながら鞘からテツを取り出します。取り出した小太刀に
「そういえばお前、金属とかを吸収するんだよな。」
「【そうですよ、主】」
「これなんかどうなんだ?」
昨日手に入った、ノワールサイの鉱石をテツの近くに置く。
「【これはノワール鉱石ですね。かなり良い物ですね、吸収してもよろしいのですか?】」
「ああ、かまわない」
「【それでしたら私をノワール鉱石の上に乗せてください】」
「こうか?」
テツを、ノワール鉱石の上に置く。すると、鉱石が光だし粒子になってゆっくり吸収されていった。
鉱石がなくなると、今度は、テツが光だし光が消えるとテツの刀身が綺麗な黒色になっていた。
「へえ綺麗だな。」
「【ありがとうございます。】」
なんか、うれしそうだな。
「【切れ味も良くなっていますよ。昨日の魔物を切れるくらいには】」
それは、何気に凄いのではないのか?聞いてみると
「【それだけ良質だったのです。倒し方も良かったのでしょう】」
ああ、丸焼きだったもんなあ。たしかに傷なんかもなかっただろうな。
あとは、問題がひとつある。これを解決するために討伐に出る前に一度皆にあつまってもらった。
「実は、これからの討伐に問題がでてな」
「問題ですか?それはどのような?」
「聖痕を使ったときに見つけたんだが。ノワールサイが、奥のほうにまだいるんだ。」
「「「えぇぇ!」」」
「だから、俺が先行して倒すから皆にはここら辺の魔物を討伐してほしい」
「わかりました、けど、大丈夫なんですか?Aランクなんですよね。」
心配そうにソフィアが聞いてくるそれに
「大丈夫だよジンなら、私を助けてくれた時も余裕そうだったし。」
自慢げにリリスが答えた。
「そうゆうことじゃあ行って来るね。と、その前にリリス『採取』の魔法教えてくれる」
「いいよ」
『採取』を教えてもらった俺は、一人森の奥に向かった。
-イリヤサイド-
ご主人様は、森の奥に行ってしまいました。私達は、この辺りの魔物の討伐を任されました。
今日もご主人様とあまり一緒にいられないのが残念です。
それにしてもあの聖痕の発動『嵐帝』といいましたか、あれは凄かったです。精霊術師ではない私にも精霊の存在がわかるほどの精霊が集まっていたのです。
その後の探知も数秒で終わりました。後で聞いたら、風の精霊は探知が得意で、雷の精霊の次に早いそうです。
その力で救われた、リリスは、帰ってきたときすでにご主人様のことが好きになっているようでした。それにすごく可愛くなっていました。
このあたりの魔物を粗方片付けたころ、お昼になっていました。ソフィアさんが
「そろそろお昼にしませんか?このあたりにはもうあまり魔物はいないようですし。」
この方は、ソフィアさんご主人様のこの世界に来たときから行動を共にしているそうです。羨ましいです。
「そうだね、ジンもまだかかるだろうし」
こちらはリリス、私の友達です。奴隷にされていたときにできた友達でいろいろ相談に乗ってもらいました。ご主人様という呼び方も彼女に教えてもらいました。
私もお腹がすいてきていたので
「私も賛成です。」
三人一致で昼食となりました。周りの良く見える場所に移動して、携帯食料や果物やパンなど簡単な物を食べています。
実は、このパーティー料理の得意な人がいなかったのです。ご主人様が一番まともではありましたが、簡単なものしか作れないしこの世界の食材に詳しくないと言っていました。
いつかは、改善したいです。
「リリスさん、昨日はどうでした?」
いきなりソフィアさんが爆弾を投下しました。
「ど、どうってなにが」
「夜の営みです。」
「えと、その、ねえ」
リリスはこの方面は、ウブですねえ。
「勘弁してください。」
リリスは、何気に一番ウブだと思います。
そういえば、
「そういえばこうやって三人で話すのって初めてですね。」
「そうですね。いつもジン様がいましたから。」
「そうだよね、私達の中心って間違いなくジンだしね。」
「あっ」
ソフィアさんがなにか思い出したようです。大事なことなのか真剣な表情で教えてくれました。
「ジン様もいないですし、伝えたいことがあります。これは、ジン様がこちらに来たばかりのことなのですが。
ジン様が、 (ありがとうソフィアついてくると言ってくれて。俺実はこの世界では、一人ぼっちだったんだよな) といっていたことがあるのです。」
「それって」
「ご主人様」
声に、悲しみが混じります。
それは、どれほどの孤独なんだろう。わたしはご主人様の強さに目を奪われて、私はそのことに気づけませんでした。
「当たり前なんですけど、この世界にジン様が来たとき、縁のある人は一人もいませんでした。
ですから、仲間であり私と同じでジン様が大好きなあなた達に話したのです。そしてこれからも一緒にジン様を支えていきたいのです。
お強いジン様の孤独を埋め、支えるのは一人では無理ですから」
「そうですね。もっと力をつけて役に立たないといけませんね。その点リリスはいいですよねえ、冒険者の知識を持っているからご主人様のお役に立てて」
「でもあたし冒険者なのに戦闘では役に立てなかったし、イリヤは治癒術があるじゃない」
「ご主人様は怪我しませんし、してほしくもありません」
「私も攻撃の術がまだいまいちで。」
・・・
「「「はあ」」」
みんなでため息をついてしまいました。
「でも好きな人のためです。がんばりましょう。」
「そうだね」
「その点は、ここにいる人は大丈夫でしょう」
私達は、決意と結束を強い物にしてご主人様のため何ができるかを考えます。
日が沈む少し前にご主人様が帰ってきました。私達は三人ともご主人様のもとに走って向かいます。
「お帰りなさいませ、ご主人様。」
「お疲れ様です。ジン様」
「おつかれ~」
「ただいま、みんな」
ご主人様は最初驚いていましたが、すぐにうれしそうに笑ってくださいました。
ご主人様ずっとお側にいますよ。
経過報告としては、昨日より順調に進んでいます。内容としては
1日目 072
2日目 242
内 ジン 105
ソフィア 028
イリヤ 036
リリス 073
これなら一週間より、はやく終わりそうですね。
「ご主人様、あしたも頑張りましょう。」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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