忍法帖…2巻
ゲンコツされて!静かになったボク、用務員ちゃんも中々"出来る"人のようだ!カワイイだけではないみたいだ! それにしても…どこへ行くのかな?また、話しかけたら……ゲンコツされそうだし…
………学校の建物の中を登ったり降りたり!そうしていると…! 「ここ!」と用務員ちゃんが指さす部屋は…園長室! と書いてあった。
「えんちよー?」 「そう、園長!自分で渡して…とボクからひったくった願書を返した。」
「ゴン太さん!」「ハイ!」「……はぁ〜」と用務員ちゃんは頭を抱えてため息をつく! 嫌われちゃった?
「話は…全部!通ってるから……あとは園長に挨拶してくれればいいから!」
「ハイ!わかりました…ありがとうございました!」 ここで用務員ちゃんはニヤリと笑い……
「園長先生……コワイだから…怒らせないようにね!」フフフと笑って…去っていった。
「園長で……コワイ人ときたら……組長…カナ?」
プフ!吹き出した……笑ってから、園長室の部屋をノックした。 コンコン………「はーーい」女性の声だ! 中にいたのは……美人!20代にも30代にも見える……見惚れるほどの美しい女声だ!
「こんにちは!園長の……カナエです!」と手を差し出した。 ボクは緊張して…汗まみれの手でその手をギュッと握ったら……! ゴチン!!と園長からもゲンコツをされた。 「汗!」と怒鳴られた。
「し…失礼しました…!」涙目で答える!ふん…鼻を鳴らして、アルコールで手を消毒する! ………
まぁ…美人だし!イヤな気はしない……!
「あなた!ゴン太さんね…」 「ハイ…そうです!」
「転生者?」 「!……あっ…ハイ!そうです。」
「この世界の事は…どの程度知ってるの?」
「今さっき転生したばかり!思った通りの、考えた通りの…理想の容姿になれました! 元いた世界でのボクは…」 とココまでボクが喋ったら…園長は手を上げて 黙れ!喋るな! のポーズをした。
「……元いた世界での話は誰も興味ないし…聞きたくないの!」 「ハァ!わかりました。」
「聞いて!ゴン太さん…この世界では、自分の理想の姿、容姿になれるけど…性別がないの! 元いた世界のように…ムフフでウフフな事は起こらないの!」 「ハァ!それは…残念!」というと!イラッ とした表情になり…ゲンコツを喰らわすゾと言葉に出さずに…ボクに伝えた。
「この世界では…物理的暴力によって殺されない限り死なない!」 「!……それは、病気や年をとって……死ぬという事はないと?」 「この世界では人は年をとらない! 病気にもならない…」と園長はなんだか哀しげに語る 「でも…暴力で人は死ぬの!」 「………」 「この世界でも殺人事件は起きるし……自分から命を絶つ人もいるの!」
「ボクは…大丈夫ですよ!」 「…ふん!そうか…まぁ…コレからこの世界で、生きて行けば!色々とわかってくると思う!」 「……はい!」
「…この世界には!大きく分けて二種類の人間がいる……お前のような転生者と私やお前をココまで案内した…原住民!だ…別にどちらが偉いという訳ではないケド!原住民は転生者がいるから生まれる事ができるし…転生者は原住民がいないと生きていけない………うん!うん!」と一人で納得して、コク!コク!と頷いている……
園長は遠い目をして語る……ボクは!そんな事よりも聞きたい事があった!
「そんな事よりも……ボクはいつ頃からニンニンできるようになるのですか?」
「……心配!ゴン太!あんたを、この学園に入学させる事を……」 呼びすて! もう、親しく!仲良しになった証拠だ。
「……ご安心を組長!一生懸命、がんばりますから!」 ……と精一杯の笑顔で言う!すると……
ゴチン!と園長カナエはまた、ボクの頭をゲンコツした…… 「園長です」 ゲンコツの痛さから…カナエを組長と呼ぶのはもう止める事に決めた




