忍法帖…3巻
園長室から出ると……そこには用務員ちゃんが待っていてくれた。
「……どうだった?園長先生は?」と園長のゲンコツで、できたタンコブを見ながら、微笑しながら、用務員ちゃんがボクに聞く………! ボクは…タンコブを撫でながら……答える!
「美人だねー!とっても魅力的!……カナコさん!」 「カナエさん!」 用務員ちゃんは食い気味で正した。 そして…用務員ちゃんは「はぁ〜!」
と深いため息! 「ゴン太くん…あんた見たいな人…この世界じゃあ、嫌われるよ?」
「……アハハ!元いた世界でも、そんな風に言われてたよ!」 「……あっ!そう…」用務員ちゃんは呆れたように言う! 「学園の学生寮はコッチだから…来て!」 テクテク歩きだすので 「あっ!ちょっと…」と呼び止める 「何?」と止まってくれた。
「あなた…名前は?」 「私に、名前はないの!好きに呼んで…」 「…!」 喋ろうとした私を、喋るな!黙れ!のポーズで止める、そして「正し!私を怒らせないように呼びなさいよ…」とカワイイ顔でボクを威嚇する…… 「モチロン!用務員ちゃん…」 「……ふん!」と納得したのか?学生寮はコッチ!と案内を始めてくれた。
しばらくゲンコツはくらいたくないので…黙って考え事をする事にした、用務員ちゃんの後ろを静かについて行く………
この世界には、二種類の人間がいる!転生者と原住民…この二種類の人間がいて、この異世界を創っている………
世界の雰囲気は…時代劇的だが、スマートフォンがあったり…元いた世界程度の電子機器はあるようだ……
ボクも、もうこの世界の人間だ…楽しむ! 元いた世界では出来なかった事だ…ボクは、本当は陽気な人間だったのに!それが…出来なかった、でも!
でも…この世界ならやり直せる!前を向いて生きるゾ!と誓った瞬間に、ボクは立ち止まった用務員ちゃんとぶつかって!! 二人は!べったーんとコケてしまった。 「いてて!」 「………!」なにも喋らない用務員ちゃん! あぁ!怒っている…「ごめんな…」 さい!をボクに言わせずにボクの下にいた用務員ちゃんはボクの背中に乗って!
「この、バカ!アホ!マヌケ!前をみろ、この大バカタレ!」 と言ってポカ!ポカ!ポカ!とゲンコツを連打した。
「ごめんなさーーーい!」泣きながら!でも心は楽しんでいる! とってもたのしいぞ




